RALLY

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RACE REPORT

2019.04.14 - 全日本ラリー選手権第3戦 Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津 レグ2
終盤の雨を乗り越えSUBARU WRX STI勢は2〜4位でフィニッシュ
4月14日(日)、全日本ラリー選手権第3戦Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津はすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が2位、勝田範彦/石田裕一が3位、鎌田卓麻/鈴木裕が4位に入り、SUBARU勢が上位を占める結果となりました。
ラリー2日目に行われたのはSS9〜SS14の計6SS、SS距離30.52km。2〜4番手でスタートしたSUBARU WRX STIの3台は、トップの奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)を追いかけたいところ。この日のオープニングSSとなった「BOAT RACE」(SS9)では鎌田がベストタイムをマーク、9.86kmの「SANPOU REVERSE 1」(SS11)では勝田がベストタイムをたたき出すなど力走を見せますが、最終セクションで雨が降り出したこともあり、逆転は叶いませんでした。そのなか、最終SSの「SANPOU REVERSE 2」(SS14)では新井が渾身のSS2番手タイムをマークし、総合2番手の勝田をとらえて2位浮上に成功しました。

■新井「セッティングを変え、クルマのバランスの良さで2位になれました」

最終SSで逆転2位を獲得した新井は「前日から大きくセッティングを変えたので、ずいぶん走りやすくなりました。ウェット路面はかなり危険な状況でしたが、最終SSはクルマのバランスの良さで勝田選手を抜くことができました。今回は最初のセッティングが間違っていましたが、どこが悪いかは分かっていますので、次の久万高原では頑張ります」と、ラリーを振り返りました。
惜しくも3位となった勝田は「大変なラリーでしたが、とにかく完走できて良かったです。最後の2本のSSで雨が降り、完全にウェット路面となり怖いくらいでした。今回のラリーで次の久万高原の目標はひとつになりました。もちろん勝ちを狙っていきます」と力強くリベンジを宣言しました。また、4位の鎌田は「あまりうまくいかないラリーでしたが、無傷で4位完走できたので、次回に向けていいデータを取ることができたと思います。タイヤやセッティングの方向性も含め、久万高原に向けて考え直さなければならないと思っています」と、コメントしています。

この日の観戦エリアは、メイン会場である「ボートレースからつ駐車場」から徒歩でアクセス可能な特設SS「BOAT RACE」(SS9/12)に設けられ、家族連れを含めた多くのファンが訪れました。セレモニアルフィニッシュは同じく「ボートレースからつ駐車場」で行われ、上位フィニッシュした選手たちが大勢の観客から祝福を受けました。
■ディーラーメカニックコメント「店舗に戻ったら、チームワークと事前準備の重要性を伝えたい」

担当車両:ラックSTI 名古屋スバル DL WRX
武田 京司 32歳
福岡スバル株式会社 筑紫野店 メカニック
メカニック歴5年目

クルマが好きで、別業種から転職して整備士になったという武田。入社する前からWRCなどでモータースポーツに興味をもったことでメカニック派遣プロジェクトのことを知り、入社前から参加したいという気持ちがあったとのこと。

「栄養士をしていましたが、昔から好きだったクルマの仕事に就きたいと考えて再決心をして整備士になりました。父が自動車関係の仕事をしていたのですが、まだまだ覚えなければならないことも多く、色々な技術を習得していければと思っています。ラリーは映像などで観ていましたが、裏ではこんなに苦労があるんだということが分かりましたし、クルマもこういう仕様になっているんだという点も勉強になります。選手の方に直接ありがとうと言っていただけるのは大きなモチベーションになりました」と、初のラリー参加について、その印象を語ってくれました。

