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一つ賢くなる、技術のハナシ
“スウェーデンと言えば、スタッド・タイヤ”
Letter from SWRT
7 February 2004
雪と氷に覆われたスリッパリーなステージと立ち向かうスウェディッシュ・ラリー。この特殊な難関を克服するために、SWRTのペター・ソルベルグとミッコ・ヒルボネンが使う武器が、タングステンとカーバイド製のスタッド(びょう)を付けた、ラバー部の薄いピレリのP-ZEROタイヤだ。この路面に食い込むスタッドで、最高のグリップを得ることができる。


スタッドなしの典型的な競技タイヤに比べ、スウェーデン仕様のピレリ・タイヤはアクセルやコーナリング、ブレーキを効かせるために3倍ものグリップ力を持つ。事実、スタッド・タイヤを履いたSUBARUインプレッサWRCがアイス上でかけるブレーキ制動距離は、ドライ・ターマック上でのレギュラー・タイヤよりも短い。スウェディッシュ・タイヤの特徴は、これだけではない。

スウェディッシュ・ラリーで使われるタイヤは、通常のターマック・タイヤやグラベル・タイヤなど固い路面用のタイヤよりも、かなり幅が狭い(スノータイヤ:135mm、グラベル・タイヤ:205mm、ターマック・タイヤ:224mm)。一つ一つのパターンを小さくしてより強い圧力がかかる部分を集中させて、ルーズな路面を突破するためだ。

ターマックやグラベルでタイヤのパフォーマンスを引き出すためにはコンパウンドが重視されることが多いのに対し、凍った路面ではトレッド・パターンとスタッドのタイプを的確に選ぶことが不可欠だ。

スウェディッシュ・ラリーの規定では、各タイヤのスタッドは最長20mmまでと決められている。一度しっかりと固定されたスタッドは、タイヤ面から5-6mmほど突き出ているのが一般的だ。雪などのソフトな路面に使用する場合は、石や氷の固まりでスタッドが壊されるリスクがなければ、スタッドを長めに出す。固いアイスや今回のレグ1のようにグラベルが出ている場合は、短めのスタッドの方がいい。
FIAの規定では、一つのタイヤに装着するスタッドの数は400、一つのスタッドの重さは4g以下と決められている。3日間のラリーで、ソルベルグとヒルボネンにはそれぞれ、スペアも含めて43本のピレリ・タイヤが用意される。


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