SUPER GT

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第5戦 富士スピードウェイ
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RACE REPORT

2020.10.04 - SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイ・決勝
SUBARU BRZ GT300は16位完走
10月5日(日)にSUPER GTシリーズ第5戦、「たかのこのホテルFUJI GT300km RACE」は、今季初めてお客様を入場させて富士スピードウェイで決勝レースを行ないました。
かつてないハンディキャップ重量を搭載して挑んだ第5戦富士スピードウェイでのレースは、予選までは想定以上の、内容のいい展開となっていました。土曜日の公式練習ではセッティングに苦しんだものの、予選ではきっちりと結果を出し、4番手のポジションを獲得しています。

期待される決勝レースは山内英輝がスタートドライバーを務め、このとろこのオープニングラップで見せるジャンプアップに期待がかかります。山内はその期待通りに3位の65号車を1コーナーで差し、3位に浮上して1周目を終えます。
しかしGT500クラスのマシンクラッシュでセーフティカーが入ります。マシン撤去が終了した4周目からレースが再開されます。山内は上位を狙うも重量が効いていてトップ走る軽量の6号車、31号車についていけません。後続からもウエイトハンディの軽いマシンが次第に上位に接近し、8周目では4位に後退。20周目には6位まで順位を落とします。

その後レースは荒れることなく、順調に周回を重ね28周目にピットインをし、井口卓人に交代します。タイヤは4本交換してコースに戻りますが、集団の前に入ることになり、タイヤが暖まらないためすぐに集団に飲み込まれてしまいます。
ピットアウト直後は12位前後にいますが、次第に順位が下がり16位前後でのレースを強いられます。井口はブレーキのバランスやエンジンの調整などさまざまなトライをしますが、順位を挽回することはできませんでした。

上位のトップ争いは激しいものの、大きな波乱はなくSUBARU BRZ GT300はトップから1ラップ遅れの16位でフィニッシュとなりました。
山内英輝
「チームはタイヤ2本交換でいきたかったのですが、あの状態だと無理なので4本交換でバトンタッチしました。マシンが重たい分ちゃんとブレーキ性能を確保していないと走れないですから4本交換するしかなかったです。ピットストップの時間が他チームと同じであれば11号車の前には出れたと思うんですけど。今回はやれることはやったという自覚はあるんですけど、何が足りないのかしっかり見つめ直して次の鈴鹿に集中します」

井口卓人
「ピットアウトのタイミングもツキがなくて、集団の前に入ってしまったのでタイヤが暖まる前に集団に飲み込まれてしまいました。レース中もいろんなことを試しながら走ったんですけど、何をやってもダメで、今後、何をしたらいいかチームと相談してみます。これがウエイトハンディなのかというのを実感したので、次の鈴鹿も簡単ではない覚悟が必要だと思います」
渋谷真総監督
「BoP含めて115kgの重量増に対して、マシンのセットアップやタイヤへの負荷などの対策が十分できていなかったと思います。ドライバーはそうした中、粘りの走りを見せてくれたんですけど、厳しい結果になってしまいました。しかし完走はしたので、このデータをしっかり次のレースに繋げていければと思います。せっかくの予選4位を活かせず申し訳ありません」

次戦のSUPER GTは10月24日(土)、25日(日)に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで第6戦が開催されます。得意の鈴鹿で得点を伸ばせるレースに期待しましょう。
2020.10.03 - SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイ・予選
SUBARU BRZ GT300 ウエイトハンディ上限を跳ね返すセカンド・ロー予選4位を獲得
2020年SUPER GTシリーズ第5戦「たかのこのホテルFUJI GT300km RACE」が10月3日(土)、静岡県小山町の富士スピードウェイで公式練習と予選を行ないました。
SUBARU BRZ GT300は、午前中に行なわれた公式練習で、かつてないウエイトハンディの100kgとBoP性能調整による15kgのウエイトを搭載してのレースとなります。そのためマシンのセットアップも手探りになりますが、このところ調子を上げている山内英輝がセットアップを煮詰めていきます。

