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RACE REPORT

2015.09.21 - 2015年全日本ラリー選手権第7戦 RALLY HOKKAIDO デイ2
新井敏弘がJN6クラスチャンピオンを確定!
全日本ラリー選手権第7戦RALLY HOKKAIDOは、9月20日(日)にすべての競技日程を終了しました。SUBARU WRX STIを駆る新井敏弘/田中直哉が2位を獲得、2015年シーズンのJN6クラスチャンピオンに輝きました。また、炭山裕矢/保井隆宏が3位、勝田範彦/石田裕一は6位に入賞しました。
20日(日)は前日とうって変わって快晴に恵まれ、雲ひとつないほどの青空が広がりましたが、一部の林道では朝方には霧が出たり、湿った路面も残るコンディションとなりました。総合2番手でスタートした新井は、この日行われた6SSのうち4SSでトップタイムを獲得する速さを見せてフィニッシュ、2位を獲得しました。一方、選手権2番手につけていた勝田は6位。これで新井は、1997年以来、自身2度目となる全日本ラリー選手権のチャンピオンを決めました。
新井は、「首位とのタイム差が大きかったので、このラリーに勝つということよりも、シリーズタイトルをここで決めるということを強く意識し、デイポイントを獲得すべく最終日も攻めました。2位という結果は残念でしたが、タイトルを決めることができ良かったです。昨シーズンはタイトルを獲ることができなかったので、今年は負けられないという気持ちでシーズンに挑みました。VAB型のSUBARU WRX STIを投入し、開幕前にしっかりテストを行えたこともあり、操縦安定性の高さとハンドリングの良さをラリーでも活かすことができたと思います」と、タイトル獲得に向けた戦いを振り返りました。
選手権ランキング2位で新井を追いながら、6位という不本意な結果となった勝田は「チャンピオンを獲得することができず残念です」と悔しさをにじませつつ、今シーズンはVAB型SUBARU WRX STIを投入できて良かったと前向きなコメントを残しました。また、SUBARU勢は4位の石崎秀雄/河西晴雄、5位の筒井克彦/高橋巧、6位の勝田と、2位から6位までを占め、サバイバルラリーとなった今大会でSUBARU WRX STIのコントロール性の高さ、信頼性の高さを示しました。
ディーラーメカニックコメント「WRCに行ったこともある先輩から、その経験談を聞いて応募しました」

スバルチーム新井 ディーラーメカニック 仲野 航(なかの わたる) 30歳 兵庫スバル自動車株式会社 灘店 サービスメカニック メカニック歴10年

この9月20日に30歳の誕生日を迎えたという仲野は、ラリーなどのモータースポーツに参加するのは初めてとのこと。働き始めて10年目になるため、自分でもどのくらいできるようになったのか、それを見極めるためディーラーメカニックに応募したと語っています。「ディーラーメカニックに応募したのは、自分のなかでの起爆剤というか、モチベーションを上げたいと思ってのことです。WRCに行ったこともある先輩から、その経験談を聞いて応募しました。担当はリヤまわりで、ジャッキアップと下まわりやマフラーの損傷有無のチェック、足まわりの確認などを行いました。SUBARU WRX STIのラリーカーは日頃触っているクルマと大きく変わるものではありませんが、プレッシャーもあり、緊張感と戦いながら整備をしました。通常の作業とは違い、制限時間があるということも大きかったです。後輩にもこういう経験はどんどんしてほしいと思いますね。ある程度のキャリアを積んでいても、初心に返ることができるというか、自分を見つめ直すいいきっかけになると思いますので」と、初参加の感想を語りました。
次戦は10月16日(金)〜18日(日)に開催される第8戦「第43回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2015」(岐阜県高山市)です。全日本ラリー選手権のなかでも長い歴史を誇るイベントで、舗装された林道を舞台に僅差の戦いが繰り広げられます。王座を獲得したSUBARU勢の活躍にご期待下さい。
2015.09.20 - 2015年全日本ラリー選手権第7戦 RALLY HOKKAIDO デイ1
初日を終えて新井敏弘が総合2番手
全日本ラリー選手権第7戦RALLY HOKKAIDOは、9月19日(土)のデイ1を終えて、新井敏弘/田中直哉(SUBARU WRX STI)が1分50秒3差の総合2番手、炭山裕矢/保井隆宏(SUBARU WRX STI)が3分58秒2差の総合3番手につけています。VAB型SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一は総合8位、鎌田卓麻/市野諮はマシントラブルでリタイアを喫しています。
上位独占でスタートも、荒天により大波乱

