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RACE REPORT

2019.09.22 - 2019年全日本ラリー選手権 第8戦 ラリー北海道 レグ2
新井大輝が今季3勝目。SUBARU勢同士が僅差のバトル
9月22日(日)、全日本ラリー選手権第8戦ラリー北海道はすべての競技日程を終えて、SUBARU WRX STIの新井大輝/小坂典嵩が今季3勝目を獲得しました。2位には鎌田卓麻/鈴木裕、3位には新井敏弘/田中直哉が入り、SUBARU勢は表彰台を独占する活躍をみせました。さらに、4位には勝田範彦/石田裕一、5位には柳澤宏至/保井隆宏が入賞し、まさにSUBARU勢の上位独占といえる結果となりました。
ラリー最終日はSS9〜SS14の計6SSが舞台となります。この日はセットアップを変更した鎌田が最初のSS9、続くSS10で連続ベストタイムをマークし、総合3番手から2番手にポジションをアップしていきます。さらに鎌田は、SS11でも首位の新井大輝を上まわるタイムで、その差を6.1秒に詰めていきます。しかし、SS12では新井大輝がベストタイムで再び鎌田との差を拡大。加えて総合3番手につける新井敏弘もスピードを上げ、鎌田に肉迫します。SS13では、その新井敏弘がベストタイム。最後の1SSを残してふたりの差は0.9秒となり、一気に緊張感が高まります。

そして迎えた最終SS、ここまでラリーをリードしてきた新井大輝は、このSSも危なげなく走り切り、今季3勝目を獲得しました。新井敏弘は、逆転を期した渾身の力走でベストタイムをマーク。しかし鎌田もSS2番手タイムを刻み立ち向かい、この結果、0.6秒差で鎌田が逃げ切り、2位の座を決めることとなりました。
■新井大輝「一戦一戦を大切にしていかなければ」
新井大輝は、「色々なことがあったラリーでした。足まわりが壊れるなどの試練にも見舞われましたが、フィニッシュまでマシンを運べるようになったのは、自分が成長した証なのかと思います。シーズン3勝という数字はあまり気にせず、一戦一戦を大切にしていかなければならないと思っています」と、ラリーを振り返りました。鎌田は「今日、新井(敏弘)選手に追いつけたのは、大きかったです。僕らもセッティングが合った時のスピードを見せられたので、もう一段違うステップに上がれたのかと思います」と、今回のラリーで得た手応えを語ります。0.6秒およばずの3位となった新井敏弘は、「ギリギリ追いつくことができませんでしたね。インターコムが壊れてしまったのも、痛かったです。あれでタイムロスしてしまいましたから。次は自分が勝ちます」と、言葉の裏に悔しさを滲ませました。

サービスパークとなった北愛国交流広場ではSUBARUブースにおいて開発者トークショーを行ないました。さらにラリー終了後には新井大輝、鎌田卓麻、新井敏弘、勝田範彦の4選手が出席してのトークショーも実施し、たいへん多くのお客様にお越しいただきました。

■ディーラーメカニックコメント「色々なことを効率良く行っていたことが印象的」

担当車両:富士スバル AMS WRX STI/ADVAN KYB AMS WRX
石橋 裕也 27歳
千葉スバル株式会社 習志野店 メカニック

モータースポーツは映像で見るくらいだったものの、実際にどのようなものか体験してみたいという思いから、初めてラリーに参加したという石橋。 「最初は作業風景の格好良さに惹かれ、そうなりたいなという気持ちもありましたし、色々なことを学べたらと思い応募しました。作業の大変さについては覚悟してきたので予想どおりという感じでしたが、整備だけをしていればいいと言うわけではなく、テントの設営やサービス拠点も自分たちで準備しなければなりません。色々なことを効率良く、時間を気にしながらやっていたことが印象的でした。時間管理や細かいところまで気を配る点では、ラリーチームはかなり力を入れているなと思います」

