86/BRZ

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RACE REPORT

2019.09.16 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第7戦・決勝
久保凜太郎が驚異的な追い上げで予選12位から見事に5位を獲得
シーズンも残り2戦、押し迫った第7戦の舞台は栃木県ツインリンクもてぎ。今回は今シーズン新たに採用された2ヒート制ではなく、シンプルな決勝レースという設定であり、スプリントレースらしいスリリングな展開に注目が集まりました。
ツインリンクもてぎのコースレイアウトは、90度のコーナーやタイトコーナー、ヘアピンなど低速コーナーをストレートで繋いだ、いわゆる最大減速〜最大加速を繰り返すストップ・アンド・ゴーとなっています。そのためタイヤだけでなく、ブレーキに対しても負担が大きく、ドライバーは慎重にマネージメントしながらレース全体を見通してペース配分をする必要があります。

そのためツインリンクもてぎは、得意なドライバーと不得意なドライバーに分かれるようです。それは個性的なコースであるためで、逆にいえば地元のホームコースとするドライバーは有利ということになります。

エントリー台数はプロフェッショナルシリーズが32台、クラブマンシリーズ・オープンクラスが49台、エキスパートクラスが30台の、合計111台。そのうちSUBARU BRZ勢は、プロフェッショナルシリーズが2台、オープンクラスが8台、エキスパートクラスが4台の、合計14台。予選結果とともに、そのドライバーを紹介しましょう。

プロフェッショナルシリーズは、CG ROBOT RACINGの2台、#87久保凜太郎が12位、#88井口卓人が8位で予選を終えました。今シーズンは後半戦に入って調子を上げている2人だけに、好成績への期待が膨らみます。
クラブマンシリーズ・オープンクラスは、#61穂積昭則が40位、#66国分友治が37位、#209五賀貴男は24位、#270江原聖洋は28位、#278高部一竹が36位、#501廣田光一は3位、#507羽鳥明が41位、#601田部学が39位となりました。注目はやはり廣田光一で、スポット参戦ながらホームコースということでアドバンテージがあります。

エキスバートクラスは、#64高橋正恭が23位、#89池島実紅が18位、#169竹之内宏樹が27位、#373小日山典明が25位という予選結果になりました。前戦十勝で初ポイントを獲得した池島実紅に注目が集まりましたが、予選結果は少し残念な結果になってしまいました。

今回のレースにも全国のスバルディーラーからサービスエンジニアが応援に駆けつけ、レースメカニックとしてCG ROBOT RACING TEAMに参加しました。福島スバル自動車・郡山店の橘和弘さん、栃木スバル自動車・佐野店の清水祥太さん、富士スバル伊勢崎つなとり店の吉原邦康さん、千葉スバル浦安店の太田実さん、東京スバル小松川店の飯田恭史さん、東京スバル多摩店の崔允煥さんの、以上6名です。
クラブマンシリーズ・オープンクラスの決勝レースは、土曜日のお昼に行われました。予選3位となった廣田光一は落ち着いたレースを展開、前を走るマシンがコースアウトしたことで2位へ上がり、トップのマシンを追いかけます。しかし背後にマシンが迫ってきたこともあり、その差を詰めることはできませんでした。それでもポジションは見事に守りきり、2位表彰台を獲得しました。

その他のドライバーの成績は、五賀貴男が14位、江原聖洋が19位、高部一竹が26位、田部学が30位、国分友治が32位、羽鳥明が36位、そして穂積昭則は惜しくも6周でリタイヤ、という結果になりました。

廣田光一のコメント
「優勝には届きませんでしたけど、これが実力です(笑)。地元ということで、いい結果を残せて良かったです。今シーズンは今回が最後のレースなので、いい締めくくりができたと思います。来シーズンもまた関東を中心に出場する予定です」
エキスパートクラスでは池島実紅が18番手スタートから、混乱した中段の中でレースを戦いました。前半はマシンのバランスが悪くてペースが上がらなかったものの、中盤以降はタイヤやブレーキが厳しくなっていく中でむしろバランスは良くなり、15位でフィニッシュしました。しかしレース後、他車との接触によって30秒加算というペナルティを受け、最終的には25位という結果になりました。

