SUPER GT

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第7戦 スポーツランドSUGO
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RACE REPORT

2019.09.22 - SUPER GT 第7戦 スポーツランドSUGO・ 決勝
SUBARU BRZ GT300は雨に翻弄され28位
9月22日(日)スポーツランドSUGOでSUPER GTシリーズ第7戦、「SUGO GT 300Km Race」の決勝レースが行なわれました。SUBARU BRZ GT300はポールポジションからスタートするものの、霧雨から本降りの雨に翻弄され62周を走行してレースを終えました。正式結果は28位となります。
決勝レースは、台風と前線の影響で東北地方の天気は下り坂でしたが、チームはレース中に雨が降り出すことを想定し、マシンのセットアップは雨天レース用に変更を加えます。車高を少し上げ、リヤのダウンフォースをあげる方向にし、スリッピーな路面になっても安定して走れるように対策していきます。

ウォームアップ走行後、スターティンググリッドについた時点で多くのマシンはドライ路面用のスリックタイヤを装着しています。しかし、スタート時間が近づくにつれ霧雨となったり、止んだりで、タイヤ選択が悩ましくなります。
SUBARU BRZ GT300は、ドライ路面ではコースレコードを記録する速さを手に入れており、またレインタイヤのデータが乏しいこともあり、スリックタイヤで可能な限りタイムを稼ぎ、状況次第でレインに変更する作戦を選択します。

午後2時に決勝レースはスタートします。山内英輝がステアリングを握りますが、みるみる天候が崩れていきます。セーフティカー先導によるローリング中、さらに雨量が増え、路面はウエットへと変わってしまいました。結果的にこの判断は裏目となり、スタートして9周目に緊急ピットインをさせレインタイヤへの変更を余儀なくされました。
その後、山内英輝は41周目にピットインし、井口卓人へバトンタッチしました。しかし50周をすぎたあたりから、アクセルのレスポンスが悪いという無線がチームに飛び込みます。様子を見ながら周回を重ねますが、58周目に馬の背コーナーで単独のスピンを喫します。幸いコースアウトすることはなく、すぐにレースに復帰できましたが、チームはエンジンレスポンスの遅れが原因と判断し、井口をピットに入れることにしました。
井口卓人
「スリックの選択が残念ながら外れてしまいましたが、そのあとの雨量に対するタイヤの選択はあっていたので、収穫はありました。これまでレインタイヤのテストが少なかったので、そこは良かったです。でもチェッカーが受けれず、全体的に苦しいレースになってしまいました。最終戦のもてぎでは応援してくれる人たちがいる限り常に全力で走ります。今のこの悔しさを忘れないで、しっかり準備して、優勝を目指したいと思います」
渋谷総監督
「今見た限りではスロットルのレスポンスはちゃんとしているので、他に原因があるようです。明確な原因はまだわかりませんけど、しっかり対策をして最終戦に臨みます。応援していただいたファンの皆さんには大変申し訳なく思いますが、最終戦も是非応援よろしくお願いします」

次戦のスーパーGTは2019年シーズンの最終戦です。栃木県のツインリンクもてぎで11月2日(土)、3日(日)に開催されます。
2019.09.21 - SUPER GT 第7戦 スポーツランドSUGO・予選
SUBARU BRZ GT300はコースレコードを塗り替えポールポジションを獲得
2019年SUPER GT シリーズ第7戦「SUGO GT 300Km Race」が9月21日(土)公式練習と予選が行なわれました。
気温16度、路面温度21度という秋の気配を感じる中、朝9時から公式練習が始まりました。SUBARU BRZ GT300は2タイプのドライタイヤを持ち込み公式練習を走りました。

ドライバーは山内英輝が走り、出場28台中、トップタイムをマークします。SUGOのコースはトップスピードが240km/h程度なので、トップスピードの速いGT-3勢に対するハンデはありません。そしてSUGOのコースは、極端に速度が遅くなるシケインやヘアピンがなく、平均的にエンジンの回転を高回転で維持できます。そのため、BRZ GT300はパワーバンドを外すことなくリズミカルに走行することができる得意なコースです。
午後の予選は、2タイプあるタイヤのうち、タイムの出しやすいソフトタイプを選択し準備をします。チームはポールポジションしか考えていません。このレースで優勝するには、絶対に欲しいスタート位置です。

公式予選
迎えた予選、ドライバーは井口卓人がアタックします。GT300クラスはA、Bの二組に別れ、各組14台が走行し上位8台までがQ2に進出できます。井口は朝の公式練習のセットアップから少し硬めに変更したサスペンションでアタックし、4番手のタイムを出します。トップとは0.363秒差でQ1を通過しました。
続くQ2は山内英輝でポールポジションを目指します。チームはQ1終了後、井口からのコメントで、セットアップを変更します。特に高速コーナーでのアンダーステアを嫌い、回頭性をあげる方向に変更しました。