最終的にはニュルブルクリンク24時間レースへの参加を希望している武田。整備については、「時間との戦いになるので、1分でも遅れてはいけないというプレッシャーを感じました。そのなかでもミスのないようにしなければならず、頭の中であらかじめ段取りを整理していましたが、最初よりも2回目、3回目の方が緊張しましたね。あとはチームワークの重要性を非常に感じました。メカニックとして、スピードだけでなく間違いのない整備がものすごく重要だということをあらためて感じることができました。店舗に戻ったら、チームワークと事前準備の重要性を伝えたいと思っています。今回、色々写真も撮影させていただいたので、これを活用して紹介しつつ、ゆくゆくは各自で考えながら動けるようになったらいいなと思っています。ニュルブルクリンクへの想いもいっそう強くなりましたので、焦らず一歩一歩前に進んでニュルに近づけたらと考えています」と、この週末を振り返りました。
次戦は5月3日(金)~5日(日)、愛媛県久万高原町を中心に開催される第4戦 Sammy久万高原ラリーに出場予定です。ターマックラリー3連戦の締めくくりでSUBARU勢が見せる力走にご声援よろしくお願いします。
2019.04.13 - 全日本ラリー選手権第3戦 Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津 レグ1
さらなる上位を目指す3台のSUBARU WRX STI
4月13日(土)、全日本ラリー選手権第3戦Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津は、競技初日のSS8までを終了し、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が2番手につけ、3番手に新井敏弘/田中直哉、4番手には鎌田卓麻/鈴木裕という順位で初日を終えました。
■2番手争いから抜け出すのは誰だ

ラリーは13日(土)の朝、唐津神社での安全祈願を経て、各車が鳥居をくぐりながらスタート。舞台となるのは唐津市南部の林道で、この日はふたつのSSを3回、ひとつのSSを2回走行する計8SSで争われます。タイヤの磨耗をコントロールしながらの戦い方が求められるラリーと言えるでしょう。

ラリーは、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)のリードでスタート。追いかける立場のSUBARU勢はなかなか差を縮めることができず、苦しい戦いを強いられます。勝田は3連続でSS2番手タイムをマークして総合2番手につけますが、じわじわと差を広げられてしまい、SS5を終えた段階で首位の奴田原と2番手勝田の差は14.2秒となっていました。各車ともサービスでサスペンションセッティングなどを変更し、気合いを入れて臨んだ午後のSSでも反撃は叶わず、SUBARU勢は2〜4番手で初日を終えることとなりました。

2番手の勝田と3番手新井の差は6.9秒、3番手新井と4番手につける鎌田の差は6秒と、SUBARU勢による2番手争いは最終日に向けても目が離せない接近戦となっています。

■勝田「最終日は気持ちを入れ替えて臨みます」

SUBARU勢最上位となる総合2番手の勝田は「頑張りましたが、奴田原選手が速かったですね。安定していて、追いつくことができませんでした。セッティングを攻めすぎてタイヤも少し傷めてしまいましたが、それでも2番手で帰ってこられたので良かったです。明日は気持ちを入れ替えて臨みます」と最終日に向けてコメントしています。
総合3番手につける新井は「昼のサービスで少しセッティングを変更して、運転はしやすくなりましたがタイヤに負担がかかってしまいました。なぜ速く走れないのか理由は分かっているので、それを最終サービスで修正していきたいですね」と語ります。一方、4番手の鎌田は「何かが合っていないのですが、原因を模索中という感じです。色々なことが後手後手に回ってしまっている印象です。ただ、勝田選手や新井選手との差はそれほど大きくないので、明日リセットして頑張ります」と、前向きな言葉でこの日を締めくくりました。
■最終日の観戦エリアは徒歩でアクセス可能

