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RACE REPORT

2019.05.05 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー レグ2
新井大輝がSUBARU WRX STIで初優勝、勝田範彦は3位
5月5日(日・祝)、全日本ラリー選手権第4戦Sammy久万高原ラリーはすべての競技日程を終えて、SUBARU WRX STIの新井大輝/小坂典嵩がJN1クラス初優勝、勝田範彦/石田裕一が3位という結果となりました。また、新井敏弘/田中直哉、鎌田卓麻/鈴木裕も再出走を果たし、それぞれ力強い走りを披露しました。
ラリー最終日はSS5〜SS8、前日のステージを逆走する計4SSで争われます。SS距離は55.06kmと長く、まだ勝負の行方は分かりません。しかし新井大輝の勢いはとどまるところを知らず、3SS連続でベストタイムを獲得。この日のスタート時点で2番手の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)に対して1.2秒だった差を、最大19.7秒にまで拡大することに成功します。最終SSで新井大輝はリスクを避けた走りに徹し、無事にフィニッシュ。SUBARUでの全日本ラリー選手権初優勝を達成しました。3位には順調に走り切った勝田、4位には柳澤が入るなど、SUBARU勢が上位に入賞する活躍で存在感を見せています。

■新井大輝「とにかく無事に帰ってくることが第一なので、完走できたことが大きいです」

新井大輝は「無事に優勝できました。SS2では問題もありましたが、それ以外は自分の計画どおりにラリー運びができ、すべてうまくいったと思います。今回のラリーは、いかに自分が無理せず、リスクをなくして走ることができるかが鍵でした。とにかく無事に帰ってくることが第一なので、しっかりと完走できたことが大きいです」とラリーを振り返りました。また、3位の勝田は「3位に入ることができました。クルマの感触は良かったのですが、色々とやらなければならないことも多いです。気持ちを切り替えて次戦以降のグラベルラリーに臨みます」と、次戦からのグラベルラウンドに向けて、気を引き締めています。
レグポイント獲得を狙って再出走を果たした新井敏弘は、「SS6は昨日のSSでコースアウトしたトラウマがありましたが、なんとかポイントを1点獲ることができました。次戦のモントレーも頑張って走りたいと思います」と語ります。鎌田は「色々と今後に向けてテストをしながら走りました。午後からは思ったとおりにセッティングも良くなりましたが、あらためて昨日のリタイアが残念です。今回、新井大輝選手がスピードを見せたことで、刺激を受けました。それを思うと、次戦以降のラリーも楽しみです」と、今後に向けた想いを語っています。

ラリーの拠点となった「ハイランドパークみかわ」には、間近でヘアピンコーナーをクリアするテクニックを堪能できる観戦ポイントが設けられているほか、林道エリアなど施設内に数多くの観戦ポイントが設けられました。さらにサービス作業の見学もでき、大勢のSUBARUファンに来場いただきました。また、同じ場所で行われたセレモニアルフィニッシュにも大勢の観客が訪れ、新たに誕生した勝者に大きな声援が送られました。
■ディーラーメカニックコメント「いざという時の判断力の重要性なども、勉強になりました」

担当車両:itzz DL SYMS WRX STI
黒瀬 正裕 30歳
広島スバル株式会社 中広店 メカニック
メカニック歴10年目

昨年の久万高原に続き、今回が2回目のディーラーメカニック派遣プログラム参加となる黒瀬。WRC参戦時代にラリーに参加したことのある会社の上司に勧められて参加したとのこと。事前には、「ラリーでは各部の増し締めや細かい部分のチェックに加えて、素早さも求められます。前回参加して、こういう部分はお客様に還元できると思いました。今回もしっかりと学んで帰りたいと思います」と語っていました。

鎌田のマシンはSS1でトラブルに見舞われて惜しくも戦線離脱を余儀なくされてしまいましたが、そんななかでも多くを学ぶことができたと黒瀬は振り返ります。
「車両のピックアップにも手伝いで行かせていただきましたが、ラリーのように“応急処置して走らせる”ということは店舗ではやりませんし、いざという時の判断力の重要性なども勉強になりました。通常のサービスでは時間制限があるので、“次にやるべきことを考えながら作業する”ということを、いつも以上に意識しなければなりません。また、自分で色々と仕事を探し、考えながら動くという点についても、得るものがあったと思います。店舗では、どちらかというと指示を出す立場になってきていますので、作業に関しても、瞬時に判断をして的確な指示を出せるよう、今後に活かしていきたいと思います」