チームは2ラップ計測してピットインさせ、セットアップを変更というプログラムで公式練習の時間を費やします。空力変更、サスペンションの変更、タイヤのマッチングなどを探りながら走行し、ライバルチームとのタイム差を見ます。
トップスピードが270km/hを超えるときから266km/hまでしか伸びないときもあるなど、空力によってトップスピードに差が出ていました。BRZ GT300のラップタイムは16番手、13番手、19番手と30台出走の中では中盤から後ろのあたりを上下に動き、最終的には17番手で公式練習を終えています。

Q1通過は16台です。今回も予選はA、B組に別れ、第4戦までのチーム順位で奇数順位がA組、偶数順位がB組に割り振られ、SUBARU BRZ GT300はチーム順位が4位なのでB組で走ります。公式練習のタイムは1分37秒930がベストですが、それでは17番手になるためQ1敗退が脳裏をかすめます。
Q1予選は山内英輝がアタックします。10分間のタイムアタックはウォームアップもあり計測は2ラップが限界。少しでも余裕をもってピットアウトしたいところ、山内はピットを出ません。全車がピットアウトをし、クリアラップを作ることにします。それだけ一発に掛ける思いが伝わってきます。

狙いどおり、クリアラップを作った山内は1周してアタックします。叩き出したタイムは1分37秒179で公式練習のタイムを約0.8秒も上回るスーパータイムを刻みました。それでも115kgのウエイトは厳しくB組4位でQ1を通過しました。
続くQ2は井口卓人がアタックします。Q1終了後Q2が始まるまでのわずかな時間に、さらにマシンのセットアップを変更します。その変更がピタリとハマり、井口は山内を上回る1分36秒900を計測。全体4位のポジションを獲得しました。

山内英輝
「想像していたよりウエイトが効いていて、朝の公式練習よりさらにアシを固めるセッティングにしてもらって走りました。そうしたらタイヤにも熱が入りやすくなって、予想外にいいタイムが出たのでよかったです。走る前は慣性モーメントが大きいのでQ1が危ないかなと思っていたのですが、チームがすごく自信を持っているのが伝わってきて、安心できました」
井口卓人
「クルマの上半身の動きが115kgも搭載するとものすごく大きく動いて、午前中はその重さに振られてしまう場面があったんですけど、Q2で走った時はそうした動きは治っていて乗りやすかったですね。それが結果的にタイムにつながったのだと思います」

明日の決勝は、午後1時30分にスタートし66周で競われます。SUBARU BRZ GT300は4位のポジションからどんな戦略でポイントを取りにいくのか、シリーズを見据えた戦い方に声援をよろしくお願いいたします。
2020.10.02 - SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイ・予選前情報
一戦一戦を積み重ねることがチャンピオンへの近道 SUBARU BRZ GT300
2020年SUPER GT シリーズ第5戦「たかのこのホテル FUJI GT300km RACE」が10月3日(土)、10月4日(日)静岡県小山町の富士スピードウェイで行なわれます。
サーキットに搬入する前の渋谷真総監督のインタビューでは、115kgまで増えたウエイトハンディと、その重量を背負った時のタイヤにかかる負荷が、見えてこない難しさがあると言います。もちろん、それほどのウエイトを搭載してのテストはしてませんので、やってみないと見えてこない、という状況のようでした。
井口卓人
「ウエイトはもちろん厳しい条件ですけど、それほど深刻ではないですね。それはこれまで第2戦の富士、第4戦のもてぎと、すごくいいタイヤが見つかっているので、今回も行けそうな気がしています。ただ、タイヤのライフで中盤以降になったとき、マシンの重量増がどう影響するか、というのは気になりますが、これは走ってみないとわからないので特に気にしてません。また、チームが非常にいい状態なので、そうした重量増に対するマシンのアジャストもしっかり見つけてくれると思いますので、僕たちは思い切って走るだけです」
山内英輝
「今までどおりに走るだけです。やることはたくさんあるので、最終戦に向けていろんなことを試すチャンスだと思ってます。最終戦では余裕はなくなってると思うので、今のうちにしっかりまとめておきたいですね。それとシリーズを争うライバルより前でゴールしたいとは思いますけど、そう甘くもないでしょうし全力で走りきるのが大切だと思います」