山内はコースインして3周目にタイムアタックを開始します。タイヤを十分に温めフルアタックです。山内のラップタイムはコースレコードを大きく塗り替える1分16秒834でポールポジションを獲得しました。
山内英輝
「自分でもびっくりするくらいのタイムでした。Q2でコースインしたら、朝のコンディションよりフロントのグリップが高くなっていて、すごく手応えを感じました。井口選手のアドバイスでQ1のセットからの変更が完璧にハマった感じで、思い切って走れました」

井口卓人
「山内選手がすごくガンバってくれたおかげです。マシンは朝から調子良くて手応えがありました。ポールポジションを取るために、できる限りのことを全力でやった結果だったと思います。明日は昨年同様逃げ切り勝ちしたいですね」
渋谷真総監督
「昨年は1分17秒7くらいでしたので、予選で17秒台には入ると思っていました。これまでのコースレコードが1分17秒493でしたから、そのあたりのタイムを出せれば、と考えていたのですが、大幅にコースレコードを塗り替えたので、ピットでも驚きを隠せませんでした。山内の集中力とセットアップが決まったのだと思います。明日は、雨用とドライ用の両方を考えながらの準備になるので、難しいですがポールポジションの優位性を活かして優勝を目指しますので、応援よろしくお願いします」

明日の決勝をSUBARU BRZ GT300 はポールポジションからのスタートです。ここまでは予定通りです。決勝レースは午後2時にスタートし81周で競われます。天気予報では雨予報もあり、混戦も予想されますが、チーム一丸となって優勝を目指しますので、応援よろしくお願いします。
2019.09.20 - SUPER GT 第7戦 スポーツランドSUGO・直前情報
連覇するためにもポールポジションを奪取 SUBARU BRZ GT300
2019年SUPER GT シリーズ第7戦「SUGO GT300Km RACE」が9月21日(土)、9月22日(日)宮城県村田町にあるスポーツランドSUGOで行なわれます。
チームは金曜日にSUGO入りしてレースに向けての準備を進めています。天気予報では雨の予報もあり、ドライ、ウエットでのレースに向けての準備を抜かりなく進めています。
SUBARU BRZ GT300にとって、SUGOはシーズンで最も得意とするコースです。最終戦のひとつ前ということで、レギュレーションでウエイトハンディも半減されます。BRZ GT300は34kgを搭載していたので、このSUGOでは17kgに半減します。BRZ GT300の特徴のひとつに「マシンが軽量」という美点があり、特にブレーキング競争では、そのメリットを活かしていけます。
井口卓人
「ここは抜きにくいコースですけど、勝負するとしたら1コーナーと4コーナーあたりの突っ込みになります。ブレーキングは、マシンの軽さを活かせますのでそのあたりがポイントになると思います。でも、前を走らせないで、自分が常に前でレースができる展開にしたいですね。それと、前回のレースはトラブルで走れず、僕たちも悔しかったですけど、メカニックの人たちも、みんなが悔しい思いをしました。だから、今回はみんなに笑顔を見せてあげたいなって思っています。まだ、最終戦もありますけど、僕たちが勝てるチャンスが一番あるレースなので、絶対に勝ちたいですね」
山内英輝
「去年はここで勝ってますので、今回も同じような展開に持っていければいいなと思っています。ですから、まずは予選でポールを取ることが絶対です。井口選手と同じ意見ですけど、前にいるマシンを交わすのはかなり難しいコースです。ですから、とにかく前にいることが大事になってくると思います。それと、天気予報では、土曜日が晴れ時々曇りで、日曜が雨という予報になっていて、BRZ GT300はヘビーレインになるとハイドロプレーンを起こしやすく、グリップが薄くなりやすいです。天候は全車イコールのコンディションですけど、ヘビーレインはやりにくくなります。それだけに、もし雨になってもポールからのスタートであれば、抑えていくレースで逃げ切ります」
21日(土)は午前9時00分から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時00分からノックアウト予選Q1があります。天気予報では曇り時々晴れですので、ポールポジションを狙ってのアタックになると思います。チームの後押しができるように盛大なる応援をよろしくお願いします。
2019.09.19 - SUPER GT 第7戦 スポーツランドSUGO・プレビュー
まだまだ諦めていない そのためにも優勝は絶対 SUBARU BRZ GT300
SUPER GT 第7戦の「SUGO GT 300km RACEが9月21日(土)、22日(日)に、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで開催されます。
2018年のSUGO大会ではSUBARU BRZ GT300はポールポジションからスタートし、一度もトップを明け渡すことなく完全優勝を果たしています。また、過去のレースでも上位フィニッシュの確率が高く、SUBARU BRZ GT300との相性は抜群と言えるサーキットです。

