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2015.04/04-05
第1戦 岡山国際サーキット
OKAYAMA GT 300km RACE
  • 予選順位
    位
  • 決勝順位
    位
  • Team Ranking
    -
  • Driver Ranking
    -

RACE REPORT

2015.04.05 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・決勝
SUBARU BRZ GT300は開幕戦を17位で完走
コンディションとのマッチングに苦戦した開幕戦

4月5日(日)、岡山県美作市の岡山国際サーキットで開催されたSUPER GTシリーズの開幕戦「SUPER GT OKAYAMA 300km RACE」で、R&D SPORTからエントリーしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は17位完走を果たしました。 この日の9:00から行われた30分のフリー走行では、ウエットタイヤを装着してのコースインとなりました。最初にステアリングを握ったのは山内、続いて井口へとドライバーをチェンジして感触を探ります。ところが思ったようなタイムにはならず、これにはSTI総監督の辰己英治も、「天候が回復すればいいのですが、雨が強く降るようだとあまりタイヤとのマッチングが良くないので厳しい戦いになると思います。戦略は色々と考えていますが、最終的には天候を見ながらの判断になるでしょう」と難しい顔で空を見上げます。 迎えた決勝レース直前、雨こそ降っていないものの、各車がグリッドに並んだ時点で路面は濡れている状態でした。ライバルが皆ウエットタイヤを装着するという状況のなか、チームはSUBARU BRZ GT300にスリックタイヤを装着するチャレンジに出ます。このまま雨が降らず、走行を重ねて路面が乾いてくることになれば、大きなポジションアップを狙うことができるためです。天候と状況を勘案したこの選択は単なるギャンブルではなく、たとえ雨が降ってきたとしても無事に走り切ってくれるという、ドライバーの腕を信頼しチーム全体が納得した末のトライでもありました。
難コンディションを無事に走り切り、17位完走

スタートドライバーを務めた山内はその期待に応えて走行を続けましたが、途中で無情にも雨が降り出してしまいます。コース上にとどまるのがやっとというようなコンディションのなか、山内は苦戦を強いられながらもSUBARU BRZ GT300を無事にピットに送り届け、井口にステアリングを託します。井口はウエットタイヤを装着してピットアウト。順調にペースアップを果たし、じりじりと順位を回復していきます。途中コンディションの変化によってタイヤが厳しくなってきたタイミングもありましたが、17位まで順位を上げてフィニッシュラインを通過。チームは難しいコンディションのなかで行なわれた2015年シーズンの初戦で完走を果たしました。また、今回のベストタイムは1分34秒806と、GT300クラス全体での2番手タイムを記録しており、SUBARU BRZ GT300がもつポテンシャルの片鱗を見せています。 スターティングドライバーを務めた山内は、「ウォームアップ走行での感触は悪くなく、それを踏まえてスリックタイヤでいこうと決めましたが、非常に厳しい戦いでした。この開幕戦は、悪いところを全部出し切ったと思いたいくらい流れが良くなかったので、この反省を次に活かしていきたいですね」と、辛い戦いであったことを認めつつも前向きなコメントを残しました。 また、井口も今回の結果について、「今週はマシンとタイヤを含めて全体的なスピードが少し足りなかったかなと思います。ただ、これだけ難しい状況のなかでリタイアせずに走り切れたことなど、ポジティブな面もあったのではと思います。次の富士までにチームとマシンのことについてしっかり話し合って、もっとステップアップできるように頑張りたいと思います」と、その瞳はすでに先を見据えています。 SUPER GT 第2戦は、5月2日(土)・3日(日・祝)に静岡県の富士スピードウェイで行われる「FUJI GT 500km RACE」です。SUBARU BRZ GT300 2015年モデルは、開幕戦で見えた課題を克服し、さらなる速さを発揮するはずです。
2015.04.04 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・公式予選
SUBARU BRZ GT300は予選19番手からの追い上げを目指す
決勝を見据えたセットアップで予選に臨む

R&D SPORTからSUPER GTにエントリーしているSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は4月4日(土)、岡山県の岡山国際サーキットで開催された「SUPER GT OKAYAMA 300km RACE」の公式予選において、19番手となりました。空は雲に覆われていましたが雨は降ることなく、天気予報での最高気温は21度と、この時期の岡山としては温かい気候のなか全セッションともスリックタイヤでの走行となりました。 この日の9:00から行われた練習走行では、まず井口がマシンの感触を確かめるようにコースイン。井口は徐々にペースを上げ、一時はGT300クラスのトップにも名を連ねるタイムを記録しました。その後20分ほどを走ってステアリングを山内英輝に託します。途中数回にわたって赤旗による走行中断があったものの、ふたりはアクシデントにもペースを惑わされることなく自らの走りに集中。最終的には1分28秒741というGT300クラス14番手タイムで走行を終えました。 GT300のノックアウト予選は14:50からスタート。チームはフリー走行の感触も踏まえて、ドライで一発の予選タイムを狙いにいくセットアップではなく、決勝レースを見据えたロングラン向けのセットアップで予選に臨むことを決めました。
井口「これが今の僕たちの実力です」

