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ラフ・ラリー向けダンパーの熱い話
Letter from SWRT
21 May 2004
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SUBARUインプレッサWRC2004に装着するダンパー(ショックアブソーバー)の役目は、サスペンションの縦の動きをコントロールし、起伏の激しい路面でのドライビングでの跳ねを吸収、マシンコントロールを高めるためにタイヤと地面との接触を最大限に広げることにある。
キプロスのようなラフなラリーでは、マシンのハンドリングの面でダンパーが持つ役割は極めて重要で、岩の多い路面からコンスタントに打ち込まれる衝撃を吸収しなくてはならない。
SUBARUインプレッサWRC2004に装着されているダンパーにはオイルが充填されており、タイヤが上下に動くたびに小さな穴を通してオイルが流れ、動きを吸収する。絶え間なく続くバウンドはダンパーに相当な力を加えるため、ダンパーの熱はだんだんと上がっていく。ダンパー内のオイルは、時には200度にも達するほどだ。
熱を持つと、オイルの粘着性が下がる(サラサラになる)ため、ダンパーの動きは柔らかくなり効果が低くなり始める。そのため、ダンパーを冷却する様々な工夫が加えられ、熱が上昇した時のパフォーマンスを補正している。
SUBARUのダンパーには、圧縮とリバウンド、それぞれに2つ(高速と低速)、全部で4つの調整機能があり、ドライバーがステージ毎にチューンできるようになっている。低速用のチューンは小さなパンプで作用し、マシンのハンドリングに重要な役割を持つ。一方、高速用は、ジャンプや大きな岩などのサスペンションの動きの吸収に効果がある。
ダンパーは、ドライバーがマシンのフィーリングを変える、最も手っ取り早い調整方法の一つだ。そのため、ドライバーは、イベント中のサスペンション・セッティングを最適に行うために、エンジジニアとのダンパー・セッティングの話し合いにはたっぷりと時間をかける。
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Team Talk
ドライバーとキプロスの暑さ
1年の中でも、最も暑く、最もラフなイベントとして知られるキプロスは、マシンとドライバーにとっても、最も厳しいイベントと言えるだろう。1日に13時間もマシンの中で過ごすドライバーとコ・ドライバーにとって、WRCの中でも、最もツイスティなステージを走り抜くことは、体力との勝負でもある。SWRTのドライバー・トレーナー、ジョン・ミルズが、ドライバーたちが、このイベントに向けてどのように準備を行い、この過酷なコンディションの中で、どのように涼しさを確保するのかを解説してくれた。
2004年の1月から、SWRTのドライバーには、基本的な体作りや、健康管理、体力増進のためのプログラムが強化されている。3月5日に行われたフィットネス・トレーニングでは、ソルベルグとヒルボネンは10%の体力アップを実現し、過酷な状況下での耐久力を高めた。さらにイベントの前には、チームの体力管理チームによるプレイベント・キャンプが行われた。ドライバーとコ・ドライバーに、イベント現地の気候に順応させるためだ。このキャンプでは、様々な運動を行い、暑さの中でのそれぞれの弱点と耐久力を確認し、克服するトレーニングが行われた。
SWRTの体力管理チームは、30度の気温下での脱水症状を避けるために、ドライバーには競技中、1時間に1.5リットルの水分補給を勧めている。喉の乾きを感じた時には、すでに体重が1%失われ、10%の体力減少につながるという。従って、キプロスでは、脱水症状を避けるために、WRCドライバーは1日に8リットルの水を摂取することになる。
SWRTでは、ドライバーとコ・ドライバーが競技中に高気温でバテないように、いくつものクーリング作戦を考案している。キプロスに対しては、両方のSUBARUインプレッサWRC2004にルーフ・ベンチレーター、反射ガラス、白塗りのルーフ、補助のファンを装備。さらに、ドライビング・スーツは、ドライバーが着替えるまでサービスエリアの冷蔵庫で冷やされている。
ドライバーに涼を取らせるために、SUBARUのサービスエリアではポータブル・シャワーも用意されている。さらにドライバーが各SS終了後に新しいTシャツに換えられる様な準備も整っている。
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