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RACE REPORT

2015.05.10 - 2015年全日本ラリー選手権 久万高原ラリー・デイ2
新井敏弘がトップを守り通し、今シーズン初勝利!
2015年の全日本ラリー選手権第2戦「久万高原ラリー」は、すべての日程を終えてSUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が2015年シーズン初の勝利を獲得しました。

5月10日(日)の競技最終日、用意されたステージは2箇所の林道を2度走行する合計4SSです。天候は晴れになったものの、14.16kmのSS6/8「美川リバース」はドライ路面ではあるものの、前日の雨の影響で砂利や泥が路面に浮き、また一部では苔が生えている箇所もあるなど難しい路面状況。17.58kmのSS7/9「大川嶺」は完全なドライコンディションとなっていました。

この日最初のSS6では、前日リタイアを喫した勝田範彦/足立さやか(SUBARU WRX STI)がベストタイムを獲得。前日の深夜までかけてマシンを修復して戦線に復帰し、デイごとのトップドライバーに与えられるデイポイントの獲得を目指します。ステージ2番手には鎌田卓麻/市野諮(SUBARU WRX STI)が入り、JN6クラスの3番手に浮上しました。鎌田は続くSS7でベストタイム、総合順位でも3番手へと浮上します。

サービスを挟んで、いよいよラリーは残り2ステージに。首位を走る新井はこの時点で2番手の炭山裕矢/保井隆宏(SUBARU WRX STI)に1分の差をつけていましたが、ここで貫録のベストタイム。最終SSとなったSS9を、新井は危なげなくSS3番手タイムでフィニッシュし、新型WRX STIを初の全日本ラリー優勝に導きました。また、SS9のベストタイムは鎌田が獲得しています。これにより、新型WRX STIが表彰台を独占する1-2-3フィニッシュという快挙を達成しました。

2014年の第3戦以来の全日本ラリー優勝を獲得した新井は、「少し海外ラリーで走るような方向性にマシンを仕上げ、自分が乗りやすいようにセッティングを見直したことが、今回の結果に結びつきました」と笑顔で語りました。これで新井はJN6クラスのランキングトップに。また、JN6クラスではランキング3位までをSUBARU勢が占めています。JN4クラスでは石川昌平/石川恭啓(SUBARU BRZ)が2位でフィニッシュ。JN4クラスの首位に立っており、今後の活躍が期待されます。

ディーラーメカニックコメント「プロスポーツとしての一面を感じられました」

アライモータースポーツ ディーラーメカニック
渡部太志(わたなべふとし) 37歳

四国スバル株式会社三島店勤務 メカニック歴17年

今回アライモータースポーツのディーラーメカニックを務めた渡部はラリーでのメカニック作業は初めてとのこと。担当した主なセクションはサスペンションの点検やタイヤ交換などの作業。また、今回は新井大輝のSUBARU WRX STIのスプリング交換も行った。

ラリーサービスを経験しての感想については、「最初は、決められた時間内にしっかりと作業を行うことができるのかというプレッシャーがりました。同じ店舗にラリー経験者の先輩がいたので、どんなことをするのかという一連の作業を練習してきましたが、やはり練習と本番では忙しさや緊張感がまるで違っていました。実際に経験してみて、ラリーサービスはチームワークであることを実感できました。速さはもちろん、安全にも関わってくることなので、メカニック全員で声をかけあって確認しながら作業を行う重要性を再認識しました。
 また、実際の作業だけではなく、スポンサーステッカーの清掃など、プロスポーツとしての一面を感じることもできました。優勝に貢献できたかどうかは分かりませんが、自分のできることが少しでも役立ったことがうれしいです。作業を早く確実に行うことは、普段の仕事もラリーも一緒です。ラリーのサービスは、普段からしっかりすることを心掛けることと共通しているとあらためて感じました。この経験を後輩たちにも伝えていきたいと思います」

次戦は6月5日(土)・6日(日)に福井県で開催される「若狭ラリー 2015」です。今後もSUBARU勢の活躍にご期待ください。
2015.05.09 - 2015年全日本ラリー選手権 久万高原ラリー・デイ1
初日は雨で大波乱の展開に。トップは新井敏弘
2015年の全日本ラリー選手権第2戦「久万高原ラリー」は、競技初日となる5月9日(土)の走行を終え、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が首位に立ちました。

