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オフシーズン
SWRTチーフエンジニア、ピエール・ゲノンの過ごし方
Letter from SWRT
25 November 2005


FIA世界ラリー選手権(WRC)は、11月中旬から1月の中旬にかけてオフシーズンに入る。普通の目から見れば、関係者はこの間に休暇を取り、シーズンを振り返りつつクリスマスを迎えるなどして過ごすのだろうと思うかもしれないが、しかし実際は、イベントが開催されない期間にチームが暇になることはない。

2005WRC最終戦が開催されたオーストラリアから帰国したばかりのSUBARUワールドラリーチーム(SWRT)のチーフラリーエンジニア、ピエール・ゲノンに、2006シーズンの開幕戦、ラリー・モンテカルロが始まるまでの、時間の過ごし方を聞いた。


オーストラリアからは、いつ戻られたのですか?
パースを月曜日の午後に出発、英国には火曜日早朝に到着しました。水曜日には、もうオフィスにいましたね!

本当に帰国したばかりなのですね。ところで、シーズンの終わりから次のシーズンまでには、どのような仕事が待っているのですか?
オーストラリアから帰国してからは、かなり忙しくしています。2006年の技術規定やスポーティング規定についてFIAと連絡を取り合ったり、ミーティングの準備をしたり。またこの時期は、新しいルールや規定に全てが合致しているかを確認するために、書類仕事が山積みです。また、新型車は12月にはFIA公認を取らなくてはならないので、そのことにもかなり時間を取られています。検査に向けて確実に準備を整えることは私の責任。これが終わって順調にいけば、2006年のマシン公認に関する仕事が終わるのです。

来シーズンに向けて、予定も目白押しですね。
その通りです。12月と1月には、開発とイベント向けテストを兼ねたテストを予定しています。これまでは、マシン製作のほとんどはテストチームによって行われてきましたが、これ以降のテストは、テストクルーとイベントチームの合同で行います。この段階では、全ての面においてのファインチューニングを行いつつ、モンテカルロやスウェーデンといった特殊イベントに向けての特別なセッティングの試用を行います。また、新型マシンにとっては初めてのターマックラリーとなるので、そのパフォーマンスもしっかりチェックします。

しかし考えなければならないことは、2006年型マシンのことだけではありませんよね?
違いますね。我々はタイヤのテストも行い、ピレリと緊密に作業を行って次に控えるイベントで使用するタイヤを決めます。イベントに使用するタイヤは3,4ヶ月前には決定しなくてはならないので、現在は既にメキシコについての話し合いを行っています。実は、新年にはメキシコへ出かけて、新ステージを視察する予定になっています……2006シーズンの幕開けとしては最高でしょう!?  私はピレリと連携を取って、テストのスケジュールやタイミングを立て、全てがスムーズに進行するように調整します。
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全てを確実に進めるためには、いい計画を立てることが意外に重要なのです。さらにマシンの作業面では、エンジニアリングチームを管理して、効果的な作業が行えているか、全員が能力を発揮しているかを確認することも私の仕事です。

新しいレギュレーションが導入されることによって、通常の仕事にどれだけ影響が出ますか?
新たに考えなくてはならないことは、ほんの少しですね。作業を増やす必要はありません、ただ変更があるだけです。例えば、新ルールではトランスミッションに関して大幅な変更がありますから、この点に特に注意をしなくてはなりません。12月に予定しているテストでは、新しいパーツを試したり新しいマシンとのフィッティングを確認することになるでしょう。

とても忙しそうですね。
シーズンの間にブランクがあるので、誰もが休暇を取ろうと思うのですが、そのためにはさらに短い時間に作業を詰め込まなくてはなりません! テストやホモロゲーションミーティング、新しいステージの視察などの合間にできれば休みを取りたいと思っていますが、1月はいつも忙しい月なので新しい年の始まりはいつもテンテコ舞いです。新型マシンのことが全て順調にいけば、来年の3月か4月には多少は時間に余裕ができるはずですが、頭の中は常に、我々が向上するための新しい開発やテストを控える新しい改良版、その他いろいろなアイディアでいっぱいなので、休暇についてはどうなることやら、ですけどね!



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