86/BRZ

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RACE REPORT

2021.03.22 - TGR86/BRZレース2021開幕戦ツインリンクもてぎ・決勝
不安定なウエットコンディションの中 大人の走りの井口卓人が5位入賞
TGR 86/BRZレースとしては、久しぶりの開幕戦となったツインリンクもてぎ。冬の寒さは遠のき始め、お昼には春の陽気を感じるほどの気候となってきました。まさにモータースポーツのシーズンインにふさわしい季節の到来といえるでしょう。
新型へとバトンタッチする予定の2021年、つまり今シーズンは現行モデルが主役となる最後のシーズンとなります。研究され、熟成された現行モデルで戦う、ハイレベルなレースが展開されるは間違いありません。

エントリー台数はプロフェッショナルシリーズが31台、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスが26台、クラブマンシリーズ・オープンクラスが37台の、合計94台。そのうちSUBARU BRZはプロフェッショナルシリーズに4台、エキスパートクラスが3台、オープンクラスが5台で、合計12台となりました。予選結果とともに、BRZドライバーを紹介します。

オープンクラスでは、#209五賀貴男が予選4位を獲得、上位入賞へと期待が高まりました。#270江原聖洋が18位、#278高部一竹が22位、#4片岡照仁が35位、#428嶋田幸生が36位となりました。

エキスパートクラスは、#358池島実紅が9位、#315舩井俊仁が15位、#373小日山典明が24位という結果でした。
プロフェッショナルシリーズでは、大きなサプライズがありました。#906佐々木孝太が直前のテストでマシントラブルが発生させ、同じチームで昨年井口卓人が乗っていたBRZに乗り換えての出場となりました。しかも、その佐々木孝太が予選4位。久々に表彰台が狙えるポジションを獲得しました。その#988井口卓人は15位、チャンピオン#87久保凜太郎は17位、#88手塚祐弥は18位となりました。

今回もまたCG ROBOT RACINGへ全国のスバルディーラーから、メカニックがサポートに駆けつけました。東京スバル高島平店の渡辺亮さん、同じく東京スバル町田店の畑山優弥さん、千葉スバル浦安店の山口栄さん、栃木スバル宝木店の諏訪敏史さんの4名がです。千葉スバルの山口さんは、「こういう経験は初めてでしたが、部品のわずかな調整で結果が変わるのに驚きました。今回の経験を、今後のメカニックとしての仕事に活かしていきたいと思います」というコメントをしてくれました。

土曜日、予選からわずか3時間後に行われたオープンクラスの決勝では、4番手スタートの五賀貴男が注目されましたが、スタートで5位へと順位を落としたものの、その後はベテランらしく安定した走りを見せ、自己ベストタイとなる5位でフィニッシュしました。江原聖洋は13位、高部一竹は20位、嶋田幸生は33位、片岡照仁は34位となりました。
クラブマンシリーズ・オープンクラスで5位入賞を果たした#209五賀貴男のコメント「スタートで前のマシンに詰まってしまい、ポジションをひとつ落としてしまいました。それが残念でしたね。決勝レースはペースも良くて、オーバーテイクするチャンスもあったんですが、難しかったですね」

明けて日曜日、ツインリンクもてぎは予報どおりの雨が降っていました。ウエットコンディションだけに、レースが大きく変動する可能性もあります。

エキスパートクラスの決勝レースは、順位に関係なく、いろいろな場所でスピンやコースアウトを喫するマシンが続発。順位もコロコロと動きました。そういう状況の中、9番手からスタートした池島実紅は、序盤にペースが上がらず順位を落としてしまったものの、少しずつ取り戻し、12位となりました。舩井俊仁は14位、小日山典明は15位という結果を出しました。

クラブマンシリーズ・エキスパートクラスで12位となった#358池島実紅のコメント「予選前までいいイメージだったんですが、スーパー耐久のタイヤの影響でタイムが出せませんでした。決勝レースではタイヤの空気圧が低すぎてペースが苦しかったですね。ただそうした部分がハッキリと判るほど、マシン自体は仕上がってきているので、今シーズンはいいレースができると思います」
プロフェッショナルシリーズの決勝レースが始まる頃には、雨量はさらに強くなっていました。その雨によって苦しい戦いになってしまったのが、4番手スタートの佐々木孝太でした。タイヤメーカーによる特性の違いもあり、ウエット性能が苦しい佐々木孝太はペースがはっきりと低迷し、少しずつポジションを落としていく展開へ。最終的に15位でチェッカーフラッグを受けました。