担当は左前のタイヤまわりと下まわりの増し締め、ブレーキホースやスピードセンサーなどのチェックを全般的に担当したといいます。「整備という意味では基本的にやっていることは同じなのですが、作業効率という面でも、人の命を預かっているという点についても、もう一度再認識できる機会になると思います。後輩にも薦めたいですね」

今回のラリーについては、次のように振り返っています。 「もう最高です。ポディウムに上がった時、あらためてすごいチームに来ていたのだなと実感しました。トップチームの一員として作業できたことは、非常に貴重で楽しかったです。今後も行ける機会があれば積極的に挑戦したいですね。いま、千葉全域が台風で大きなダメージを受けています。弊社にも、木が倒れてきたなど、板金でご入庫するお客様も多くいらっしゃいます。そんななか、私をラリーに送り出していただいたことはとてもありがたい気持ちですし、今後もより一層頑張りたいと思います」

第9戦は10月11日(金)〜13日(日)の「第47回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2019 supported by Sammy」です。岐阜県高山市を舞台とするターマックラリーは、数々の名勝負が繰り広げられた歴史ある一戦です。引き続きSUBARU勢への応援のほどよろしくお願いいたします。

2019.09.21 - 2019年全日本ラリー選手権 第8戦 ラリー北海道 レグ1
トップ5を占めるSUBARU勢。新井大輝が総合首位
9月21日(土)、全日本ラリー選手権第8戦ラリー北海道は、SS8までを終えて、今季2勝を挙げている新井大輝/小坂典嵩が総合首位に立っています。2番手には新井敏弘/田中直哉、3番手には鎌田卓麻/鈴木裕、4番手に勝田範彦/石田裕一と、SUBARU勢が好調な走りを見せています。 首位の新井大輝は2番手の新井敏弘に15.4秒差を築いており、今季3勝目への期待がかかります。
■新井大輝が8SS中5SSでベストタイムを獲得

ラリーは20日(金)の夕方、サービスパークとなる帯広市の北愛国交流広場からスタート。この日は、サービスパークに隣接した短距離のスーパーSSのみが行われました。第4戦と第6戦で優勝を挙げている新井大輝がこのSS1を制し、幸先の良いスタートを切りました。翌21日(土)からは林道SSへと舞台を移し、本格的なラリーが幕を開けることになります。21日(土)のオープニングとなるSS2では、鎌田が一番時計をマークし総合首位の座を奪うことに成功しますが、SSの距離が20kmを超えるロングステージのSS3、SS4では新井大輝が連続ベストタイムで逆転。SS5は鎌田が制するものの、新井大輝は総合首位の座を譲らず、リーダーとしてラリーを牽引していきます。

新井大輝のスピードはサービスを挟んだ後も衰えず、午後のセクションに設定された3SSのうち2SSを制する強さをみせて、総合首位の座を堅持。この日すべてのSSを終えて、最終的に総合2番手の新井敏弘に15.4秒の差をつけてトップを守ることに成功しています。3番手には25.7秒差で鎌田、4番手には勝田、さらに5番手には柳澤宏至/保井隆宏と、SUBARU勢が上位を占める活躍を見せています。

■新井大輝「明日もこのアドバンテージを維持したい」

首位の新井大輝は、「SS4のジャンプで飛びすぎてしまい、背中が痛かったです。SS5のリクベツでミスをしてしまった以外は、悪くない走りができたと思います。明日もこのアドバンテージを維持できるように頑張りたいと思います」と、意気込みを語っています。2番手の新井敏弘は「大輝に少しずつ負けてしまい、勝てませんでしたね。ドライビングの問題なのか、SSを20km走って2~3秒と微妙に遅れてしまう。ちょっと集中力を欠く展開でしたね」と、息子との戦いを振り返りました。