SUPER GT 2015年シーズンの予選は、2パートに分けられたノックアウト方式を採用しています。これは15分間のQ1セッションを行い、GT300クラスは上位の13台(GT500は上位8台)のみがQ2セッションに進出できるというもの。Q2の結果によりポールポジションから13番手までの予選グリッドが決まり、13番手以降はQ1の結果で決まるというルールです。 15分の予選セッションを終え、SUBARU BRZ GT300は1分28秒606を記録。19番手タイムで、残念ながらQ1通過はなりませんでした。ドライバーを務めた井口は、「これが今の僕たちの実力なのだと思います。オフのテストからチーム一丸となって懸命に頑張ってきましたが、思うようなタイムを出すことができませんでした。クルマそのものやタイヤなど、多くの部分が変わったので、オフシーズンのうちにやらなければならないことがたくさんありました。もちろん妥協したわけではありませんが、もっともっと突き詰めなければならなかったということだと思います」と、落ち着いた口調で振り返ります。 決勝レースに向けては、「ドライになってもウエットになっても、タイヤを含め対応する準備はできています。僕たちはロングランで非常にいいペースを保てるので、その強みをうまく発揮して追い上げたいと思っています」と、井口は前向きなコメントで締めくくりました。 STI総監督の辰己英治は、「少し予想外の結果でした。まずはこの結果を解析して、テストの時と何が違っていたのかを明らかにし、今後の対策をしていかなければなりません。明日の決勝は言うまでもなく厳しい戦いになりますが、どこまで上にいくことができるか、ですね」とコメント。その厳しい眼差しは、予選結果のモニターに注がれていました。 82周の決勝レースは、4月5日(日)14:30にスタート。28台がエントリーする激戦区のGT300クラスで、SUBARU BRZ GT300がどのような戦いぶりを見せるかに注目しましょう。
2015.04.04 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・直前レポート
SUPER GT、開幕待ったなし!
刻一刻と変わる天候がカギを握る

2015年のSUPER GTシリーズ開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』が、4月4日(土)と5日(日)、岡山県美作市の岡山国際サーキットで開催されます。全長3.703kmのサーキットはコース幅が狭く、オーバーテイクのポイントが限られるテクニカルコースです。

今週末の天気予報は、4日(土)が曇り時々晴れ、夜に雨。5日(日)は曇り時々雨となっており、SUBARUはタイヤ銘柄をダンロップに変更しての初戦でウエットコンディションに立ち向かう可能性が出てきました。今年これまでに実施されたSUPER GT公式テストでウエットコンディションのテストは行っていますが、ロングランはどのチームもできていない状態です。今回のレースでは、テスト時に使用したタイヤの改良版が持ち込まれるとのことで、STI総監督の辰己英治も期待を寄せています。

「今年は例年になく気温が高いので、タイヤの温まりについては心配していません。テストで使ったインターミディエイト/ウエットタイヤでは熱が入りづらい部分もありましたが、その部分を改善したタイヤが持ち込まれています」

「2015年型マシンは、これまでにあった『レーシングカーのセオリー』にとらわれない方向で開発を進めてきました。それはSUBARUの考える設計、セットアップを基本とした量産車作りにも近い方法論です。つまり、2015年型SUBARU BRZ GT300は、これまでよりもSUBARUの量産車の延長線上に近いマシンとも言えます」

すでに伝えられているとおり、SUBARU BRZ GT300は前面投影面積の縮小を狙ってフロントタイヤの外径をリヤよりも小さくしています。それにより、これまでの課題であった温まり方の問題も解決し、ドライコンディションのロングランではタイヤの摩耗も安定。タイムの落ち込みも少なく、安定した走りができるという好結果が得られています。
コーナリングの良さを活かした戦い方を

予選については、「コンディションが読めませんが、6番手以内には入りたいですね。軽量・低重心を活かしたコーナリングが得意なので、2コーナーから先の切り返しのセクション、後半のダブルヘアピンから最終コーナーにかけての区間でタイムを稼ぎたいですね。これまでは苦手としていたリボルバーコーナー、パイパーコーナーでは、どこまで速さを発揮できるかがポイントになるでしょう」と、辰己監督は意気込みを語りました。

4日(土)は9:00から公式練習がスタートします。約2時間の走行を経て、14:50から公式予選というスケジュールとなっており、2度のテストを経て進化を続けるSUBARU BRZ GT300がどのような走りを見せるのか、目が離せない展開となりそうです。

決勝レースは4月5日(日)14:30にスタート予定。GT300クラスは28台がエントリー、競技距離300km(82周)によって争われます。
2015.03.30 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・プレビュー
2015年SUPER GT、いよいよ開幕
来る4月4日(土)・5日(日)に、いよいよ2015年のSUPER GTシリーズが開幕を迎えます。開幕戦の舞台となるのは、岡山県美作市の岡山国際サーキット。コース幅が狭く、小さく旋回するコーナーが多いためオーバーテイクのポイントが限られる全長3.7375kmのテクニカルコースです。3月14日・15日には同サーキットでSUPER GTの2015年第1回公式テストが行われており、SUBARU BRZ GT300 2015モデルを走らせるR&D SPORTを含め、多くのチームはデータの収集をすでに終えた状態で開幕戦に挑むこととなります。