しかし、前レースの第6戦オートポリスではミッショントラブルによるリタイヤを喫し、ノーポイントに終わっています。
渋谷真総監督
「前レースのオートポリスでのリタイヤですが、原因は特定できました。BRZ GT300にはドグ・ミッションを採用していて、エアコンプレッサーを使ってシフトチェンジをしています。そのコンプレッサーに信号を送るセンサーの不良で、フェールセーフが働いてシフトチェンジができない状況になりました。しかし、部品によるトラブルでしたので防げる問題でもあり、気を引き締めてSUGO大会へ臨んで参ります」
現在チームランキングは13位。トップとは28.5ポイント離されています。しかし優勝ポイントは20点なので、残り2戦でどこまで順位を挽回できるかに期待がかかります。

渋谷真総監督
「チームもドライバーもまだまだ諦めていません。トラブルの原因がはっきりしているので、ここは切り替えています。上位チームがどこまでポイントを伸ばすか分かりませんけど、自分たちは優勝を狙っていくしかありません。SUGOは得意なコースですし、相性もいいですからチーム一丸となって優勝を狙います」
また、このSUGO大会では車両に搭載しているウエイトハンディがレギュレーションにより全車半減されます。SUBARU BRZ GT300は現在34kg搭載していますが、今回は17kgのウエイトで競い合うことができます。そして、最終戦のもてぎではウエイトハンディは全車0kgとなりますので、マシン本来の性能でのレースになります。
軽量であり、コーナリングを得意とするSUBARU BRZ GT300の活躍に期待しましょう。21日(土)は9時00分から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時00分からノックアウト予選Q1が始まります。シリーズを見据え、ここは踏ん張りどころのレースとなりますので、大きな声援をお願いします。決勝レースは22日(日)午後2時00分スタートで81周で争われます。

RACE RESULT

2019.09.21 - 予選
第7戦 スポーツランドSUGO
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'18.487 1'16.834 R DL
2 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 福住 仁嶺 1'18.341 1'17.189 R BS
3 25 HOPPY 86 MC 松井 孝允 佐藤 公哉 1'18.404 1'17.517 YH
4 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 平峰 一貴 サッシャ・フェネストラズ 1'18.655 1'17.561 YH
5 7 D'station Vantage GT3 藤井 誠暢 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 1'18.730 1'17.767 YH
6 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'18.357 1'17.828 YH
7 33 エヴァRT初号機 X Works GT-R ショウン・トン 道見 真也 1'18.864 1'18.005 YH
8 10 GAINER TANAX triple a GT-R 星野 一樹 石川 京侍 1'18.830 1'18.306 YH
9 34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上 龍 大津 弘樹 1'18.181 1'18.430 YH
10 720 McLaren 720S 荒 聖治 アレックス・パロウ 1'18.124 1'18.481 YH
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

R:コースレコード(従来のレコード 1'17.493)

 

※GT300のQ1で組分けされた場合、Q1で最も速いタイムを記録した組のQ1順位9番に予選順位17番が与えられ、
 別の組のQ1順位9番に予選順位18番が与えられる。以降交互に予選順位が決定される。

 

Q1 A組  開始 : 14:00'00    終了 : 14:10'00

Q1 B組  開始 : 14:18'00    終了 : 14:28'00

Q2  開始 : 15:15'00    終了 : 15:25'00

 

Q1

No.87 A.クート 罰金20,000円(SpR.26-11「ピットレーン速度違反」)
2019.09.22 - 決勝
第7戦 スポーツランドSUGO
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 福住 仁嶺 2:08'11.525 78 1'28.309 BS
2 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 15.162 78 1'29.287 YH
3 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 阪口 晴南 56.566 78 1'29.952 BS
4 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 1'10.120 78 1'28.984 BS
5 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 平峰 一貴 サッシャ・フェネストラズ 1 Lap 77 1'29.976 YH
6 33 エヴァRT初号機 X Works GT-R ショウン・トン 道見 真也 1 Lap 77 1'30.362 YH
7 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 富田 竜一郎 1 Lap 77 1'30.257 YH
8 52 埼玉トヨペットGB マークX MC 脇阪 薫一 吉田 広樹 1 Lap 77 1'29.654 BS
9 9 PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE 横溝 直輝 峰尾 恭輔 1 Lap 77 1'30.669 YH
28 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 16 Lap 62 1'29.740 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

開始 : 14:00'00    終了 : 16:07'41

セーフティカー : 1)14:00(スタート) - 14:07(3Laps)   2)14:58(38Laps) - 15:10(43Laps)

 

 

ファステストラップ : 1'28.309 No.55 ARTA NSX GT3/高木 真一

 

黒白旗 No.720 A.パロウ No.96 阪口晴南
No.35 S.ウォーキンショー ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)
No.60 ドライブスルー(SpR.27-2「作業員の装備違反」)
No.7 ドライブスルー(SpR.27-3「エンジンを停止せずジャッキアップ」)
No.21 ドライブスルー(SpR.27-4「ピット作業違反」)

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