3番手の鎌田はラリー前半の走りについて、「今年はスピードがグンと上がりました。やはり大輝が速く、引っ張られています。レベルの高い戦いになりました。昼のサービスでセッティングを変更し、少しずつ差を詰められています」とコメント。やや遅れた4番手につける勝田は「リズムよく走れていますが、思いのほかタイムにつながらない感じですね。明日に向けて気持ちを切り替え頑張ります」と、最終日への思いを語りました。

ラリー最終日となる22日(日)はSS9〜SS14の計6SS、SS距離50.43kmが舞台です。そのうち10kmを超えるSSが3カ所あり、いずれもが勝負どころになると言えます。トップ5を占めているSUBARU WRX STIの活躍にご期待ください。また、北愛国サービスパークでのSUBARUブースでは13:30からSUBARU開発者トークショー、15:30からドライバー4選手トークショーが行われますので、ぜひお越しください。
2019.09.16 - 2019年全日本ラリー選手権 第8戦 ラリー北海道プレビュー
シーズンも大詰め。北の大地に挑むSUBARU勢
2019年全日本ラリー選手権第8戦、ラリー北海道が9月20日(金)〜22日(日)に北海道帯広市を拠点として開催されます。例年どおり、FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)、および日本スーパーラリーシリーズ(JSR)との併催で、3日間にわたって十勝を舞台とした熱い戦いが繰り広げられます。
3日間で14SS(APRCは16SS)を走り、SS距離は167.11km、総走行距離は661.09kmと、全日本ラリー選手権のなかで最も規模の大きな大会となっています。SSは森林のなかを高速で駆け抜けるハイスピード区間やつづら折りのコーナーが連続するテクニカルな区間、さらに陸別オフロードサーキットや札内川の河川敷を利用したSSなど様々なコースが設定されています。昨年同様、競技1日目の20日(金)夕方に河川敷のSSを1本走行し、本格的なラリーが始まる2日目の21日(土)には20kmを超える長距離SSが4つ設定され(SS3/6、SS4/7)、これらのSSが勝負を分けるポイントとなる可能性が高いと言えるでしょう。

現在JN1クラスは、SUBARUの勝田範彦/石田裕一がランキング2番手、3番手に新井敏弘/田中直哉、4番手に新井大輝/小坂典嵩、5番手に鎌田卓麻/鈴木裕という順位となっています。首位の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)と勝田のシリーズポイントの差はわずかに4点、勝田と新井敏弘の差もわずかに0.5点と、上位の得点差は拮抗している状態です。昨年はSUBARU勢が表彰台を独占する活躍を見せており、選手権の流れを引き寄せるためにも好成績を残しておきたい1戦と言えるでしょう。

■SUBARUブースにぜひお越しください

SUBARUは北愛国サービスパークにブースを出展し、車両展示や応援フラッグの配布、グッズの販売を行います。また、21日(土)と22日(日)には、ラリー観戦の魅力やSUBARUのクルマづくりにかける思いを感じていただけるよう、陸別サーキットと北愛国サービスパークでトークショーを開催予定です。

【SUBARUブース イベントスケジュール】
■9月21日(土)
<陸別サーキット>
10:00~10:30
SUBARU開発者トークショー

<北愛国サービスパーク>
15:00~15:30
SUBARU開発者トークショー


■9月22日(日)
<北愛国サービスパーク>
13:30~14:00
SUBARU開発者トークショー

15:30~16:00
ドライバー4選手トークショー
新井敏弘選手・鎌田卓麻選手・勝田範彦選手・新井大輝選手

※上記スケジュールは予告なく変更となる可能性があります。

■多くのエリアで観戦可能。金曜日は無料のSSも

観戦用ギャラリーエリアは9月21日(土)のRikubetsu Long(SS2/5)とSSS Sammy Satsunai(SS8)、22日(日)はOtofuke Reverse(SS9/13)、New Honbetsu(SS10)、Pawse Kamuy(SS11)、SSS Sammy Satsunai(SS14)に設けられます。いずれも自家用車で特設駐車場までアクセスするため、自分なりの観戦プランを立てられる楽しみがあることも大きな特徴と言えるでしょう。ただし22日(日)の午後はアジア・パシフィックラリー選手権と全日本ラリー選手権ではスケジュールが異なりますので、詳細は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。また、20日(金)のSSS Sammy Satsunai(SS1)は無料開放となっています。

