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RACE REPORT

2015.08.30 - 2015年全日本ラリー第6戦 モントレー2015 in 嬬恋 デイ2
難コンディションで新井が4勝目
全日本ラリー選手権第6戦モントレー2015 in 嬬恋は、8月30日(日)のデイ2を終えて、SUBARU WRX STIを駆る新井敏弘/田中直哉が2015年シーズン4勝目を獲得しました。勝田範彦/石田裕一(SUBARU WRX STI)も3位表彰台を獲得。鎌田卓麻/竹原静香(SUBARU WRX STI)は7位でラリーを終えています。

デイ2も前日に引き続いて強い雨となり、路面はフルウエットとなりました。この日はラリーの勝負を分けると予想されるグラベルセクションが含まれており、コースアウトの危険をはらんだ厳しいステージ構成となっています。

「厳しいコンディションになれば、優勝のチャンスがある」と語っていた新井は、朝のサービスでグラベル用セッティングにマシンを変更してスタート。この作戦が見事に的中し、SS12で2位以下に6秒以上の大差をつけるベストタイムを記録しました。この結果、首位に立った新井は、合計4回のSSベストタイムを刻み、2位に11.2秒差をつけてフィニッシュ。「今日はプランどおりに走ることができました」と、昨年のリベンジを果たして優勝した喜びを語っています。

2位でスタートした勝田は、滑りやすい路面を慎重なペースで走り切り、3位を獲得。「これだけ厳しいコンディションですし、フィニッシュできただけでも感謝しなければならないですね」と、ラリーを振り返りました。「今後のラリーに向けてセッティングを詰めながら走りました」と語る鎌田は、前日からふたつ順位を上げた7位で完走しています。

ディーラーメカニックコメント「短い時間内の作業でも正確性が重要だと実感しました」
ラックSTI名古屋スバル ディーラーメカニック
原野公義(はらの きみよし) 31歳
千葉スバル自動車株式会社
サービスメカニック メカニック歴12年

自身のGC8型インプレッサWRXでサーキット走行会に参加するなど、もともとモータースポーツに興味を持っていたという原野は、今回初めてディーラーメカニックに参加しました。「ディーラーメカニックの募集があり、これは自分でもチャンスだと思い、参加を決めました。ラリー中はサスペンションや下まわりの増し締め等を担当しました。今回は大きなトラブルもなく、順調に作業をこなすことができたと思います。ただ、普段の仕事とは異なり、厳しい制限時間内に作業を行うのは初めての経験でした。普段から時間を意識して行うことを心がけているので、ラリーの現場でも少しは役に立ったかなと感じています。そして、短時間での作業だからこそ、正確性が重要なのだとあらためて実感しました。今回は他のディーラーのメカニックの方と一緒に作業を行ったのですが、チームワークがとても大切ですね。サービスの時間以外にも、メンバーで色々と担当の確認や作業をしっかり話し合い、効率良く作業できたと思います」と、ラリーの感想を語りました。

次戦は9月18日(金)〜20日(日)に開催される第7戦『ラリー北海道』(北海道帯広市)です。アジア・パシフィックラリー選手権と併催される、シリーズ屈指のハイスピードグラベルラリーです。全日本選手権としても最長の距離を誇るラリーでの、VAB型WRX STIの活躍にご注目ください。
2015.08.29 - 2015年全日本ラリー第6戦 モントレー2015 in 嬬恋 デイ1
新井、ターマックで好スタート
全日本ラリー選手権第6戦モントレー2015 in 嬬恋は、7月29日(土)のデイ1を終えて、勝田範彦/石田裕一(SUBARU WRX STI)が13.8秒差の2番手につけています。新井敏弘/田中直哉(SUBARU WRX STI)は19.4秒差の4番手。鎌田卓麻/竹原静香(SUBARU WRX STI)は、1分0秒8差の9番手で初日を終えています。

デイ1の天候は朝から雨。時おり雨脚を強めながら、1日を通して降ったり止んだりの難しいコンディションとなりました。今回のラリーには実に60台を超えるエントリーが集まり、パルコール嬬恋に設定されたサービスパークには、雨にもかかわらず多くのラリーファンが詰めかけました。

スタート前、「観客の皆さんには厳しいコンディションだけれど、得意のウエットになってくれて良かったです」と語っていた新井は、SS3を終えてトップから僅差の2番手と好発進。また、今回からコ・ドライバーを石田裕一に変更した勝田は、オープニングステージだけで約20秒以上のタイムロス。「ウエットコンディションを警戒して、必要以上に抑えてしまいました」と語り、SS3でベストタイムを記録したものの、総合5番手と優勝争いに一歩出遅れてしまいました。

2番手にポジションを上げた勝田

後半のセクションに入ると、ペースを取り戻した勝田が徐々に順位を上げ、SS9ではついに2番手までポジションアップ。今回がVAB型インプレッサでの初ターマックラリーとなりましたが、「まだ手探りの部分はありますが、特にロングコーナーが良いですね。モントレーのようなステージではこの特性が活かせるはずです」と、手応えを語ります。