ラリーは18日(金)、サービスパークが置かれる北愛国交流広場でスタート。セレモニアルスタートが行われた直後のSS1では、新井、鎌田、勝田の順でSUBARU勢が1-2-3番手を独占する速さを披露し、翌日から始まるラリーに向けて幸先の良いスタートを切りました。
19日(土)は朝から雨模様。雨足は非常に強く、SS2〜11の9SSで多くの選手が足元をすくわれリタイアを喫するサバイバルラリーとなりました。轍には水が溜まり、序盤首位を走っていた新井は、“水掻き役”を担うこととなり、さらにタイヤ選択の問題も重なって総合5番手まで順位を落としてしまいます。代わって総合2番手に浮上した鎌田は、首位の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)を追いかけます。しかし、じわじわとその差を広げられてしまい、SS8で電気系トラブルに見舞われSUBARU WRX STIを止めることとなりました。
また、SS3以来3番手をキープしていた勝田はSS9でのタイヤ交換により大きく遅れを喫し、総合9番手までドロップ。最終的には総合8番手としてこの日を終えました。一方、午後のステージに入ってタイヤを履き替えた新井は、粘り強い走りが功を奏して総合2番手に浮上。首位を目指して競技最終日に臨みます。
残り6SSで逆転を目指す新井

11SSのうち5SSでベストタイムを獲得しSUBARU勢最上位となった新井は、「ラリー北海道ではこれまで経験がないくらいの雨です。出走順やタイヤ選択の問題もあってなかなか攻め切ることができませんでした。首位とのタイム差は大きいですが、明日も諦めずに攻めていきたいと思います」と前向きなコメントを残しています。
一方、一時は2番手を走りながらマシンを止めることとなってしまった鎌田は、「ここは好きなラリーですし、調子も良かっただけに残念な結果となってしまいました」と悔しいコメント。チームはリタイアを決定し、次のラリーに備えることとなりました。

競技最終日の9月20日(日)は、SS12〜SS17の計6SSが舞台となります。RALLY HOKKAIDOでは初の試みとなるオールターマック(舗装路)SSのSS13 IKEDAや、新レイアウトのステージなど、これまでと異なる様々な要素が盛り込まれています。天気は回復傾向ですが、林道ではウエット路面での戦いとなることが予想されます。SUBARU勢の首位争いにご注目ください。
2015.09.14 - 2015年全日本ラリー選手権第7戦 RALLY HOKKAIDO プレビュー
アジア・パシフィックラリーと併催される国内唯一の国際格式ラリー
9月18日(金)から20日(日)にかけて、全日本ラリー選手権第7戦RALLY HOKKAIDOが北海道の十勝を舞台に開催されます。全日本ラリー選手権唯一の国際格式ラリーとして、アジア各国を転戦するアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)とも併催される人気イベントです。
第7戦RALLY HOKKAIDOは、牧草地のなかを抜けるハイスピード・グラベル(未舗装路)と、テクニカルな林道ステージの両面を合わせ持ち、シリーズ最長の走行距離を誇るイベントです。帯広市の北愛国交流広場をサービスパークとし、競技区間であるスペシャルステージは3日間で17SS(189.82km)が設定され、総走行距離は741.66kmにもおよびます(SS数、距離は全日本選手権)。全日本ラリー選手権のポイントは、SSの走行距離や路面によって係数がつけられるシステムとなっており、この第7戦は係数2.0、つまり通常のグラベルラリーの2倍のポイントを獲得できるため、選手権を狙う選手にとっては絶対に落とせないイベントと言えるでしょう。

昨年は発売されたばかりのVAB型SUBARU WRX STIがAPRCクラスにデビューし、初戦でAPRCクラスの2位を獲得、そのポテンシャルを示しました。今年は新井敏弘/田中直哉、勝田範彦/石田裕一、鎌田卓麻/市野諮、炭山裕矢/保井隆宏ら、総勢4台のVAB型SUBARU WRX STIが参戦予定。ここまでのシーズンを通して熟成されてきたそれぞれのSUBARU WRX STIによる接戦が予想されます。
チャンピオンシップはいよいよ大詰め

2015年シーズンもいよいよ終盤戦です。4勝を挙げてランキングのトップを行く新井(78ポイント)と、2番手の勝田(59.2ポイント)との差は18.8ポイント。両者の結果次第では、タイトルが決まる可能性もある重要な1戦と言えるでしょう。また、地元北海道出身の鎌田も、ここで巻き返しを狙いたいところです。

ラリー北海道の勝負どころは、土曜日に行われる20㎞以上のハイスピードSSです。距離が長いためひとつのミスが大きな差となりやすく、土曜日は午前・午後とも気の抜けない戦いが続きます。また、日曜日に新設されたオールターマックのSSや、大きくレイアウトを変えるステージなどもあり、ラリー終盤まで目の離せない展開となるでしょう。

ギャラリーステージは、サービスパークに隣接した河川敷の特設ステージなど、計5カ所の林道SSに設置される予定。金曜日夕方からのセレモニアルスタートや、直後に行われる特設ステージのSS1は無料で観戦可能となっています。また、サービスパークの北愛国交流広場では、食の祭典やレプリカカー展示、ECOラン北海道など、様々なイベントが企画されています。

●RALLY HOKKAIDO
http://www.rally-hokkaido.com/
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