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Turkey feature
ルイス・モヤに聞くラリー・トルコQ&A

Letter from SWRT
27 October 2006

Copyright © STI 
ラリー・トルコがクラブイベントから一気にトップレベルの国際モータースポーツイベントにまで駆け上がった成長は、非常に注目できる大躍進。1999年、このラリーはトルコ自動車連盟の本部にある紙の上でのコンセプトでしかなかった。それが2003年には、ペター・ソルベルグやセバスチャン・ローブ、マーカス・グロンホルムといった名だたるドライバーが勝利を争うラリーとなったのだ。わずか3年の間に国内イベントから世界レベルに、アスファルトからグラベルイベントに、そして本拠地もトルコ第3の都市イズミールから、地中海沿岸のホリディリゾート、アンタルヤへとその姿は目まぐるしく変わっていった。

中東地域で行われる初めてのWRCイベント。ハードグラベル、変わりやすい天気、大きな石とステージに散乱する瓦礫といったコンディションが、シリーズでも一、二を争うタフイベントと言われる所以。さらに巨大なウォータースプラッシュ、森林に広がる景観、遠くに望むイスラム寺院の塔が、このイベントをよりスペクタクルなものへと演出する。

今回は、SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)のスポーティングディレクター、ルイス・モヤに、クルーやチームにとってのラリー・トルコの競技内容や商業的な効果を聞いた。WRC23勝という戦績を残すモヤは、最近までWRC界で最も成功を収めたコ・ドライバーだった。モンテカルロやアルゼンチン、ラリー・GBといったWRCの名イベントに参戦してきたモヤは、名物ラリーとして親しまれるためには何が必要であるかをよく知っている、SWRTでのスポーティングディレクターという立場では、チームにとって、カレンダー全体に及ぶ影響を吟味しなくてはならない。

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トルコは、あなたが参戦したことのない数少ないイベントですが、レッキでステージには出かけていますよね。ステージの印象はいかがですか?
「トルコのステージへは2度出かけたことがある。どのラリーでも本番前には、どのようなステージか、道のコンディションはどうかを確認し、ラリーの理解度を深め、ドライバーとの会話につじつまが合うように努めている。トルコのステージはギリシャやキプロスのステージをミックスさせたような感じだ。もちろんトルコはキプロスほど速度域が低くないが、それでも道は同じようにツイスティで非常にラフ。ステージもかなり難コースとなるだろう」

このイベントで特に難しい点は何でしょう?
「天気はかなり変わりやすくなるだろうし、コンディションによってはクルーにとって非常に難しい状況となる。私の元パートナーであるカルロス・サインツはここで2003年に勝利を挙げているが、その時にはコースサイドに雪があったほどだ!トルコは、ギリシャやキプロス、もしかしたらアルゼンチンも含めたあらゆるハードなイベントと同じように、場所によってはラリーというより耐久戦のような感じとなる。ステージはラフなので、ドライバーとしては、リズムやスピードに乗って行かなくてはならない。リタイア率もかなり高いので、安定力と耐久力が重要となる」

今年は、キプロスとトルコという、最もタフと言われるイベント2戦が、ペア制で一組となりました。これはチームにとってどのような影響を与えますか?
「キプロス−トルコのペアリングは、今年最も難しいポイントの一つであり、両イベントとも、完走することが難しいラリーだ。キプロスはマシンにとって非常に厳しいので、たとえ優勝したとしても、イベント後にはリペアやリビルトをたくさん行わなくてはならない。
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石やハードグラベル、砂の多いラリーの特性上、マシンはあらゆるところが打ち付けられる。我々のマシンはキプロスとトルコの間に本部には戻らないので、現場での作業が増える。トルコも同じようにマシンにハードなイベントなので、ラリー後にはたくさんのリペア作業がある。この2つのラリーをうまく走り切るためには、1日目に意気込みすぎてはいけない。最後までマシンを安定させて持たせることがより重要となる。ここでは通常リタイアが多く、メカニカルトラブルに見舞われるクルーも続出するので、完走すれば、いい結果につながるチャンスも出てくる」

トルコはWRCの中でもまだ比較的新しいイベントです。新しいイベントの参入を続けることは、選手権にとってどれほど重要なのでしょうか?
「今年はトルコでWRC開催されて4年目となるが、来年はカレンダーには入っていない。将来的には、来年ポルトガルが復帰するように、トルコにもその可能性はあるだろうが、しかし、それはFIAが決めることだ。個人的には、毎年新しいイベントをいくつか入れていくことはいいアイディアだと思う。そうすればシリーズには新鮮さと多様性が続く。我々は世界選手権を戦っているのであり、”世界”らしさを強調し、他の国にもイベントを開催するチャンスを与えなくてはならない。もちろん、多くの国がWRCの開催を望んでおり、のべつまくなしにカレンダーに入れることはできないので、重々慎重に構えることは必要だ。商業的な視野などいろいろな点で検討しなくてはならない。ロシア、中国、インド、そして米国でさえもWRC開催を切望しており、どの国も自動車メーカーにとっては大きな市場だ。しかし、自動車のビッグマーケットの追求と典型的なラリーの維持のバランスという問題もある。全く新しいイベントに対して門戸を閉ざすのは公平ではないだろうから、古い伝統的なラリーと新天地とのバランスもなくてはならない」

ラリーを開催することは、国にとってどれほど重要なのでしょうか?
「非常に重要だと言えるだろう。実際の数字は地域によって様々だが、ラリー開催地域の収入や注目度の増加は膨大だ。ほとんどの場合、基本的にラリーが開催される時期には、多くのコンペティター、チームスタッフ、スペクテイターが開催地に訪れる。ラリーを開催することは、その地域の観光振興にも大きな意味を持つ。ラリーでは観光パンフレットではあまり見かけないような、自然豊かなエリアで行われるからだ。また、TV露出のことも忘れることはできない。その国らしさを表すようなエリアを見る、最高のチャンスなのだ。ラリーを開催することは、その場所を世に広めるようなものなのだ」


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