5月9日(土)・10日(日)の両日にわたって争われるラリーの舞台は、愛媛県上浮穴郡久万高原町。5年ぶりとなるターマック(舗装)路面でのイベントであり、総走行距離277km、うち競技区間となるスペシャルステージ(SS)は9箇所、合計距離108.23kmが設定されています。SS距離が比較的長く、標高は1500mに達する山岳路を走行するのが特徴です。

競技初日は雨が降ったり止んだりという天候となり、路面はウエットに。SUBARU勢はラリーの拠点となる美川スポーツランドから、多くの観客の声援を受けてスタートしていきました。
上位選手が続々とリタイア。まさにサバイバルラリーの様相

初日に用意されたSSは全部で5本。開幕戦の唐津を終えて、サスペンションやアライメントなどマシンセッティングを見直した新井(敏)がSS1でベストタイムを獲得します。3.3秒差の2番手で続いたのは、ハッチバックのWRX STIを駆る息子の新井大輝/伊勢谷巧。一方、前戦で優勝を獲得した勝田範彦/足立さやか(WRX STI)は11番手と大きく出遅れてしまいます。続くSS2ではまたも新井(敏)がベストタイム。そして勝田もステージ2番手タイムで盛り返し、総合3番手に返り咲いています。午前中に設定された2SSを終えた段階で、SUBARU勢は上位5台を独占する強さを発揮しました。
初日後半に入っても新井親子の勢いは止まらず、SS3も新井(敏)がベスト、ステージ2番手タイムを息子の大輝が獲得し、1-2体制で後続を引き離しつつあるかに見えました。このSS3では勝田の息子である勝田貴元/草加浩平(SUBARU WRX STI)がクラッシュしリタイアを喫しています。そして続くSS4では勝田(範)、新井(大)、竹内源樹/加勢直毅(SUBARU WRX STI)がコースアウトでリタイアするという波乱の展開となりました。
この波乱のなか、ひとり首位を行く新井(敏)はSS4、5でもベストタイムを獲得し、総合2番手の炭山に45.6秒という大差を築く盤石の強さを発揮しました。JN6クラスは2番手に炭山裕矢/保井隆宏(SUBARU WRX STI)、3番手の徳尾慶太郎/石田一輝(三菱ランサーエボリューション)を挟み、鎌田卓麻/市野諮(SUBARU WRX STI)というオーダー。鎌田は新型WRX STIで初めてのウエットセッティングでやや苦戦を強いられた部分もありますが慎重に走り切り、競技最終日のJN6クラス3位獲得を目指します。
トップの新井(敏)は「とにかく道が滑りやすく危険な状態です。抑えているわけでもありませんが、プッシュしているわけではありません。クルマが乗りやすいのでいい状態で走れていると思います」と手応えを語っています。

JN4クラスでは前戦で優勝を果たした石川昌平/石川恭啓(SUBARU BRZ)が2番手につけており、こちらも奮闘が期待されます。競技最終日の5月10日(日)は、SS6〜SS9の計4SSという設定です。波乱の展開がまだまだ続くのか、SUBARU勢の奮闘にご期待ください。

RACE RESULT

2015.05.10 - Rd.2 久万高原ラリー
2015.05.08-05.10
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 3 新井 敏弘 田中 直哉 フジスバルアライモータースポーツWRX JN-6 38:14.5 1:19:22.5
2 2 4 炭山 裕矢 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-6 39:00.1 1:20:37.0
3 3 8 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DUNLOP WRX STI JN-6 40:02.3 1:21:14.3
4 1 16 柳澤 宏至 中原 祥雅 ADVANクスコRALLY+208GTi JN-5 40:08.4 1:23:13.3
5 2 14 天野 智之 井上 裕紀子 豊田自動織機・ラックDLヴィッツGRMN JN-5 40:10.9 1:24:04.4
6 3 19 大倉 聡 北田 稔 TOYOTAGAZOORacing86 JN-5 40:36.5 1:36:59.9
7 1 22 香川 秀樹 浦 雅史 BRIG ラック シビックタイプR JN-4 40:31.3 1:24:26.1
8 4 12 山口 清司 島津 雅彦 jmsADVANエナペタル久與86 JN-5 40:27.5 1:37:05.7
9 5 20 折登 文洋 中里 守利 ADVAN・RIGID・RTWインテグラ JN-5 40:51.2 1:37:07.6
10 2 21 石川 昌平 石川 恭啓 ARTAオートバックスBRZ JN-4 40:59.2 1:37:29.8
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