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RACE REPORT

2019.02.03 - 全日本ラリー選手権第1戦 Rally of Tsumagoi レグ3
SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が逆転優勝を飾る
2019年全日本ラリー選手権第1戦「RALLY of TSUMAGOI」は、2月3日(日)にすべての競技を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が終盤に逆転、今シーズンの初戦を制しました。
2位には序盤からラリーをリードしてきたSUBARU WRX STIの鎌田卓麻/鈴木裕、3位には同じくSUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が入賞したほか、4位に中平勝也/行徳聡、6位に柳澤宏至/保井隆宏が入り、上位6台中5台をSUBARU WRX STIが独占する強さを見せました。
■鎌田、終盤に無念のスピン

2月3日(日)はSS13〜SS18の計6SS。雪解けの影響により一部のSSで距離が短くなり、SS距離29.22kmで争われます。SUBARU勢は総合首位に鎌田、2番手に新井、3番手に勝田という順位でこの日をスタート。鎌田と新井の差は21.1秒とやや開いていますが、新井と勝田の差は1.0秒という僅差。熾烈な2番手争いが期待されます。この日最初のSS13では、新井が渾身のベストタイムをマークして勝田との差を4.6秒にまで広げることに成功。その後のSS14〜SS16までは、鎌田が3連続で一番時計をたたき出し、特にSS15では新井に5.3秒差をつけるなど、SS16を終えて2番手新井との差を26.7秒にまで拡大、首位の座を強固なものとしていきます。
これで残すSSはふたつ。ところが鎌田は続くSS17で痛恨のスピンを喫してしまいます。鎌田はこのSSでベストタイムをマークした柳澤宏至/保井隆宏(SUBARU WRX STI)より43.6秒遅れのSS19番手。総合順位では新井に逆転を許し、首位新井から10.6秒差の2番手に順位を落としてしまいました。最終SSで鎌田は意地のベストタイムをマークするものの、ひとつのSSで逆転できるタイム差ではなく、終盤の逆転劇で新井がシーズン初優勝を飾りました。2位には10.4秒差で鎌田、3位には41.0秒差で勝田が入り、SUBARU勢は開幕戦から表彰台を独占する活躍を見せています。

ラリーは群馬県嬬恋村の嬬恋会館でセレモニアルフィニッシュが行われ、大勢の観客から温かい拍手が贈られました。また、同時開催された日本スーパーラリーシリーズでは青山康/竹下紀子が優勝、東日本ラリー選手権でも大橋智樹/船木淳史が優勝、栃澤一義/佐々木翔が1位〜2位を占めるなど、SUBARUユーザーが大活躍する週末となりました。
■新井「今回はとにかく難しいコンディションでした」

勝利でシーズンをスタートした新井は、「選手権を考えれば大きな1勝ですが、鎌田選手のミスがあったうえでの結果なので、素直には喜べないですね。特に最後のSS17やSS18はコース外の土手に乗り上げてしまったり……。今回はとにかく難しいコンディションで、自分も含めてみんながスピンなどでタイムロスしているなかでの戦いでした。次の新城も頑張りたいと思います」とコメント。やや複雑な心境を語りました。一方、悔しい2位となった鎌田は、「今回はマシンが本当に良くて、リスクを負わずにタイムを出すことができていました。SS17ではタイヤハウスに雪が詰まり、ハンドルの切れ角が足りずスピンしてしまいました。Uターンしようにも雪でハンドルが動かず、コース復帰までに30~40秒近くかかってしまったのが痛かったですね」とコメント。鎌田は第2戦新城をスキップし、第3戦の唐津に参戦予定です。
3位となった勝田は、「難しいラリーでした。以前はもっと雪が多くて走りやすかったイメージがありましたが、今年は路面状況が変わって、本当に難しかったです。SS14では雪壁に突っ込んでしまって、20秒くらい脱出に時間がかかってしまいました。次戦の新城では挽回します」と、次戦でのリベンジを誓っていました。

第2戦は3月15日(金)〜17日(日)の「新城ラリー2019 Supported by AICELLO」です。愛知県新城市を舞台とするフルターマックラリーであり、勝田にとっては地元ラリーとなります。ポイントリーダーとして臨む新井と、今回の雪辱を期す勝田を筆頭とするSUBARU勢の活躍にご注目ください。
2019.02.02 - 全日本ラリー選手権第1戦 Rally of Tsumagoi レグ1,2
鎌田が首位を譲らぬ快走を披露
2019年の全日本ラリー選手権第1戦「ラリーオブ嬬恋 2019」は、2月2日(土)までの競技を終え、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/鈴木裕が首位、それを新井敏弘/田中直哉、勝田範彦/石田裕一が追う展開となっています。鎌田はSS1でベストタイムをマークして以降、一度も総合首位を譲ることなく走行を続け、ラリーをリードしています。
■SUBARU WRX STI勢が上位を占める活躍

