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RACE REPORT

2016.06.05 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第4戦富士スピ―ドウェイラウンド・レースレポート
ついにBRZが悲願の初優勝! 手塚祐弥が雨の富士を制す
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの2016年シーズンも折り返しとなる第4戦。6月4日(土)〜5日(日)に東日本を代表する国際サーキット、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。コース前半の速度域の高いハイスピードセクションと、コース後半の複雑な複合コーナーが連続するテクニカルセクションの組み合わせで、ドライバーにもマシンにも、幅広い能力が要求されます。それだけにマシンのセッティングが、勝負に大きな影響を与えることになります。

富士スピードウェイは首都圏に近いこともあり、ホームコースとするドライバーも多く、コースを熟知しているドライバーも少なくありません。それだけに戦いは厳しいものになります。わずかなセッティングの違いが、タイムや順位を大きく変えてしまうのです。「富士はドライバーもマシンも、完璧じゃないと勝てない」、そんなシビアなステージなのです。
シリーズの中でも最大のエントリー数となる富士スピードウェイ。今回もプロフェッショナルシリーズに45台、グラブマンシリーズに79台、合計124台のエントリーをうけ、2015シリーズに富士スピードウェイで開催された第3戦、第7戦を上回る新記録となりました。そのうちSUBARU BRZ勢のエントリーは、プロフェッショナルシリーズが5台、クラブマンシリーズが13台の、計18台。これもまた新記録です。今回のレースでもまた、スバルディーラーから4名のサービスマンが、CG ROBOT RACINGへサポートスタッフとして参加し、モータースポーツの面白さを体験しました。東京スバル中野店の平野水樹、北陸スバル富山新庄店の武内良賢、スバル信州松本村井店の小椋祐輝、千葉スバル習志野店の五十嵐修平の4名です。
プロフェショナルシリーズでは#88 井口卓人が予選6位、#87 久保凛太郎が15位、#555 今村大輔が35位、#611 服部晃輔が40位、#339 山下亮生が41位となりました。しかし雨は上がったものの、ウエット路面での決勝レースでは、スタート直後に大きな混乱があり順位が大きく変動しました。井口卓人はスタートを上手く決め4位に上がったものの、コカコーラコーナーでコースオフし、順位を逆に8位へと落してしまいます。そうした混乱の中で久保凛太郎はオープニングラップでポジションを10も上げ、5位でストレートに戻ってきました。
そのままのレースは進んで9周目、久保凛太郎はヘアピンの立ち上がりでスピンしてしまい、ポジションをダウン。11位でレースを終えました。激しくポジションを入れ換えるレースとなっていた井口卓人は、10位でフィニッシュ、シリーズポイントを獲得しました。CG ROBOT RACINGは2戦続けて2台揃って上位完走を果たしました。その他のBRZ勢は、服部晃輔が24位、山下亮生が28位となりました。
井口卓人のコメント
「大変なレースでしたね。路面コンディションの変化もあって、ボクもずいぶんとポジションが変わるレースになってしまいました。ちょっと苦しい展開でした。でも2台が揃ってトップ10に近いところでゴールすることができたので、確実にレベルアップしていると思います」。

