新井敏弘が難関グラベルのメキシコを2位でフィニッシュ!
2010年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第2戦「ラリー・メキシコ」が3月5-7日、レオンを拠点に開催され、SUBARUインプレッサWRX STIの新井敏弘が、今季最初のノミネートイベントで2位に入賞し、順調なシーズンの滑り出しを見せた。
WRCカレンダー唯一の北米ラウンドとなるラリー・メキシコは、今季初めての本格グラベルラリー。空気が薄くなる高地の山岳路を走行するため、マシンにもクルーにも過酷なコースだ。イベントは、3月4日、グワナファトでオープニングセレモニーを行った後、翌5日から競技がスタートした。今回は、レオン市内のサービスパーク周辺を走行するストリート・ステージも実施。計22ステージ・354.60kmの競技ステージが設定されたが、安全上の理由からSS20(7.05km)はキャンセルとなった。
今季から、新しいコ・ドライバーにダニエル・バリット(英国)を迎え、心機一転、シーズンの幕開けを迎えた新井。開幕ステージで先行したのは昨年のP-WRCチャンピオンである、ランサーのアルミンド・アラウージョだったが、9.4秒差で続いていた新井はSS2に23.3秒の大差をつけて首位を奪う。しかし、SS2から新井は、ツイスティなセクションで苦戦。SS5まで維持していた首位も、SS6でついにアラウージョに明け渡す。首位奪回を目指す新井は、デイ2最初のSS10でハードアタックを見せる。しかし、この激走の影響でブレーキがベーパーロック状態となってしまい、その後のリエゾンで急な下り坂を走行中に、新井はコースオフしてしまう。
新井は路肩でマシンを修復し競技に戻ったが、その後のSS12でもパンクに見舞われ、ここで3分以上の大量ロスを喫してしまう。3位とのタイム差が開いていたことから、ここで2位キープを決めた新井は、堅実にこの順位を維持してフィニッシュを迎えた。
一方、イタリアのジャンルカ・リナリは初日を無難に走行。デイ2からの過酷な環境において、他の多くのドライバー同様、リナリにもオーバーヒートの兆候が見られ、デイ3までこのトラブルには悩まされ続けた。それでも5位でのフィニッシュを果たしたリナリは、開幕戦に続き貴重なポイントを獲得した。
STIグループNプロジェクト;ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「トシ(新井)は、素晴らしい走りを見せてくれた。新しいコ・ドライバーを迎えてペースノートの段取りが変わったり、オーバーヒートのトラブルなど諸処の問題があったが、見事に克服した。今季のタイトル争いは確実に1位か2位を獲得していくことが鍵だと見ているので、トシはいい滑り出しを迎えたと思う」
P-WRC次戦、第3戦「ヨルダン・ラリー」は4月1-3日、デッド・シー(死海)を拠点に開催の予定。
ニュース一覧へ