進化したSUBARU BRZ GT300
チーム体制は1月の東京オートサロンで発表したとおり、総監督をこれまで通りSTIの辰己英治が担当し、井口卓人と山内英輝のふたりがドライバーを務め、チーム運営母体のR&D SPORTとともに勝利を目指します。

3年目のシーズンを迎えるSUBARU BRZ GT300は、タイヤ銘柄をダンロップに変更することで決勝レースでのロングラン性能を伸ばし、安定したラップタイムを積み重ねることに主眼を置いて仕上げています。さらに、空気抵抗を減らし、適正なダウンフォースとバランスさせるよう、前輪の外径を小型化してフロント周りの形状を見直し、それに伴いリヤフェンダーの形状も刷新しています。パワーユニットはSUBARU / STIの技術を注ぎ込んだ排気量2.0リットルのEJ20ボクサーターボを従来どおり搭載しますが、規則の変更により2015年シーズンからは吸気リストリクターが0.5ランク拡大されるため、性能向上が期待されます。これまでに行われた実走行テストを経てシャシーの改良やセットアップも進み、STIチーム総監督の辰己は、課題はまだ残しているとしながらも、「テストではロングラン終盤でベストタイムが出せており、良い兆候」と、開幕戦に向けての手応えを感じている様子です。岡山と富士で行ったテストでマシンのステアリングを握ったふたりのドライバーも、最善のセッティングを見つけ出そうと試行錯誤を続けながらも好感触を得ています。
手強いライバル達と真っ向勝負

SUBARU BRZ GT300のライバルは、各自動車マニュファクチャラーが送りこむ最新のFIA-GT3車両のほか、JAF-GT規定の国産ハイブリッドマシンなど多岐にわたります。直線スピードや加速に優れる大排気量エンジンを搭載した手強いライバルたちのなかにあって、SUBARU BRZ GT300は低重心で信頼性の高い排気量2.0リットルのEJ20レーシングエンジンと、オフの間に磨き上げた高効率の空力性能、鋭いコーナリング性能、安定したロングラン性能を武器に、互角以上の走りを見せることでしょう。

3月22日のSUBARU 2015モータースポーツ・ファンミーティングで掲げた目標「シーズン3勝とシリーズチャンピオン獲得」の実現に向け、SUBARUチーム一丸となって開幕戦、そして2015年シーズンに全力投球してまいります。

開幕戦岡山ラウンドは、4月5日(日)14:30にスタートし、GT300クラス28台が競技距離300km(82周)で覇を競います。

RACE RESULT

2015.04.04 - 予選
第1戦 岡山国際サーキットOKAYAMA GT 300km RACE
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 10 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート 千代 勝正 1'27.129 R1'26.532 DL
2 11 GAINER TANAX SLS 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 1'27.448 1'26.828 DL
3 55 ARTA CR-Z GT 高木 真一 小林 崇志 1'27.403 1'26.837 BS
4 25 VivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1'27.472 1'26.909 YH
5 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 中山 雄一 1'27.063 1'27.006 BS
6 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 高星 明誠 1'27.205 1'27.259 YH
7 0 グッドスマイル 初音ミク SLS 谷口 信輝 片岡 龍也 1'27.580 1'27.288 YH
8 7 Studie BMW Z4 ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 1'27.052 1'27.458 YH
9 65 LEON SLS 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1'27.510 1'27.505 YH
10 21 Audi R8 LMS ultra リチャード・ライアン 藤井 誠暢 1'27.172 1'27.554 YH
21 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'28.606 DL
天候: 曇り / コース: ドライ
2015.04.05 - 決勝
第1戦 岡山国際サーキットOKAYAMA GT 300km RACE
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 中山 雄一 2:12'24.300 77 1'38.083 BS
2 55 ARTA CR-Z GT 高木 真一 小林 崇志 0.42.376 77 1'38.792 BS
3 21 Audi R8 LMS ultra リチャード・ライアン 藤井 誠暢 1Lap 76 1'38.319 YH
4 86 Racing Tech Audi R8 クリスチャン・マメロウ 細川 慎弥 1Lap 76 1'38.220 YH
5 0 グッドスマイル 初音ミク SLS 谷口 信輝 片岡 龍也 1Lap 76 1'39.092 YH
6 25 VivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1Lap 76 1'39.832 YH
7 10 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート 千代 勝正 2Laps 75 1'39.298 DL
8 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 高星 明誠 2Laps 75 1'39.375 YH
9 51 JMS LMcorsa Z4 新田 守男 脇阪 薫一 2Laps 75 1'39.414 YH
10 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 飯田 章 吉本 大樹 2Laps 75 1'40.564 YH
17 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 4Laps 73 1'34.806 DL
天候: 雨 / コース: ウェット 岡山国際サーキット 3.703km

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