チームメイトの井口卓人は、異なるタイヤメーカーであり、雨の中での追いあげが期待されました。15番手スタートから、1周目で11位、2周目では7位にまでポジションを上げていきます。その後も安定した走りを見せ、5位フィニッシュとなりました。

チャンピオンナンバーを背負う久保凜太郎は、17番手からスタートダッシュを決め、1周目で9位にまでジャンプアップを果たしました。チャンピオンらしい、見事な速さを見せてくれました。しかし2周目の最終セクション、雨に足を取られてスピン、コースアウトしてしまいリタイヤとなりました。
ホームコースである手塚祐弥もまた予選結果が18位と振るわず、決勝レースでの挽回に注目が集りました。まるでベテランのような落ち着いた走りを見せ、10位入賞を獲得しました。

プロフェッショナルシリーズで5位入賞を果たした#988井口卓人のコメント「予選はあまり上手くいきませんでしたけど、ウエットということでポジションを上げていくチャンスはあるかな、と思っていました。周りの状況を見ながら、大人の走りでひとつずつポジションを上げていくことができました。まだ新車で慣らしが不十分な状況なんですが、次戦までにはもう少しドライでも速さを出せるようになると思っています」

次戦、2021 TGR 86/BRZ Race 第2戦は、5月8日(土)〜9日(日)静岡県・富士スピードウェイで開催されます。
2021.03.15 - TGR86/BRZ Race 2021開幕戦ツインリンクもてぎ・プレビュー
いよいよ2021シーズンが開幕! スタートダッシュを決めるのは誰だ?
混乱と波乱、そして歓喜の2020シーズンを経て、TGR86/BRZレースは2021シーズンを迎えます。その開幕戦が3月20日(土)〜21日(日)、ツインリンクもてぎで開催されます。2020年最終戦に引き続き、年をまたいだもてぎでの2連戦です。
その2020シーズン、SUBARU BRZは8年目にして初めてシリーズチャンピオンを獲得しました。スケジュールの大幅変更、全5大会への縮小開催、といった混乱の中、チャンピオンを獲得できたということは、ドライバー、チーム、マシンといった全ての要素が高いレベルにあったことの証明といえるでしょう。

さて、今シーズンのスケジュールは例年のように、全国7つのサーキットで全8大会が予定されています。富士スピードウェイで5月の第2大会、そして11月の最終大会の2大会が行われます。
また、これまでは一部のレースで1大会2ヒート制が採用されてきました。予選結果で第1ヒートのスタートグリッドが決まり、その第1ヒートのレース結果で第2ヒートのスタートグリッドが決まる形でした。それが今シーズンからは1大会2レース制へと変更されることになりました。予選でのベストタイムが第1レース、セカンドベストが第2レースの予選結果として使用され、基本的に独立した形になりました。第1ヒートは第2ヒートの半分のポイントしか得られませんでしたが、第1レースと第2レースはシリーズポイントの面でも同じ扱いで、つまり8大会で全11レースという形です。
マシンのレギュレーションはわずかに変更された程度です。これまで壊れやすいと言われてきた4速ギアの強化パーツがTRDよりリリースされ、認定部品となっています。ギヤ比がわずかに変わりますが、基本的に速さの面でプラスにはならないでしょう。

開幕戦のエントリー台数は、プロフェッショナルシリーズが31台、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスが26台、オープンクラスが37台の、合計94台。そのうちSUBARU BRZ勢は合計11台となっています。
プロフェッショナルシリーズには、チャンピオンナンバー1を背負う#1久保凜太郎、チームメイトで復帰2年目となる#88手塚祐弥の2人が、CG ROBOT RACING TEAMからエントリー。そして立ち上げたばかりのチームで優勝を果たした#988井口卓人が、今年も漆黒のRECAROカラーのBRZで参戦します。地元ということもあり、手塚祐弥の活躍に期待したいところです。
エキスパートクラスには、#315舩井俊仁、#358池島実紅、#373小日山典明の、このレースではお馴染みの3名がエントリー。オープンクラスは、#4片岡照仁、#209五賀貴男、#270江原聖洋、#278高部一竹、#428嶋田幸生の5名が参戦します。

まだまだ寒い3月のツインリンクもてぎですが、多くのエントリーが集り、新しいシーズンの始まりにふさわしい、熱いレースが展開されることでしょう。またスーパー耐久シリーズの開幕戦も開催され、ツーリングカーによるスプリントと耐久レースの両方が同時に楽しめます。

TGR86/BRZ Race 2021第1大会は、栃木県ツインリンクもてぎで、3月20日(土・祝)に予選とオープンクラス決勝、3月21日(日)にプロフェッショナルシリーズとエキスパートクラスの決勝が行われます。
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