
全日本ジムカーナ第4戦は、福岡県大牟田市にある「モビリティおおむた」が舞台。コースレイアウトは、前半のテクニカルセクションと、後半の中速コーナーおよび定常円旋回を組み合わせた難易度の高い設定となった。しかし、ドライバーを悩ませたのは前日から降り続けていた雨。インプレッサWRX STI spec Cが参戦するPN3クラスの出走時にもまだ激しい雨が降っていた。このクラスには5名のインプレッサ使いが参加。その全員が九州外から来ており、今季すでに3勝している野尻隆司や、今一歩のところで優勝を逃している舟橋悟らは、このコースを今回初めて走行するという状態であった。
1本目はへビーウェット路面ながら、1分40秒917という好タイムをマークした野尻が首位。2位には初代PN3チャンピオンの山野直也がつけた。
降り続けた雨は1本目終盤には止んだものの、まだ路面に水が残る中、PN3の2本目がスタートした。1番手の舟橋が中盤まで最速タイムを刻むが、パイロンタッチで後退。続く青木信太郎が暫定トップに立つ。続くドライバーは脱輪などのペナルティを受け、前年チャンピオンの山野もコースアウトに終わってしまう。そんな中、無駄のない走りを披露し、ノーミスでゴールしてみせたのが、近畿ジュニアチャンピオンにして今年から全日本に挑戦している野尻。青木を約2秒引き離す1分37秒311というベストタイムを記録し、怒濤の今季4連勝目を飾った。
「1本目は慣れないヘビーウェット路面にしてはうまく走れました。2本目については、舟橋さんの幻のタイムには大きく及ばないので、まだまだ練習が必要だと思います。でも、だんだん全日本シリーズを追うことも楽しくなってきましたし、全日本タイトルも少し考え始めています」
シンメトリカルAWDの持つバランスの良さを、不安定なウェット路面で活かしきった野尻。初走行で初優勝という記録を伸ばし続ける彼の快進撃を止めるのは誰なのか。今後の展開が楽しみだ。