初日の観戦用ギャラリーエリアはSS5/6「UCHIURA」に設けられました。メイン会場である「ボートレースからつ駐車場」に設けられた観戦受付には朝から多くのファンが訪れ、家族連れなど様々なファンが観戦に訪れました。最終日はイベント広場から徒歩でアクセス可能な特設SS「BOAT RACE」(SS9/12)が行われるほか、「ボートレースからつ駐車場」では、13時頃からセレモニアルフィニッシュが実施される予定です。ぜひSUBARU勢の応援にご来場ください。
ラリー最終日となる14日(日)はSS9〜SS14の計6SS、SS距離30.52kmが舞台となります。なかでも「SANPOU REVERSE」(SS11/14)は9.86kmあり、勝負どころとなることが予想されます。勝田、新井、鎌田が僅差で競り合うなか、誰が抜け出すのか、引き続きSUBARU勢の戦いにご注目ください。
2019.04.08 - 全日本ラリー選手権第3戦 Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津 プレビュー
長い歴史をもつ舗装路ラリー
2019年第3戦、Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津が4月13日(土)〜14日(日)に佐賀県唐津市を拠点として開催されます。
勝負の舞台となるのは、唐津市南部の山林を縫うように走る林道。過去の大会ではSUBARUの勝田範彦が12年連続優勝(2006年〜2017年)を収めるなど、圧倒的な戦績を残しており、今年の大会でも活躍が期待されます。これまで序盤戦としての開催が多かった同ラリーですが、今年は第3戦。シーズン序盤の流れをつかむ重要な1戦となるはずです。
ラリーは2日間、総走行距離335.82kmを走り、そのうちスペシャルステージ区間の距離は合計74.91kmとなっています。全部で14SSが設定され、大会最長となる9.86kmの「SANPOU REVERSE」(SS11/14)、その逆走コースとなる9.83kmの「SANPOU」(SS1/3/7)、新たに使われることとなった「HAKOBA」(SS10/13)など、いくつもの勝負どころが設けられています。また、ラリーの拠点となるサービスパークは「ボートレースからつ駐車場」に設けられる予定です。
開幕戦Rally of Tsumagoiを制した新井敏弘/田中直哉、第2戦新城ラリーで勝利を挙げた勝田範彦/石田裕一と、SUBARU勢は好調を維持しています。全日本ダートトライアル選手権に出場するため前戦を欠場していた鎌田卓麻/鈴木裕も戦線に復帰し、厚みを増したSUBARU勢の走りにご期待ください。
■リニューアルされた観戦用ギャラリーエリア

観戦用ギャラリーエリアは初日の「UCHIURA」(SS5/6)と、最終日の「BOAT RACE」(SS9/12)の2カ所に設けられます。前者は林道SS、後者はサービスパークやイベント広場から徒歩でアクセス可能な特設SSとなります。当日の朝にイベント広場で観戦受付が行われる予定です。また、サービスパークと同じく「ボートレースからつ駐車場」に設けられるイベント広場では、地元飲食店による出店のほか、協賛企業のブース出展も予定されています。

ラリーは毎年恒例となっている、選手が全員参加して行われる市内唐津神社での安全祈願からスタート。神社の鳥居をくぐってスタートしていく様子はこのラリーならではの光景として、ラリーファンの間でも親しまれています。13日(土)の8時40分から実施予定です。また、セレモニアルフィニッシュは14日(日)の12時50分頃から「ボートレースからつ駐車場」で行われる予定となっています。
■観戦エリア
4月13日(土)

UCHIURA
SS5 UCHIURA 1(4.27km) 12時45分スタート予定
SS6 UCHIURA 2(4.27km) 14時33分スタート予定
観戦受付はイベント広場にて9時30分〜。

4月14日(日)
BOAT RACE
SS9 BOAT RACE 1(0.41km) 8時03分スタート予定
SS12 BOAT RACE 2(0.41km) 10時42分スタート予定
観戦受付はイベント広場にて7時00分〜。

詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。特にSS観戦では天候の急変に備えて雨具なども持参するとよいでしょう。

●Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津
http://gravel-msc.info/

RACE RESULT

2019.04.14 -
2019年全日本ラリー選手権第3戦 Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 3 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-1 37:38.9 25:39.9 1:03:18.8
2 2 1 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN-1 38:09.0 25:45.0 1:03:54.0
3 3 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-1 38:02.1 25:59.5 1:04:01.6
4 4 4 鎌田 卓麻 鈴木 裕 itzz DL SYMS WRX STI JN-1 38:15.0 26:15.5 1:04:30.5
5 5 5 福永 修 齊田美早子 555☆OSAMU・F☆DLランサー JN-1 38:33.8 26:55.4 1:05:29.2
6 6 6 柳澤 宏至 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-1 39:09.6 26:31.7 1:05:41.3
7 1 17 山本 悠太 山本 磨美 sammy☆K-one☆ルブロスYH86 JN-3 39:34.4 26:47.1 1:06:21.5
8 2 19 山口 清司 竹原 静香 jmsエナペタルADVAN久與86 JN-3 39:32.3 26:57.9 1:06:30.2
9 7 7 徳尾慶太郎 枝光 展義 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-1 39:06.7 27:46.1 1:06:52.8
10 1 28 天野 智之 井上裕紀子 豊田自動織機・DL・ヴィッツ JN-5 39:55.4 27:20.6 1:07:16.0
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