パストラーナ、WRCへステップアップ
SUBARUラリーチームUSA、トラヴィス・パストラーナの3年計画を発表

2006.12.16
Copyright © Subaru Rally Team USA 
SUBARUラリーチームUSA(SRT-USA)は12月13日、23歳のスタードライバー、トラヴィス・パストラーナが、2007年、2008年、2009年のFIA世界ラリー選手権(WRC)数戦に参戦することを発表した。

パストラーナは2006年、参戦2シーズン目にして米国ラリー選手権(ラリー・アメリカ)のタイトルをシリーズ史上最年少で獲得。2007年はラリー・アメリカのタイトル防衛に加え、パストラーナはSUBARUインプレッサWRX STIをベースとしたグループN仕様のラリーマシンで、WRC 3イベントへの参戦に挑む。その後、2008年、2009年には、SRT-USAは正式にFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)にパストラーナをエントリーさせ、WRCと同じイベントに併催されるこのシリーズでのサポートを行っていく。

「先日発表した、トラヴィス・パストラーナとSUBARUラリーチームUSAの向こう3年間に渡る契約更新により、我々は、トラヴィス、ラリー・アメリカ、そしてラリーというスポーツに対する意欲を示した」とSUBARU・オブ・アメリカのジェームス・ハンは語る。「WRCレベルでアメリカ人が参戦し成功を収めるという目標と共にトラヴィスが持つような才能を開発していくのは、本当に期待が高まること。2007年、チームの第一目標は、SUBARUインプレッサWRX STIのラリーマシンでラリー・アメリカのタイトルを守ることではあるが、トラヴィスを開発していく可能性を評価することも、大切な要項だ」

トラヴィス・パストラーナとコ・ドライバーのクリスチャン・エドストロームは、今季、BFグッドリッチのタイヤを履いた2006年型SUBARUインプレッサWRX STIで米国ラリー界を席巻。パストラーナは今シーズンで優勝4回、2位を4回獲得した他、今年初めてXゲームに組み込まれたXゲームラリーでは、自身の英雄でもあるWRCの名ドライバー、コリン・マクレーと接戦の末に抑えてのゴールドメダルを獲得した。持ち前の速さと安定感で、パストラーナはシリーズ1戦を残した時点で2006年の米国ラリーチャンピオンの座を確定。参戦2年目、わずか23歳でタイトルを獲得したパストラーナは、史上最年少の米国ラリーチャンピオンとなった。

パストラーナは、バイク界で数々の成功を収めた後にラリーを始めた。何年もの間アマチュアの国内モトクロスチャンピオンに君臨し、14歳で世界フリースタイルチャンピオン、旧125cc国内モトクロスチャンピオン、スーパークロスチャンピオンとなった。さらにXゲームではフリースタイルモトXでゴールドメダルを6回獲得した他、最近では、公式競技でのダブルバックフリップでの着地を初めて成功させた。パストラーナは、今週末にパリで行われるレース・オブ・チャンピオンに米国代表として参加。世界から集まるモータースポーツのトップスターに挑む。

P-WRCは、パストラーナのラリーキャリアの中では次のステップとして位置づけられる存在。ペター・ソルベルグやセバスチャン・ローブといったラリー界のトップドライバーと共に、同じイベントで同じステージを走行することになる。パストラーナにとって、P-WRCは、初めての米国人WRCチャンピオンとなるという目標に向けての第一歩となる。

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パストラーナのWRCへの挑戦は、ラリー・アメリカでもマネジメントを担当しているバーモント・スポーツカーを通じてSRT-USAが運営。バーモント・スポーツカーは2006年、SRT-USAの運営で成功を収め、パストラーナとチームメイトのケン・ブロックを参戦させ、ラリー・アメリカでそれぞれシリーズ1位、2位に入賞させている。パストラーナの参戦に向けて、チームはグループN仕様のSUBARUインプレッサを製作し、史上初となる米国ベースのチームによる米国人ドライバーのWRC参戦を目指している。

チームは2005年後半に元WRCチームマネージャーのデレク・ダウンシーを招聘。ダウンシーは、WRC参戦の陣頭指揮にあたっている。ダウンシーは、ラリー界の名ドライバー、トミ・マキネンを4年連続WRCチャンピオンに導いたチームに欠かせない存在であった人物。 「私は、何人もの才能溢れる若手ドライバーと共に活動を行う幸運に恵まれてきており、トラヴィスには、彼らと同等あるいはそれ以上に相当する才能があると確信している」とダウンシーは語る。「彼らのバイク界での素晴らしい活躍がそれを物語っており、彼も自身のラリーキャリアを高めようとひたむきに打ち込んでいる。また、私のSRT-USAでの活動も非常に充実しており、チームが次のステップに進んで行くことを心から楽しみにしている」