後輩メカニックに向けては、「ラリーの楽しさにも触れることができますし、普段の仕事とは全然違う環境ですから、大きな刺激があると思います。普段の業務にもつながる様々な発見もあるので、機会があればどんどん応募してほしいですね。資格等条件は大変ですが、その価値は十分にあると思います」と、コメントしています。
第5戦は6月6日(木)〜9日(日)の「MONTRE 2019」です。群馬県嬬恋村を舞台とするグラベルラリーであり、シーズンはここからグラベルでの戦いが続きます。地元群馬県での、SUBARU勢の力走にご期待ください。
2019.05.04 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー レグ1
1、3、5番手を占めるSUBARU勢、明日はさらなる上位を目指す
5月4日(土・祝)、全日本ラリー選手権第4戦Sammy久万高原ラリーは競技初日のSS4までを終えて、SUBARU WRX STIの新井大輝/小坂典嵩が首位、勝田範彦/石田裕一が3番手、柳澤宏至/保井隆宏が5番手につけています。鎌田卓麻/鈴木裕はSS1で、新井敏弘/田中直哉がSS3でそれぞれ戦線離脱を余儀なくされる、波乱の展開となっています。
■新井敏弘、鎌田卓麻がリタイアする波乱の展開

ラリーは4日(土・祝)の朝、久万高原町役場からスタート。毎年恒例となった地元の子供たちによる雄壮な“久万山五神太鼓”が披露され、大勢の観客に見守られながら選手たちはSSへと向かっていきました。この日は13.57kmの『西谷』(SS1/3)と13.88kmの『大川嶺』(SS2/4)を2度走行する計4SS。前日の晩に降った雨により滑りやすい路面となったSS1は、全日本ラリー出場が3年ぶりとなる新井大輝がベストタイムをマークし、速さを見せます。このSS1では、鎌田のマシンにトラブルが発生し、リタイアを喫することとなってしまいます。鎌田は車両を修復、明日のレグポイント獲得を目指して再出走することとなりました。
続くSS2は、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)がベストタイムを刻み、マシントラブルに見舞われた新井大輝を逆転、首位に立ちます。サービスで車両を修復した新井大輝はSS3を制して、首位を奪回してみせました。一方、3番手につけていた新井敏弘が、このSS3でコースアウト。新井敏弘もサービスで車両の修復を行い、明日の再出走を目指すこととなりました。

首位を守る新井大輝と2番手の奴田原は1.2秒という僅差、奴田原と3番手勝田との差は25.3秒とやや開いていますが、2日目は勝田の上位進出に期待がかかります。
■新井大輝「トラブルもありましたが、うまくまとめることができました」

首位に立つ新井大輝は「色々とトラブルもありましたが、最終的にうまくまとめることができました。とは言っても、奴田原選手との差は1.2秒差ですし、油断はできません。明日は自分でミスしないように心がけたいです」とコメントしています。また、総合3番手につける勝田は「頑張っていますが、今日はまわりの選手が速かったですね。最終日の上位浮上を目指して、これから作戦を考えないといけませんね」と、最終日への意気込みを語っています。
新井敏弘は「フィニッシュまで1kmくらいのところでコーナーのギャップに飛ばされてしまいました。このラリーに向けてセッティングを見直したことでクルマの調子は良かったので、サービスで修理して明日はレグポイントを狙っていきます」と語ります。鎌田は「残念な結果ですが、クルマはいい感じでした。途中までは非常に速かったので、明日も気持ちを入れ替えてレグポイントを狙いにいきます」と、最終日に向けてコメントしました。
■観戦エリアは迫力のヘアピンコーナー

観戦用ギャラリーエリアはSS2/4「大川嶺」に設定されました。ラリーのメイン会場である「ハイランドパークみかわ」の観戦エリアには、早朝から家族連れなど多くのファンが来場。間近で上りヘアピンコーナーを豪快にクリアしていくラリーカーの様子を楽しんでいました。最終日の観戦エリアも同じ場所に設けられており、こちらは逆走で下りのヘアピンをクリアしていく様子を楽しめます。ぜひSUBARU勢の応援にご来場ください。

