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SUBARUワールドラリーチームは本日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦「ラリー・メキシコ」(3月9-11日開催)からペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組、クリス・アトキンソン/グレン・マクニール組がシリーズを戦うワールドラリーカーの最新型モデル、「SUBARUインプレッサWRC2007」を発表した。
WRCを代表するラリーマシンの後継モデルとして、SUBARUインプレッサWRC2007は、富士重工業(FHI)、SUBARUテクニカインターナショナル(STI)のエンジニア、設計チームと、英国にあるSUBARUワールドラリーチームとの緊密なコラボレーションによって誕生した。
SUBARUインプレッサWRC2007は、SUBARUインプレッサの類い希なるパフォーマンス、信頼性、安全性を訴求するための絶好の機会としてWRCに参戦する意欲作である。この最新型ワールドラリーカーは、外見上は前型モデルと類似しているが、鍵となるエンジニアリング面での改良を数多く施しており、今シーズンの残りのWRCイベントに焦点を合わせて作り込まれている。
SUBARUワールドラリーチーム・エンジニアリングディレクターのスティーブ・ファレルは、この新型ワールドラリーカーについて、次のように解説する。
「新型マシンの開発ターゲットは、有効なトラクションを確保し、特にロングステージでタイヤ磨耗のバランスが良いなど、応用力の高いフロントセクションを持つマシンを作ることだった。これを達成するために、我々は重量配分やサスペンションジオメトリー、ディファレンシャルセッティングなどの領域に、これまでとは異なる設計思想を投入した。2006年はシーズンの間にサスペンションジオメトリーを進化させ、この新型マシンではさらにステップアップを果たした。またフリクションの少ないダンパーユニットを採用することで高い接地性を実現し、トラクション性能を向上させている。
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このマシンでは、ラジエターとインタークーラーの配置も変更した。昨シーズンの中盤に改良を行い、新しいホモロゲーションを活用してさらにステップアップを行うことができた。レイアウトを簡素化することでエアフローが向上したほか、フロントエンドのメンテナンス性も向上した。またフロントセクションを軽量化させ、車体の別の場所に重量を配分させた。
外観的な違いは、比較的少ない。冷却装置のレイアウト変更に伴い、フロントバンパーとボンネットの形状が新デザインとなった。ボンネット上には、両サイドにエアアウトレットを配置している」
SUBARUワールドラリーチームのマネージングディレクター、リチャード・テイラーは、「昨年の後半以来、我々は日本のSUBARUと非常に緊密な作業を続け、2006年モデルの特定部分について精査を図り、新型バージョンでできる限り早く成果を出すことを目指した。この結果、新型マシンは短時間の開発期間だったにもかかわらず、2006年モデルからステップアップを遂げていることを実感している。
しかしながら、今シーズンからは、BFグッドリッチタイヤを装着しており、メキシコはこのタイヤでの初めてのグラベルイベントとなるため、この点に関してはまだまだ学ぶべきことがたくさん残っている。
ラリーに勝てるマシンの基本として、インプレッサが本来持つ競技能力に対抗できるライバルマシンは数台しか存在しないと言える。1992年に実戦初投入して以来、ベースモデルはラリーに参戦しながら開発を続けており、13シーズンの中でWRC46勝を収める一方、ラリーステージでの経験は量産車にもフィードバックされている。
インプレッサ・ワールドラリーカーは、量産車のインプレッサと同様、ラリーマシンであってもSUBARUのフィロソフィーの2つの鍵、すなわち水平対向エンジンとシンメトリカルAWDシステムのふたつを共有している。STIとSUBARUワールドラリーチームとの作業を通じて、SUBARUは量産車とラリーマシンのプログラム要素を、双方向でフィードバックさせる方法を取り入れている」と語る。
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SUBARUワールドラリーチーム、マニュファクチャラー・プリンシパル・エンジニアリングの菅谷重雄は、「日本と英国間のコラボレーションは、SUBARUインプレッサWRC2007を仕上げる上で、非常にうまく作用したと言える。昨年の秋、実際の実務に入る前に日英双方のエンジニアがアイディアを共有し、共通の理解のもとで開発業務をスタートさせた。その中で、日本側のエンジニアは、メインとなる2つのエリアを担った。
ひとつはエアロダイナミクスを含むボディシェルデザイン、もうひとつはパワーユニットの改良である。エンジン単体は冷却性能の向上に伴って、2006年仕様で高い効果を発揮した中低速域のドライバビリティをさらに向上させ、同時にフロントセクションの軽量化に貢献している。
我々はSUBARUワールドラリーチームのエンジニアと、特定のプロジェクトに関して非常に緊密な作業を行い、必要な時には全般的なサポートをオファーした。また、サスペンションやエアロダイナミクスなどを開発するために、日本と英国のエンジニアが参加する小グループを結成。私は各プロジェクトの進捗を統括したが、グループ内のスタッフはそれぞれ直接コミュニケーションを取りあった。
このSUBARUインプレッサWRC2007は、SWRTにとっては大掛かりな設計変更ではなく、様々な箇所に加えた小さな改良を積み重ね、パッケージとしての高いパフォーマンスを発揮させるモデルだ」と語る。
チームは、2007シーズンの開幕3戦はSUBARUインプレッサWRC2006を使用し、各イベントでポイントを獲得。併行して、イタリアとスペインのグラベル路で新型マシンのテストを行ってきた。SUBARUワールドラリーチームの2クルーは、このSUBARUインプレッサWRC2007をメキシコ以降続く、WRCの残り12戦も駆ることになる。
本日、2台のSUBARUインプレッサWRC2007は、英国バンブリーにあるSUBARUワールドラリーチームの本部を出発し、WRCのデビュー戦となるメキシコへの5000マイル(約8,000km)もの長旅に送り出されていった。
【インプレッサWRC2007主要諸元】
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| 全長/全幅 |
4465mm / 1800mm |
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| ホイールベース |
2540mm |
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| エンジン |
SUBARU水平対向4気筒(1997cc)、16バルブ、ターボ(34mmリストリクター付) SUBARUプログラマブル電子制御・エンジンマネージメントシステム 最大出力300bhp @ 5500rpm 最大トルク60kg-m @ 4000rpm |
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| トランスミッション |
電子制御油圧式6速 + 電子制御油圧式センターディファレンシャル |
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| 駆動方式 |
シンメトリカルAWD |
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| サスペンション |
フロント : マクファーソンストラット リヤ : マクファーソンストラット&トレーリングリンク |
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| ブレーキ |
ベンチレーテッドディスク(フロント/リヤ) |
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| ステアリング |
ラック&ピニオン式、パワーステアリング |
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| タイヤ |
BFグッドリッチ |
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| ショックアブソーバー |
多段調整式リザーバータンクタイプ |
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