一方で、この第5戦からはお客様を入場させてのレースになります。こうしたファンが身近になるレースであれば、ドライバー心理も変わってくるのではないでしょうか。
井口卓人
「これまでのうっ憤を晴らすようなレースを目指します。モニター越しに強いパワーをもらっていたんですけど、リアルになれば、より強力なパワーが伝わってきて、一緒に戦っている気持ちが強くなります。『よし!もっとやるぞ』という気が湧いてきますね。レースはシリーズチャンピオンを意識するというより、一戦一戦を確実に走ることを目指します。これまでしっかり完走することができてませんでしたけど、今季はこれまでキチンとできてます。この第5戦でもしっかりレースをすることで、シリーズチャンピオンはその結果なんだと思ってます」
山内英輝
「ドライバーとしてはお客さんの顔が見えるレースは、盛り上がるし、記憶に残るようなレースをしたいという気持ちでいっぱいです。今回であればウエイトをいっぱい積んでいても「強いBRZ」という印象に残したいと思ってます。ハンデは各チーム背負ってますけど、攻めたチームが勝てると思っているので、ファンの声援を受けながら、思いっきり攻めていきたいと思ってます。

たかのこのホテル FUJI GT300km RACEは10月3日(土)の午前9時15分から11時05分までGT500 とGT300 の合同公式練習が始まります。ここでウエイトハンディとマシン、タイヤバランスの確認をします。そして同日午後からはノックアウト方式の予選Q1が午後2時00分から、Q2予選は午後14時53分から始まります。シリーズチャンピオンが狙えるSUBARU BRZ GT300への応援をよろしくお願いします。
2020.10.01 - SUPER GT 第5戦 富士スピードウェイ・プレビュー
シリーズを見据えたレース戦略で競う SUBARU BRZ GT300
SUPER GT第5戦の「たかのこのホテル FUJI GT300km RACE」が10月3日(土)、4日(日)富士スピードウェイで開催されます。コロナウイルス感染拡大の影響で、大幅にレースカレンダーが変更になり、また、これまで無観客でのレース開催となってました。この第5戦からは限定的ですが、お客様を入場させての開催となり大きく盛り上がることが期待されます。
そしてレースはシーズンの折り返し点となります。SUBARU BRZ GT300は、現在チームランク4位です。3位とは同ポイントであり、トップとは8ポイント差になっています。優勝は20点、2位15点、3位11点といった得点がつきますが、8点差は1レースで逆転できる点差なのです。

これはライバルチームにも同じことが言えるわけで、上位チームは優勝を狙いつつも、ライバルマシンより上位フィニッシュすることに主眼を置いたレースに変わってきます。
そしてSUBARU BRZ GT300はこれまでの獲得ポイントによりウエイトハンディの上限100kgを搭載します。さらにBoPからのハンデとして15kgを搭載。合計115kgのウエイトを搭載してのレースになります。また、第2戦の富士のレースで適応されたGT300クラス全車はタイヤ交換を4輪全て交換する義務が、今回はありません。無交換作戦も可能になっています。それと燃料給油時間に影響のある燃料リストリクターも解除されています。

こうしたマシンへの負荷、ポイント争いの難しさといった状況で、どのような戦略と課題があるのでしょうか。
渋谷総監督
「レース戦略としては、ライバルチームより上位でフィニッシュすることがマストです。レース順位も大切ですけど、シリーズチャンピオンを見据えると、レース展開が大事になってくると考えています。トップと同一周回から1周遅れまでは全車が3ポイント獲得できますから、こうしたポイントも地味にあとから効いてくるので確実にポイントを重ねることを考えています」