サービスパークとなる帯広市の北愛国交流広場では、20日(金)15時45分より、サイン会などが行われるラリーショーを開催、続けてセレモニアルスタートが行われます。また、22日(日)の14時50分頃から同じ場所でセレモニアルフィニッシュも行われる予定です。このほか、21日(土)は本別町にある道の駅「ステラ本別」にて沿道での応援を行う『本別ラリーパーク』、帯広駅前通りでの沿道応援、22日(日)は足寄町の道の駅「銀河ホール21」にて同じく沿道での応援を行う『足寄ラリーパーク』が実施される予定となっています。

■観戦エリア (※22日の時刻とSSは全日本ラリー選手権のもの)
9月20日(金)
SSS Sammy Satsunai
SS1 SSS Sammy Satsunai 1(1.47km) 18時00分スタート予定

9月21日(土)
Rikubetsu Long
SS2 Rikubetsu Long 1(4.63km) 8時28分スタート予定
SS5 Rikubetsu Long 2(4.63km) 10時58分スタート予定

SSS Sammy Satsunai
SS8 SSS Sammy Satsunai 2(1.47km) 16時35分スタート予定

9月22日(日)
Otofuke Reverse
SS9 Otofuke Reverse 1(6.12km) 7時13分スタート予定
SS13 Otofuke Reverse 2(6.12km) 11時36分スタート予定

New Honbetsu
SS10 New Honbetsu 1(13.79km) 8時07分スタート予定

Pawse Kamuy
SS11 Pawse Kamuy 1(10.40km) 9時21分スタート予定

SSS Sammy Satsunai
SS14 SSS Sammy Satsunai 3(1.47km) 14時24分スタート予定

※観戦エリアやスケジュールは変更になる可能性があります。

詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。特にSS観戦では防寒対策や、天候の急変に備えて雨具なども持参するとよいでしょう。

●ラリー北海道
https://www.rally-hokkaido.com/

RACE RESULT

2019.09.22 - 2019年全日本ラリー選手権 第8戦 ラリー北海道 リザルト
2019年全日本ラリー選手権 第8戦 ラリー北海道
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 54 新井 大輝 小坂 典嵩 ADVAN KYB AMS WRX JN1 1:10:31.3 0:30:06.0 1:40:37.3
2 2 55 鎌田 卓麻 鈴木 裕 itzz DL SYMS WRX STI JN1 1:10:57.0 0:29:49.2 1:40:46.2
3 3 53 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN1 1:10:46.7 0:30:00.1 1:40:46.8
4 4 52 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN1 1:11:48.2 0:30:09.0 1:41:57.2
5 5 56 柳澤 宏至 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN1 1:12:11.1 0:30:28.0 1:42:39.1
6 6 51 奴田原 文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAA ランサー JN1 1:13:58.8 0:30:19.3 1:44:18.1
7 7 58 中平 勝也 行徳 聡 itzz DLシムス アールアートWRX JN1 1:15:08.5 0:31:22.1 1:46:30.6
8 1 62 眞貝 知志 箕作 裕子 TGR Vitz GRMN Rally JN2 1:22:15.0 0:33:34.4 1:55:49.4
9 1 76 古川 寛 大久保 叡 スマッシュDLインディゴitzzスイフト JN4 1:21:04.8 0:35:09.4 1:56:14.2
10 1 69 曽根 崇仁 木村 裕介 P.MU☆DL☆SPM☆INGING86 JN3 1:22:27.6 0:34:27.1 1:56:54.7
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