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NURBURGRING 24H RACE

TOPIC COLUMN

ニュルブルクリンク24時間レースに参戦するSUBARU/STIチームに関する舞台裏をお伝えします。
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2015.05.15

はじめてのニュルですが、精一杯頑張ります

急遽ニュルブルクリンク24時間レース出場の指名を受けた山内英輝に、ニュルブルクリンクのコースやレースフォーマットなどについて話を聞いた。山内は将来の出場に向け、当地で4月上旬に行われたクォリファイレース、同4月第4週末のVLN第2戦にはチームに帯同し、SUBARU WRX STI NBRチャレンジマシンを既にドライブしている。とはいえ、その周回数は合計6周だけである。
ニュルブルクリンクのコースについて

山内 クォリファイレースで走ったのが、僕の初体験です。最初の印象は、皆さんがおっしゃる通り難しいコースだと感じました。コーナーが170以上もあるので覚えられないかと思いましたが、事前に日本でシミュレーションドライブをしていたので、意外にすんなりと覚えられたと思います。最初はシミュレーターと現実の違いは何かをイメージしながらでしたが、あまり違和感を感じなかったので。シミュレーションのほか、親しい先輩ドライバーに注意するポイントを聞いたりしています。井口選手にも、どこが危険な箇所かは教えてもらっていました。180台以上のクルマがレーシングスピードで走るのは、シミュレーションだけでは再現できないですから。また、たまたま僕が走っている時、ドライタイヤで弱い雨が降り出す場面も経験しました。ドライバー交代したあと土砂降りになったんですけど、そちらも経験しておけばよかったですかね。
やっぱりニュルは他のコースと違いますよね。

山内 違うけど、どのコースでもコーナーの脱出速度をいかに乗せるか、がテーマなのは一緒だし、特に特殊だとは思いませんでした。たしかに、縦方向のブラインドコーナーというのはあまり他では経験したことがないですが、(GT3などの)速いクルマが後ろから来ていないかだけを注意して行けばいいわけです。ここでもテーマは一緒です。抜かれる際に必要以上にタイムロスしないことが肝心ですよね。でも正直言って、そういった上下方向に先が見えない箇所で速いクルマには出会いたくはないですね(笑)。また、その先でイエローが振られていると、急減速しないとならないので、その時も緊張します。そういう場面で追突されるケースが多いと聞いていましたから。とにかく他車と接触しないことが大切です。SUPER GTと違ってドライバーのレベルも千差万別で、なかなか個性的な方も多いようです。避けてくれる方向の予測が外れるととても危ないです。その場合は相手がアクションを始めるのを待ってから、僕も動こうと心がけています。
GTカーとツーリングカーでは違いが大きいですか。

山内 確かに僕の経験ではハコのクルマはGTカーだけなので、ロールが大きいツーリングカーは挙動が異なるのはあたりまえです。でもそれに合わせないといけないので。それよりも、AWD(四輪駆動)に乗るのがはじめてだったので、そちらの方が違いだと感じました。コーナーでは二輪駆動車よりもアクセルペダルを強く踏んでいく必要があります。でもそれも慣れの問題なので、もうコツはつかめています。左ハンドルもGT3カーで経験済みなので、特に違和感はありませんでした。
チームとは馴染んでいますか。

山内 エンジニアの皆さんや辰己さんはSUPER GTでもご一緒しているので、もうすっかり馴染んでいます。ドライバーでは、カルロさんが最もSUBARU経験が長いので、色々と参考になります。カルロさんのコメントを聞いていると、同じことを感じていることが多いので、ドライビングスタイル的にも僕と近いのではないかと思います。僕以外の三人はヨーロッパ人であり、最も後輩の僕だけが日本人なので少し心細いと感じましたが、この状況で僕を信頼し、指名してくれたチームに感謝していますし、与えられた仕事をこなすということではどのレースでも同じです。このチャンスを活かし、日本人代表選手のつもりでレースに臨んで、SP3Tクラス優勝を持ち帰ることに貢献したいと思います。精一杯頑張ります。
SUBARUドライバーとなってまだ数ヶ月のルーキーながら、SUPER GTでも独特の存在感を示しつつある26歳の若者は、肝が座っている。

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