それとマシン状況に関しての作戦はどうなっているのでしょうか。
渋谷総監督
「課題としては、115kgというウエイトハンディですね。これまでテストでもそこまでの重量を搭載して走行したことがありませんので、想像でしかないです。ウエイトの影響の出方としては小排気量のBRZには顕著に響くと思います。また、タイヤにかかる負荷がどのように影響してくるかもデータはありませんから、土曜日の午前中の公式練習を走ってみてから、いろいろ作戦を考えていこうと思っています」

予選、決勝の想定気温は23度から26度で、富士スピードウェイはさらに3度、4度低い状況を想定している、ということです。
渋谷総監督
「そうですねウエイトを考えるとハードタイヤを使ったほうがいいのですが、想定温度どおりだとタイムがでないと思います。路面温度が高ければ別ですが。ですので、ソフトをメインに使うとおもいますが、そこでもタイヤにかかる負荷が大きくなるので、タレが早くなったり、剛性にも影響があるかもしれません。このあたりは対策を取るというより、状況を正確に把握して、マシンをアジャストするというやり方になると思います。その適正ポイントがすぐに導き出せるかというのがターニングポイントかもしれません」

3日(土)は9時15分から11時5分までSUPER GTの公式練習が行なわれます。そして午後2時00分からノックアウト予選Q1が始まります。決勝レースは5日(日)午後1時30分スタートで66周で争われます。シリーズチャンピオンを取るために、いかにポイントを稼ぐレースができるかになりますが、SUBARU BRZ GT300の応援をよろしくお願いします。

RACE RESULT

2020.10.03 - 予選
第5戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 6 ADVICS muta MC86 阪口 良平 小高 一斗 1'37.058 1'36.090 BS
2 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀 中山 友貴 1'37.914 1'36.475 BS
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 1.37.246 1'36.803 BS
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'37.179 1'36.900 DL
5 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹 川合 孝汰 1'37.353 1'36.930 BS
6 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 1'37.121 1'36.965 YH
7 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 阪口 晴南 1'37.579 1'37.062 DL
8 2 シンティアム・アップル・ロータス 加藤 寛規 柳田 真孝 1'37.345 1'37.122 YH
9 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'37.468 1'37.227 YH
10 25 HOPPY Porsche 松井 孝允 佐藤 公哉 1'37.412 1'37.239 YH
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

Q1 

A組  開始 : 14:00'00    終了 : 14:10'00

B組  開始 : 14:18'00    終了 : 14:28'00

 

Q2 

開始 : 14:53'00    終了 : 15:03'00

 

Q1

No.35 堤優威 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「走路外走行」)

 

Q2

No.11 平中克幸 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「走路外走行」)
2020.10.04 - 決勝
第5戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 1:48'14.287 62 1'38.515 YH
2 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 大湯 都史樹 23.787 62 1'38.851 BS
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 25.076 62 1'38.825 BS
4 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹 川合 孝汰 28.041 62 1'38.527 BS
5 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀 中山 友貴 28.122 62 1'38.515 BS
6 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史 元嶋 佑弥 1 Lap 61 1'39.001 YH
7 6 ADVICS muta MC86 阪口 良平 小高 一斗 1 Lap 61 1'38.366 BS
8 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1 Lap 61 1'38.745 YH
9 7 Studie BMW M6 荒 聖治 山口 智英 1 Lap 61 1'38.535 YH
16 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1 Lap 61 1'38.769 DL
ファステストラップ : 1'38.313 No.360 RUNUP RIVAUX GT-R/青木孝行

 

黒白旗提示 No.5 坂口夏月

No.96 ドライブスルー (SpR.28-5「燃料補給違反」)
No.33 ドライブスルー (SpR.27-3「ピット作業違反」)

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