2月1日(金)、選手たちは群馬県嬬恋村の嬬恋会館で行われたセレモニアルスタートののち、そのままナイトステージへと突入します。この日は計5SS、19.80kmが行われました。選手たちは積雪路のほか、昼間の雪解け水が凍ったアイスバーンや、アスファルトが露出している部分など、路面のグリップが一定ではない非常に難しい路面コンディションを戦わなければなりません。前年度のチャンピオンである新井は、道幅が狭いSS1でスピンを喫し、200mほどバックで走行せざるを得ずにタイムロス。一方、昨年のこのラリーで勝利を飾った鎌田はSS1でベストタイムをマークし、機先を制することに成功します。続くSS2、SS3では新井が一番時計を連発して追い上げを開始、SS4は鎌田、SS5は勝田が獲り、この日の5SSはすべてSUBARU WRX STI勢がベストタイムを獲得するという強さを見せました。
競技2日目となった2日(土)はSS6〜SS12の7SS、SS距離31.33kmが舞台となります。朝から好天に恵まれ、一部のステージではアスファルトが出てしまうなど、この日も難しいコンディションとなりました。首位の鎌田はSS6、SS8で2番手タイムを刻み、SS10とSS12でベストタイムを獲得。後続との差を拡大することに成功します。また、総合3番手から追い上げる新井は最初のSS6〜SS8まで3連続ベストタイムをマーク。午後のSSに入ってもその勢いは衰えず、この日最後のSS12ではついに勝田を逆転。この結果、総合首位は鎌田、21.1秒差の2番手には新井、22.1秒差の3番手に勝田という順位になっています。
今回のラリーでは2カ所の観戦ポイントが設けられており、ナイトステージの『レイクサイド観戦ステージ(Nitazawa Baragi』では、豪快なドリフトを楽しめるため、大勢のギャラリーが詰めかけました。また、夏に開催される“モントレー”と同じ場所を走る『大前須坂観戦ステージ(Omae Suzaka)』も、雪壁を利用したウィンターラリーならではの走りを楽しめる人気スポット。こちらにも多くの観客が訪れ、雪の中を走るラリーカーのテクニックに大きな注目が集まっていました。
■鎌田「このペースを守って走りたい」

競技初日、2日目と総合首位につける鎌田は、「予定どおりに行っています。少しずつ勝田選手を引き離すことができました。新井選手も私と同じくらいのペースで走っているので、このまま行きます。競技2日目はコンディションが荒れてきていましたが、タイム差がある程度開いたので、このペースを守って走ることができれば、このまま行けるかと思っています」と、大きな手応えを感じさせる笑顔でここまでを振り返りました。

残念ながら初日で出遅れてしまった新井ですが、その後はすさまじいスピードで追い上げを見せ、7番手から大きく順位を上げる2番手につけています。
「2日目最初のセクションはみんなが失敗したこともあって、追い上げることができました。午後のセクションは、凍っている場所をラリーカーが走ったことで、さらに路面が磨かれて滑りやすくなっていました。なかなか難しいですが、なんとか鎌田選手に追いつきたいですね」と、コメントしています。
2番手を守り続ける勝田は2年ぶりのウィンターラリー参戦となります。
「良かったり悪かったり、原因はやっぱりドライバーだと思います。行きすぎてしまうとダメですし……。競技2日目の午後は、フロントサスペンションのセットアップを変更してずいぶん良くなりましたが……あとはドライバーの気持ちだけですね」と苦笑い。

競技最終日となる3日(日)はSS13〜SS18の計6SS、安全対策のため一部のSSで距離が短くなり、SS距離27.04kmで争われます。SUBARU勢によるトップ3の激しい攻防にご注目ください。
2019.01.28 - 全日本ラリー選手権第1戦 Rally of Tsumagoi プレビュー
シーズン唯一のウインターラリー
早くも全日本ラリー選手権は、2019年シーズンが開幕します。1月31日(木)〜2月3日(日)にかけて開催される第1戦の舞台は群馬県嬬恋村。シーズン唯一のウィンターラリーであり、また幻想的な夜間の観戦用ギャラリーエリアをもつラリーとしても知られています。一部のスペシャルステージは、毎年同じ地域で夏に開催される“モントレー”と同じ道を使いますが、雪化粧した風景はまるで別物であり、このラリーにしかない雰囲気を醸し出しています。
ラリーは2月1日(金)の夕方、嬬恋村の嬬恋会館をスタートし、3日間で総走行距離427.77kmを走り、そのうちスペシャルステージ区間の距離は合計83.69kmとなっています。全部で18SSが設定され、観光道路を使ったハイスピードなコースや、山間部のワインディングロードなど、様々なSSが選手を待ち受けます。また、このラリーを特に難しいものにしているのは、その路面状況です。雪や氷に覆われたアスファルト路面は刻一刻と状況が変化し、時にはアスファルトが顔を出すことも。また、アイスバーンなどのグリップを見極めるのが難しく、ドライバーの経験と対応力が問われる一戦と言えるでしょう。

