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これが、WRカーのスクリーン・プレイ
ディスプレイシステムの機能を解説
Letter from SWRT
27 February 2004
SUBARUワールドラリーチームのドライバー、ミッコ・ヒルボネンによると、ラリーカーを巧くドライブする秘訣は「マシンを自分の手足のように操ること」。ペター・ソルベルグやヒルボネンほどの経験を積んだドライバーになると、マシンのハンドリングを感じて、ギア、ターン、ブレーキ、アクセルのタイミングが本能的に分かってしまう。

しかし、SUBARUインプレッサWRCも、ドライバーだけが頼りというわけではない。ドライバーがハンドリングやドライビングを感じるように、マシンからもドライバーに語りかけているのだ。本来はスピードメーターなどがあるべきステアリングの上部にはコンピュータ・スクリーンが設置され、ドライバーは量産車のメーターやゲージの代わりにそのスクリーンを通じて、マシンに搭載されたあらゆるシステムがどのように働いているかをチェックする。

スクリーンでは7種類の画面を選択することができるが、ラリー中にドライバーが使用するのは、そのうちの2つだけ。1つはステージ用、もう1つはロードセクション用だ。コントロール・ユニットには、画面のスクロールと、明るさを調整する2つのスイッチが付いている。

SSのスタートラインに付くと、ソルベルグやヒルボネンは、画面を10の情報を表示するステージ用に切り替える。この画面では、スピード、ギア・ポジション、エンジン回転数、バッテリー電圧、スロットル・ペダル位置、排気温度、ディファレンシャルのセッティングを一目でチェックすることができる。スクリーンの下には赤く光るボタンがあり、回転が上がりギアチェンジが必要になる度に光るようになっている。

SSを走り終えると、ドライバーはすぐに、大型のスピードメーターや燃料計、ブースト圧ゲージなどを表示するロードセクション用の画面に戻す。法定速度遵守が鉄則のロードセクションでは、スピードをチェックしつつ、ブースト圧表示では、適正な回転数で適正な圧がかかっているかをチェックしながら走る。SUBARUインプレッサWRC2004のようなハイテクマシンでは、ベストなパフォーマンスを保つために、システムを監視することが不可欠だ。例えば、エンジンを切る前には、ドライバーは少しの間エンジンをそのまま置いて、排気ガスの温度に注意する。高温のままエンジンを切ると、ターボを損傷してしまうからだ。

その他ドライバーが使うのが、ディファレンシャル・セッティングの画面。フロント、リア、センター、3つのディファレンシャルのセッティングがそれぞれ映し出されるので、ドライバーは運転中でも、各セッティングがどうなっているかを確認することができる。この情報を武器に、ドライバーはハンドリング変化をコントロールすることができるのだ。

残りの4つの画面は、主にエンジニアが使うものだ。特にWRCイベントでのサービス・ストップでは、情報伝達システムやエンジン、ブレーキ、ディファレンシャルなど重要なパートの詳細データを表示するこの画面が大活躍。マシンの機能がどうなっているかを確認し把握しておくことで、エンジニアは微細なパフォーマンス・チューンを施したり、トラブルが起きても悪化する前に修理を行うことができる。その他、エンジニアはこの画面から、コックピット内外の気温、エキゾースト、触媒、パワーステアリング、ギアボックスの情報をつかむことができるし、アクセル開度や横方向の動き、ヨーイングをチェックすることもできる。

そして、コ・ドライバーも専用のスクリーンを持っていることを忘れてはいけない。大きなストップウォッチ、トリップメーター、燃料計と、コ・ドライビングを務めるために必要な情報を得る、大切なツールだ。

このように、ワールドラリーカーのダッシュボードは、普通のロードカーよりも少しだけ豪勢な作りとなっているのだ。

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