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デビッド・ラップワースが選ぶ
思い出のSUBARUトロフィー・コレクション
Letter from SWRT
19 March 2004

英国バンブリーにあるSUBARUワールドラリーチームの本部へ出かける機会があったなら、ピカピカに磨き上げられたシルバー・アイテムのコレクションをぜひご堪能いただきたい。1989年の創設以来、SWRTはWRC39勝、数々のポディウム・フィニッシュを経て、数百ものトロフィーを獲得してきた。これらのトロフィーは、棚の隅々にまできれいに並べられているが、中でも思い出深い一つは、チーム代表のデビッド・ラップワースのオフィスの近くにある、ラリーチームのメイン・ビルディングの中に保管されている。
飛行機でメキシコから戻ったばかりのラップワースに、思い出のトロフィー・ベスト5を挙げてもらい、それぞれの思い出を語ってもらった。


トロフィー・その1 - Rally car of the year 1997
これは、SUBARUインプレッサWRC97に対してオートスポーツ誌から贈られた賞だ。このマシンは、新しいWRCレギュレーションに沿って開発された初めてのワールドラリーカー。1997年を振り返ってみれば、WRカーの意味するものが何だったのかが分かるだろう。このマシンは、デビュー直後のモンテカルロ、スウェディッシュ、サファリと3連勝を遂げ、その年のマニュファクチャラーズタイトルをSUBARUにもたらした。そのパフォーマンスは、他チームからの指標となった。そして今日まで、このマシンのはこれまでの中で最も成功したラリーカーの一つとして現在も活躍を続けている。この受賞は、このプロジェクトのいい思い出だ。

トロフィー・その2 - Tour de Corse 1997
コリン・マクレーがカルロス・サインツをうち破ったこのラリーは、私が知っている中でも最もエイキサイティングなバトルだ。このラリーの最終日、フォードのサインツはSUBARUのマクレーをリードしていた。サインツは最後までリードを堅守するかのように見えたが、雨が降り出すステージの前のサービスで、形勢が変わった。どちらもインターミディエイト・タイヤを選び、サインツは最終ステージまでいいタイムを出していた。しかしマクレーは、史上希にみるアタックをかけ、自分のラリー・キャリアの中でも一、二を争うベスト・ドライブを見せた。そして、見事サインツをつかまえて、8秒差で逆転、優勝を勝ち取ったのだ。

トロフィー・その3 - Tour de Corse 2003
これもコルシカでの勝利だが、このトロフィーはまた特別だ。このイベントでは、スタートすら出来なかったかもしれなかったからだ。まだ誰もが記憶に新しいと思うが、ペターがシェイクダウンでマシンをクラッシュし、翌日のスタートを目指して夜を徹して修復作業を行ったイベントだ。コースオフしたペターは電柱に衝突し、マシンはひどいダメージを負った。現場を見た我々が最初に考えたことは、どう修復しようかではなく、どうやって代わりのマシンを見つけようかだった。主催者がマシンの変更を認めなかったので、我々は曲がったボディ・シェルに最善を尽くし、アジャクシオの近くに見つけたワークショップでボディの修復を行った。このイベントで、ペターは勝利を勝ち取り、この奇跡の復活劇の立て役者となったメカニック・チームは、文句なしでインマルサット「スター・オブ・ザ・ラリー」を受賞した。

トロフィー・その4 - Argentina 1999
時には、チーム・メイト同士で争うこともあるが、それも悪くはない。このトロフィーは、ユハ・カンクネンが1999年のアルゼンチンで勝った時のもの。そして、ユハと当時のチーム・メイト、リチャード・バーンズがお互いを切磋琢磨し合った時代の始まりだった。これも感慨深い勝利だった。 このアルゼンチン、最後の2ステージまではリチャードの優勝が目に見えていた。リチャードは最終レグでトップに立ち、ユハが2位。我々の1-2フィニッシュは目前だった。しかし最後の数キロまで、守りに入ってペースを落とすどころか、ユハはプッシュをかけてリチャードを抜き去り、2.5秒差で優勝を奪取したのだ。想像がつく通りリチャードは気持ちが収まらず、その後の2イベントでは、2人は明らかに強くお互いを意識し合っていたよ。リチャードは、翌戦のギリシャで勝ちアルゼンチンのお返しをして、2イベント後のフィンランドでは、ユハとリチャードは再び1-2フィニッシュを飾った。カンクネンがほんの少しだけリードしてね。

World Champion's trophy 2003
このトロフィーには、文句のつけどころがないだろう? 先日日本からバンブリーに戻ってきたんだ。我々をいつもご機嫌にしてくれるトロフィーだね。


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