SUBARU WRX STI勢が出場するクラスは2019年からJN1クラスに名称が変更され、昨シーズンのチャンピオンである新井敏弘/田中直哉を筆頭に、勝田範彦/石田裕一、鎌田卓麻/鈴木裕らを筆頭に、計7台のSUBARU車が出場します。SUBARUが得意とする雪道で見せる力強い走りにご期待ください。
■観戦エリアはナイトステージにも設定

観戦用ギャラリーエリアは3日間とも行われます。場所はレイクサイド観戦ステージの「Nitazawa Baragi(SS1/4/12)」と、大前須坂線観戦ステージの「Omae Suzaka(8/9/15/16)」の2カ所に設けられ、いずれも迫力あるラリーカーの走行を楽しむことができます。2月1日(金)〜2日(土)の2日間で計3回走行する「Nitazawa Baragi」はいずれもナイトステージで、幻想的な雰囲気はこのラリーの名物SSのひとつとなっています。また、夏のモントレーと同じ場所を使う「Omae Suzaka」は2月2日(土)〜3日(日)の2日間で計4回走行。こちらは雪道を豪快に走る迫力あるラリーカーの姿を楽しむことができます。雪が積もっていれば、雪壁を使うスノーラリーならではの走り方を見ることができるはずです。
セレモニアルスタートは1日(金)の18時30分頃から、嬬恋会館の駐車場で実施予定となっており、夜間のSSに挑む選手たちを間近で応援することができます。また、2日(土)の16時20分頃からは、同じ夜間走行用のランプポッドを装着する「ライトフィッティング」も見ることが可能。3日(日)の14時頃からはセレモニアルフィニッシュが行われる予定となっています。ラリーカーの整備を行うサービスパークはホテルグリーンプラザ軽井沢の駐車場に設けられており、見学は自由。ただしラリーカーの往来があるため安全には十分に注意して、滑らない靴などがあるとよいでしょう。
■観戦エリア
2月1日(金)
Nitazawa Baragi
SS1 Nitazawa Baragi 1(3.31km) 18時58分スタート予定
SS4 Nitazawa Baragi 2(3.31km) 20時42分スタート予定

2月2日(土)
Omae Suzaka
SS8 Omae Suzaka 2(5.48km) 12時39分スタート予定
SS9 Omae Suzaka 3(5.48km) 15時12分スタート予定

Nitazawa Baragi
SS12 Nitazawa Baragi 3(3.31km) 18時06分スタート予定

2月3日(日)
Omae Suzaka
SS15 Omae Suzaka 4(5.48km) 9時44分スタート予定
SS16 Omae Suzaka 5(5.48km) 11時47分スタート予定

※それぞれの観戦エリアやスケジュールは変更になる可能性があります。

また、詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。特にSS観戦では防寒着や防寒靴などの対策は必須です。

●ラリーオブ嬬恋 公式ウェブサイト
https://rally-tsumagoi.com/

RACE RESULT

2019.02.03 -
2019年全日本ラリー選手権第1戦 Rally of Tsumagoi
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 11 新井 敏弘 田中 直哉 SUBARU WRX STI JN1 16:22.0 25:09.2 1:04:38.6
2 2 13 鎌田 卓麻 鈴木 裕 SUBARU WRX STI JN1 15:56.2 25:13.9 1:04:49.0
3 3 12 勝田 範彦 石田 裕一 SUBARU WRX STI JN1 16:01.5 25:30.7 1:05:19.6
4 4 16 中平 勝也 行徳 聡 SUBARU WRX STI JN1 16:44.6 26:40.5 1:08:03.0
5 1 20 眞貝 知志 安藤 裕一 トヨタ・ヴィッツ JN2 18:37.5 29:06.9 1:14:42.8
6 1 41 大倉 聡 豊田 耕司 トヨタ・ヴィッツ JN6 19:03.4 30:11.0 1:16:37.0
7 1 35 天野 智之 井上裕紀子 トヨタ・ヴィッツ JN5 18:52.9 29:54.6 1:16:42.1
8 5 19 鈴木 歩 松浦 一也 三菱ランサーエボリューション JN1 18:51.4 28:32.6 1:16:43.8
9 1 30 山口 貴利 山田真記子 ダイハツ・ブーン JN4 19:32.4 29:47.8 1:16:56.0
10 2 31 古川 寛 大久保 叡 スズキ・スイフト JN4 19:43.5 31:20.9 1:18:33.4
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