ラリー最終日となる5日(日・祝)はSS5〜SS8の計4SS、SS距離55.06kmが舞台となります。新井大輝による首位争いに勝田、新井敏弘、鎌田の力走に応援をよろしくお願いします。
2019.04.29 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー プレビュー
舞台は舗装路、ミスの許されない8SSでの戦い
2019年全日本ラリー選手権第4戦、Sammy久万高原ラリーが5月3日(金・祝)〜5日(日・祝)に愛媛県上浮穴郡久万高原町を拠点として開催されます。勝負の舞台となるのは、久万高原町南部の山岳路。昨年はグラベルラリーとして行われましたが、今年はターマックステージが選手たちを待ち受けます。
ラリーは2日間、総走行距離269.71kmを走り、そのうちスペシャルステージ区間の距離は合計109.96kmとなっています。各日4SS、計8SSで争われるため、非常に僅差の戦いとなる反面、大きなミスをしてしまうと挽回が難しいという点も、このラリーの特徴と言えるでしょう。ひとつのSSが13〜14kmと長く集中力が要求されるほか、変わりやすい天候にも注意が必要となるラリーです。
新井敏弘/田中直哉、勝田範彦/石田裕一、鎌田卓麻/鈴木裕らを筆頭に、トップカテゴリーとなるJN1クラスには、SUBARU WRX STI勢が7台出場。また、JN3クラスには3台のSUBARU BRZがエントリーしています。カルスト台地の尾根やワインディングロードを駆け抜けるSUBARU勢の走りにご期待ください。
■観戦用ギャラリーエリアは各日2SSずつ

観戦用ギャラリーエリアは、初日の「大川嶺」(SS2/4)と、最終日の「大川嶺リバース」(SS5/7)に設けられます。サービスパークやイベント広場が設けられるハイランドパークみかわ駐車場、および町道に設けられたエリアでの観戦となり、当日の朝に受付が行われる予定です。

ラリーは4日(土・祝)の朝9時から、久万高原町役場でのセレモニアルスタートで幕を開けます。また、ハイランドパークみかわではグッズの抽選会やじゃんけん大会も行われるほか、5日(日・祝)の14時頃からは暫定表彰式も行われる予定となっています。
■観戦エリア
5月4日(土・祝)
大川嶺

SS2 大川嶺Ⅰ(13.88km) 10時46分スタート予定
SS4 大川嶺Ⅱ(13.88km) 14時02分スタート予定
観戦受付はハイランドパークみかわ駐車場にて7時00分〜。

5月5日(日・祝)
大川嶺リバース

SS5 大川嶺リバースⅠ(14.03km) 9時03分スタート予定
SS7 大川嶺リバースⅡ(14.03km) 12時14分スタート予定
観戦受付はハイランドパークみかわ駐車場にて7時00分〜。

詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。特にSS観戦では天候の急変に備えて雨具なども持参するとよいでしょう。

●Sammy久万高原ラリー
http://www2.odn.ne.jp/mac/

RACE RESULT

2019.05.05 -
2019年全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 9 新井 大輝 小坂 典嵩 ADVAN KYB AMS WRX JN-1 44:03.6 43:45.9 1:27:49.5
2 2 3 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-1 44:04.8 43:54.8 1:27:59.6
3 3 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-1 44:30.1 44:08.2 1:28:38.3
4 4 7 柳澤 宏至 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-1 45:45.1 45:10.1 1:30:55.2
5 1 25 高橋 悟志 古川 智崇 ミツバitzzDLマジカル冷機スイフト JN-4 46:27.3 46:03.5 1:32:30.8
6 2 27 関根 正人 草加 浩平 KYB DUNLOP スイフト JN-4 46:52.0 46:19.4 1:33:11.4
7 1 17 山口 清司 島津 雅彦 jmsエナペタルADVAN久與86 JN-3 46:57.1 46:27.0 1:33:24.1
8 1 11 眞貝 知志 安藤 裕一 TGR Vitz GRMN Rally JN-2 47:07.1 46:34.1 1:33:41.2
9 2 19 曽根 崇仁 木村 裕介 P.MU☆DL☆SPM☆INGING86 JN-3 47:38.7 46:21.8 1:34:00.5
10 3 18 長﨑 雅志 秋田 典昭 名古屋トヨペット NAVUL 86 JN-3 47:39.7 46:33.1 1:34:12.8
R R 1 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN-1 - 43:57.4 -
R R 4 鎌田 卓麻 鈴木 裕 itzz DL SYMS WRX STI JN-1 - 44:08.3 -
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