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SWRTの無線コミュニケーションの全貌

Letter from SWRT
5 May 2006

ペター・ソルベルグやクリス・アトキンソンなどSUBARUワールドラリーチーム(SWRT)のドライバーたちは、ラリーの間どのようにチームと連絡を取っているのか、そんな疑問を持ったことがある人もいるだろう。SWRTのイベント・電気技術士、ニック・チャークリーが、イベント中に使用される、様々なコミュニケーションシステムについて解説する。

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ドライバーからラリーエンジニアへの連絡
「ラリーマシンがサービスパークを出発した後は、主に携帯電話やVHF無線でドライバーとの連絡を維持します。ドライバーとエンジニア間のほとんど連絡経路は確実に維持しておくことが前提となるので、我々は通常のトライバント(注:世界の大多数地域で主流のGSM携帯の周波数3種類に対応するごく一般的な携帯電話)の携帯電話を使用します。もちろん、これは電波の入り具合で事情が変わってきます。アルゼンチンや日本では、電波がとても弱いことがありますので、そういう場合は代わりに衛星携帯を使います。サービスパークでは騒音が激しいこともあるので、エンジニアの電話にはノイズキャンセリング機能の付いたヘッドセットとマイクを付けます。ドライバーもまったく同じものを使用しており、これで会話がかなりスムースに行うことができるようになります。サービスエリアでは電波のスプリッターを使うことで他の人も会話に入ることができるようになるので、必要に応じて他のエンジニアや専門技術士を交えての複数通話ができるのです。

サービスでのスタッフ間無線
「サービスエリアで作業をするスタッフ間連携をスピードアップさせるために、我々はチーム専用のUHF無線を使います。チーフテクニシャン、ラリーエンジニア、データエンジニア、エンジンエンジニア、コミュニケーションテクニシャン、パーツコーディネーター、チームマネージャー、そしてチーフメカニックは全員この無線を携帯します。ケンウッド製の無線機をベルト止めに付けて、イヤホンとマイクをシャツの襟に付けます。一度に全員と連絡を取ることができるので、我々の作業に大幅な迅速化を図ることができます」

マシンからチームのVHF(超高周波数)無線(または受送信機)
「チームコーディネーターのケン・リースは、クルーとのVHF無線連絡の責任者。リースは受送信機を使って、スプリットタイムやイベント情報、サービス時間など一般的な情報をラリーマシンに送ります。クルーは各ステージのフィニッシュ後、トラブルがある時にはそれよりも前に、リースと会話してステージのレポートを送ります。WRCの各チームが各マシンとの連絡のために同じシステムを使用しており、FIAから割り当てられたそれぞれの周波数を使います。この周波数は国ごとに変更されますが、他のチームでも受信できるようになっているので、このシステムをチーム内密の連絡に使うことはまずありません。通常の無線機の受信可能範囲は5-6マイル(約8-9.6km)ですが、ヘリコプターに搭載されたリピーターを使うことでこの範囲を広げることができ、ラリー中はこのヘリが上空を旋回しています。連絡事項を伝える他、VHF無線ではサービスにあるコンピューターからマシンに搭載されているディスプレイに14文字までのデータメッセージを送ることもできます。SWRTのマシンに搭載されているディスプレイは、コ・ドライバーの足下に目線に合わせて装着されています。リースはこのデータシステムを活用して、コ・ドライバーにステージ中のスプリットタイムをライブで送っています。これ以外、SSがスタートしてからは無線で会話を行うことはありません」

そして、ルーフについているアンテナは何のためのもの?
SUBARUインプレッサWRC2006のルーフには、非常に重要なコミュニケーション装置が7つ装着されています。
  1. - GPS受信機とオンボードカメラハウジング(灰色のボックスにカメラが埋め込まれている)
  2. - GPSトラッキング送信機(ラリーHQに現在位置を送信する)
  3. - SUBARUのオンボードデータ送信機(エンジニアが解析するため走行記録をSWRTに送信)
  4. - GPSレシーバー(予備機)
  5. - SUBARUのオンボードデータ送信機(エンジニアが解析するため走行記録をSWRTに送信するための予備機)
  6. - 主催者のオンボードデータ送信機
  7. - チームのVHF無線装置(ルーフ中央)




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