2組に分けて行われたクラブマンシリーズの予選では、1組に強豪が集まっていました。1組では、#161 桑木英紀が15位、#315 舩井俊仁が18位、#58 稲山誠が21位、#480 福村憲一郎が28位、#65 高橋正恭が29位となりました。そして予選2組では、ここまで連続表彰台と波に乗っている#75 手塚祐弥がトップタイム、同じ若手の#336 吉田綜一郎が4位と、優勝が狙えるポジションを獲得します。#550 山口吉明が9位、#16 大久保仁が13位、#12 五賀貴男が23位、#373 小日山典明が30位、#14 鈴木祐子が35位、#507 羽鳥明が36位。このうち上位の45台が決勝Aレース、残りが決勝Bレースを戦いました。 雨の影響でクラッシュやコースアウトが多発し、セーフティカーが入るなど波乱の展開となった決勝Bレースでは、福村憲一郎が4位、五賀貴男が11位、高橋正恭が12位、羽鳥明が17位、鈴木祐子が20位、小日山典明が26位となりました。
決勝Aレースは、さらに雨足が強まり、コースには川のような水の流れが出現するほどの、雨量となりました。そうした難しいコンディションの中、2番グリッドからスタートした手塚祐弥は、一時3位にポジションを落すものの、強まった雨にマッチしたセッティングも功を奏して、2位へ、そしてトップへとポジションを上げていきました。8番グリッドからスタートした吉田綜一郎はオープニングラップで6位へポジションを上げ、追い上げます。トップに立った手塚祐弥は、後続を引き離し、安定した走りで見事に優勝! 吉田綜一郎も5位入賞を果たしました。手塚祐弥は2013年にTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦して以来、4年目のシーズンで、初めての優勝。彼の勝利が、SUBARU BRZにとっても記念すべき初優勝となりました。
BRZ勢は、大久保仁が19位、桑木英紀が33位、稲山誠が35位、舩井俊仁が36位となりました。
手塚祐弥のコメント
「周りのクルマが弱い雨用だったのに対して、ボクは強い雨用のセッティングで、しかも予選を1アタックしただけだったので、タイヤの溝も残っていました。そのあたりが勝因だと思います。ボク自身も初優勝ですが、BRZとして初優勝というのも嬉しいです」。

次戦である第5戦は当初、大分県オートポリスで開催の予定でしたが、熊本地震の影響によって延期が決まっています。第6戦は再び富士スピードウェイでの開催で、9月2日(金)〜3日(土)に行われる予定です。
2016.05.28 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第4戦富士スピ―ドウェイラウンド プレビュー
総勢124台が競う第4戦富士スピードウェイでBRZ勢初優勝なるか?
2016年シーズンも第4戦目、86/BRZにとっては聖地ともいえる富士スピードウェイで、6月4日(土)〜5日(日)に開催されます。いつも富士スピードウェイには多くのエントリーが集まりますが、今回は史上最大となる124台のエントリーとなりました。昨年は108台でしたから、16台増えた計算になります。とくにクラブマンシリーズは79台にも達していて、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceがアマチュアドライバーへ拡がっていることがわかります。
富士スピードウェイは、多くのドライバーにとっても走行する機会の多いコースです。それだけに、誰もがよく知っています。F1を開催したこともあるコースなのでコース幅も広く、走行中のBRZや86は少し小さく見えます。しかしコース幅は広くても、レコードライン(最も速く走ることできる走行ライン)は一本しかありません。
コース前半は比較的高速なセクションで、コース後半は上りのタイトコーナーが連続する特徴的なセクションになっています。ドライバーはあらかじめ自分の走りを想定し、どこをオーバーテイクにするかを考え、マシンのセットアップを決めます。それだけにオーバーテイクはいろいろな場所で見ることができるでしょう。

SUBARU BRZ勢のエントリーは、プロフェッショナルシリーズが5台、クラブマンシリーズが13台の、合計18台です。
プロフェッショナルシリーズには、CG ROBOT RACINGから#87久保凛太郎と#88井口卓人、KOTA RACINGから#339山下亮生と#611服部晃輔、そしてProfi Racingから#555今村大輔の5名が参戦します。調子を上げているCG ROBOT RACINGは、前戦スポーツランド菅生では2台がトップ10入りを果たし、久保凛太郎はもう少しで表彰台という惜しい4位でした。今回のレースでも、好成績が期待できそうです。
クラブマンシリーズは、#12五賀貴男、#14鈴木祐子、#16大久保仁、#58稲山誠、#65高橋正恭、#75手塚祐弥、#161桑木英紀、#315舩井俊仁、#336吉田綜一郎、#373小日山典明、#480島崎三樹彦、#507羽島明、#550山口吉明という13名が顔を揃えました。注目したいのは、ここまで2戦連続で表彰台に上がった手塚祐弥、そして今シーズンは前戦の菅生から参戦を始めた吉田という、若手ドライバー2人。前戦スポーツランド菅生でも、手塚は接戦での2位、吉田は一時は3位を走行していたものの、最終的には4位となっている。この若手ドライバー2人が、悲願のBRZ初優勝を成し遂げてくれるかもしれません。

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第4戦富士スピードウェイは、6月3日(土)予選、6月4日(日)決勝レースが行われます。
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