SUPER GT

BACKSTAGE COLUMN

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2020.07.27

SGT関係者全員で感染症に立ち向かう意気込み

7月19日に開催されたSUPER GT開幕戦は、チーム、メディアや運営側スタッフにも厳格な健康管理を求め、SUPER GT関係者からひとりも新型コロナウィルス感染者を出さない徹底した体制を敷いて開催されました。今回のバックステージコラムは、その実例を紹介し、いかに安全にレース競技会が運営されているかをお伝えします。
【事前対策】
 今回のレースは無観客イベントとして開催されることが、事前に発表されていました。また、レース関係者も1チーム最大16名+ドライバー2名およびチーム監督に制限され、タイヤやブレーキなどのサプライヤーサービス要員も人数は最低限、通常は200名もの取材者が訪れるメディア関係者も70名に絞られるなど、まずは密になる環境の制限が厳しく設定されました。これらの合計人数は1,350名で、富士スピードウェイ、主催者およびオフィシャルやマーシャルが350名、あわせて1,700名でした。これらの関係者は、例外なく全員がレース日の2週間前から毎日検温し、体調異常の有無を申告することが義務付けられました。サーキットに到着する直前にはより詳細を申告する問診にネットで回答する必要もあります。
さらに、レース前日の7月18日および決勝レース日の両日は、富士スピードウェイの東ゲート(入退場はこの一か所に制限)では、非接触型検温機で体温チェックが行われ、コントロールタワーやメディアセンターではそこにも検温機や消毒液などが設置されていました。互いの唾液飛沫を浴びないよう、メディア受付もビニール仕切りで覆われ、受け渡しの書類なども最低限に削減されています。通常であればレース当日に取材者を集めて実施するメディアブリーフィングも、ネット環境を活用したリモート会議で実施されましたが、多くの関係者はこの数ヶ月の間にそれぞれ様々なリモート会議を経験しており、特段の混乱を招くことなくブリーフィングはスムーズに終了しました。また、レスキュー対応などでSUPER GTに配備されているレースドクター達も、比較的体温が高めの関係者を診察し、「責任ある立場の方達が率先して早朝出勤し、検診を受けられていました。主催者の強い決意と意気込みを感じました。その甲斐あって、ゲートでお帰りいただくような方はおひとりもいませんでした」と語っていました。
【チームの対策】
今回レースに参加した合計44チームは、それぞれGTAが指定するガイドラインに従って健康管理を実施していましたが、ここではSUBARU BRZ GT300のチームオペレーションを担当するR&D SPORTチームの対策を紹介します。

他チーム同様に全員の健康管理の徹底が行われています。当然全員マスク着用は義務付けです。ピット内外には消毒液を設置し手洗い消毒を徹底。また、ピットを訪問される方に向けた一時待機場所の確保とピット内入場時の消毒とマスク着用徹底を求めました。チームミーティングは、通常時と同様トレーラーの2階で実施しましたが、従来よりミーティングスペースを拡大し、座席はひとつ置きにソーシャルディスタンスを確保。発言時もマスクは外さない原則を守りました。
レース中は、ピット作業中でも全員マスク着用を義務化。密になることを避けるため、作戦指示等の伝達はチーム無線を活用し、顔を寄せあっての会話はしない。ピット内も密にならぬよう、モニター類を分散配置しました。

  現地でチームの感染対策方法を確認したSTIの平岡泰雄社長は、「対策が徹底されており、(作業を)安心して見ていられました。密になりそうな状況では無線を活用するなど、対策は十分でした。今回は、実況中継でTV観戦しているファンの方々も多かったと思います。レースファンの皆様に、私たちチームもレースを運営する主催者やオフィシャルも全員がしっかり感染対策している姿をお見せすることで、安心感をお届けすることができたと思います」と語っています。
GTAの坂東正明代表は定例記者会見で、「今大会では、関係者の皆様が感染拡大防止のための努力を確実に行っていただいたおかげで、無事に開催できたところです。今後はサポートレースの編入、そしてスポンサー各社の皆様が観戦いただける状況を作っていく、といったことを一歩一歩進めていくことになります。今大会は予選と決勝を1日で行う“ワンデイ開催”を試みましたが、8月の第2戦富士はツーデイ開催にしたいと考えています。観客の皆さんをサーキットにお迎えしてのレース開催については、第5戦富士(10月3、4日)からの実施を目指しています。その実現のために、前半4戦については無観客とさせていただきながら、人の動きなどをどこまでコントロールできるのか等を把握することに務め、確実に入場規制を緩和できる状況を作っていきたいと思っています」と語っています。

以上のように、SUPER GT関係者は、全員が感染拡大阻止に努めてまいります。以前のように、観客の皆様が安心してサーキットでレース観戦していただき、モータースポーツの醍醐味を肌で感じていいだける日々が来るまで、しっかり対応し続けます。
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