その他、高橋正恭が22位、竹之内宏樹が23位、小日山典明が25位という順位でレースを終えました。

プロフェッショナルシリーズは、このところ好調な2人だけに、期待感がありました。しかしスタートで1つポジションを上げて7位となった井口卓人が、ジャンプスタートの判定を受け、ドライブスルーペナルティによって後退。結局26位という不本意な結果に終わりました。
しかしチームメイト久保凜太郎は、予選12位からのスタートでしたが、オーバーテイクでタイヤとブレーキに負担を強いるリスクがあるにも関わらず、少しずつ着実にポジションを上げていきました。3周目には8位、4周目に7位、6周目に6位、そして8周目に5位にまでポジションを上げ、チェッカーフラッグを受けました。プロフェッショナルシリーズとしては、かなり驚異的なポジションアップです。

久保凜太郎のコメント
「十勝の好調をそのままで、いいレースができました。実際にセットアップもほとんどいじっていないです。序盤は不安でしたけど、後半でしっかりと戦えるように、タイヤの内圧がガッツリ低くして行ったことが良かったですね。最初からポジションを落とすことなく、1台ずつきっちりとオーバーテイクしていけたので、結果5位にまで上がることができました。この好調を活かして、最終戦はもっと前に出たいですね」

次戦はいよいよシリーズ最終戦、10月19日(土)〜20日(日)に開催される第8戦岡山国際サーキットです。シリーズチャンピオン争いに終止符が打たれることになりますが、2ヒート制のレース構成となっているため、大量のポイントによって意外な結果が生まれる可能性も残されています。
2019.09.10 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第7戦・プレビュー
111台が集う東日本での今季最終戦 好調の井口&久保に勝機あり
いよいよ残り2戦。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019は、第7戦ツインリンクもてぎが9月14日(土)〜15日(日)に開催されます。2ヒート制導入など、新たなレギュレーションへの対応もやっと落ち着いてきたシーズンの締めくくり、ドライバーたちはツインリンクもてぎで成果を見せてくれることでしょう。
ツインリンクもてぎは、栃木県と茨城県の県境近くに位置するサーキットです。鈴鹿サーキットと同じように、モビリティのテーマパークになっていて、ホンダ・コレクションホールという自動車の博物館から、子供たちが楽しめるいくつかのプログラムが用意されています。レースが開催されていなくても、家族で休日を楽しめるスポットになっています。

そのコースレイアウトは、フルブレーキングしてフル加速する場面が続く、いわゆるストップ&ゴーのコースとなっています。激しいブレーキングでの争いになるので、マシンのセットアップやタイヤとブレーキのマネージメントが、他のコースよりもさらに重要になります。レース後半に勝負をかけるために、前半はタイヤとブレーキを温存しておこう、というような作戦もアリです。
エントリー台数はプロフェッショナルシリーズが32台、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスが30台、オープンクラスが49台の、合計111台となりました。昨年の108台を上回り、ツインリンクもてぎでの開催では過去最大です。そのうちSUBARU BRZ勢は、プロフェッショナルシリーズが2台、エキスパートクラスが4台、オープンクラスが8台と、合計14台がエントリーしています。
プロフェッショナルシリーズはCG ROBOT RACINGの、#87久保凜太郎と#88井口卓人がエントリーしています。このところチームは好調で、2人とも上位争いに加わっています。前戦十勝でも、第1ヒートでは久保凜太郎がオーバーテイクが難しいコースにも関わらず怒濤の追い上げを見せ、また第2ヒートでは井口卓人が5位で入賞を果たしました。その好調がもてぎでも発揮されることでしょう。
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスは、#64高橋正恭、#89池島実紅、#169竹之内宏樹、#373小日山典明の4人が競います。注目は前戦十勝で、ついに初のシリーズポイントを獲得した池島実紅が、どんな走りを見せてくれるか?

オープンクラスには、#61穂積昭則、#66国分友治、#209五賀貴男、#270江原聖洋、#278高部一竹、#501廣田光一、#507羽鳥明、#601田部学、という8人のドライバーがエントリーしています。最終戦は岡山ということもあり、今シーズン東日本での最終レースだけに、健闘を期待しましょう。
今回のレースは、スーパー耐久が共催となっていることもあり、2ヒート制ではなく、通常の決勝レース1回という形のレース構成となっています。9月14日(土)に予選とクラブマンシリーズ・オープンクラスの決勝レース、9月15日(日)にプロフェッショナルシリーズとエキスパートクラスの決勝レースが行われます。ただ、これらのスケジュールは午前中に設定されているので、ツインリンクもてぎへ応援に向かう人は注意してください。
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