2日目はステージの一部にグラベルセクションがあり、さらに落ち葉が敷き詰められたスリッパリーな箇所もあると報告されています。ひとつのミスによって、大きく順位が変動する可能性が残されており、勝田は「明日のグラベルセクションを考えると、路面がクリーンな状況で走ることができる2番手からスタートできるのは大きいです」と、前向きにコメントしました。

一方、4番手に順位を下げてしまった新井ですが、「ミスはありませんでしたし、これ以上は速く走るのは難しかったです。明日は今日以上に天候が荒れそうですし、さらにグラベルセクションもあります。不確定要素が多くなると、経験やテクニックが重要になりますし、私にもチャンスが出てくるはずです」と、逆転を狙います。

総合9番手につけた鎌田は、「スリッパリーな路面にうまくドライビングを合わせられずに、ちょっと手こずりました。それでも後半はセッティングを変えて、手応えを得ることができました」とコメント。2日目での挽回に期待がかかります。

競技最終日の8月30日(日)は、SS11〜SS17の計7SSが舞台となります。約3kmのグラベルセクションが用意されたSS12/SS17Gunmazaka(5.931km)は、多くのドライバーが勝負の鍵となるステージになると予想しています。SUBARU勢の首位争いにご注目ください。
2015.08.24 - 2015年全日本ラリー第6戦 モントレー2015 in 嬬恋 プレビュー
嬬恋村を拠点として2年目の開催を迎えるターマックラリー
8月28日(金)から30日(日)にかけて開催される全日本ラリー選手権第6戦嬬恋は、全日本ラリーのなかでも屈指のハイスピード・ターマック(舗装路)ラリーです。群馬県吾妻郡嬬恋村を中心に、2日間で17SS(65.908km)が設定され、総走行距離287.045kmで争われます。林道を中心としてステージが構成されるこのラリーは、2車線の県道や、観光道路の“つまごいパノラマライン”の一部をSSとして使用するほか、2日目にはグラベル(未舗装路)の浅間サーキットも舞台とするなど、マシンセッティングとドライバーの適応力が試されます。

いずれのコースも標高1000m以上の高地に位置しており、気圧が下がることでエンジン出力も低下します。また、昨年は予想外の集中豪雨により地元の新井敏弘がリタイアするなど波乱も起きています。豪雨対策という意味もあり、今回のラリーではSタイヤ(セミレーシングタイヤ)の使用が禁止されています。クラスによってはこれまで使用したことのないタイヤを装着してのターマックラリーとなるため、番狂わせが起きる可能性も含んでいます。
地元の新井敏弘、前年のリベンジなるか

前戦からVAB型SUBARU WRX STIを投入し、今シーズンここまで2勝を挙げている勝田範彦は、今回のラリーでコ・ドライバーを石田裕一に変更する予定です。初めてのコンビネーションでどう戦うか、その戦略が注目されます。また、ポイントランキングトップで前年のリベンジを誓う新井敏弘/田中直哉のほか、選手権3番手の炭山裕矢/保井隆宏、昨年SUBARU BRZでJN5クラス優勝を飾った鎌田卓麻/竹原静香といったSUBARU勢も表彰台の頂点を狙う混戦模様となっています。

また、今回のラリーにはJN5クラスに1台、JN4クラスに4台のSUBARU BRZが出場します。なかでも、JN4クラスのポイントランキングを争う石川昌平/石川恭啓、小濱勇希/馬場雄一の選手権争いにも注目が集まります。

今回のラリーでは各日とも無料のギャラリーステージが設定されます。29日(土)にはSS3/7/9の林道SSと、サービスパークのある「パルコールつま恋ラリーパーク」特設コース(SS4/8/10)、30日(日)はSS13/14の浅間サーキット(グラベル)と、SS15の「パルコールつま恋ラリーパーク」特設コースになっています。

●モントレー2015 in 嬬恋
http://www.rally-montre.com

RACE RESULT

2015.08.30 - Rd6.モントレー2015 in 嬬恋
2015.8.28-8.30
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 1 新井敏弘 田中直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 26:50.1 18:33.8 45:23.9
2 2 4 奴田原文雄 佐藤忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 26:46.2 18:48.9 45:35.1
3 3 2 勝田範彦 石田裕一 ラック名古屋スバルDL WRX STI JN-6 26:44.5 19:12.9 45:57.4
4 4 10 吉澤哲也 井手上達也 ADVAN加勢eレーシングランサー JN-6 27:06.3 19:26.0 46:32.3
5 5 8 石田正史 宮城孝仁 DL テイン マルシェ ランサー JN-6 27:19.0 19:25.6 46:44.6
6 6 3 炭山裕矢 保井隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-6 27:30.3 19:34.1 47:04.4
7 7 5 鎌田卓麻 竹原静香 SYMS TEIN DL WRX STI JN-6 27:31.5 19:53.6 47:25.1
8 8 11 佐藤兵馬 萠抜浩史 フェイスクラフト ランサー JN-6 27:11.3 20:35.9 47:47.2
9 9 9 徳尾慶太郎 石田一輝 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-6 27:52.0 20:27.4 48:19.4
10 10 7 筒井克彦 高橋巧 TEAM221 ダンロップ インプレッサ JN-6 28:20.2 20:34.8 48:55.0
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