
2010年全日本ラリー選手権は、中盤戦に入りちょうど折り返し点となる第5戦「2010 ARK RALLY in 後志」を迎えた。2008年までの「ラリーイン赤井川」がスタート・ゴールを倶知安町総合体育館へと移し、名称も変更となった。かねてから使用してきたキロロ周辺のグラベル・ロングステージに新ステージを加えたラリー構成だが、コース幅が狭くツイスティなうえにバンピーというイベントの特徴に大きな変化はなく、クルーにもマシンにも厳しいラリーとなった。
ラリーは北海道スピードパーク脇に設けられた短いギャラリーステージをクリアした後に一度キロロへと向かい、そこで約10kmと19kmのロングステージに挑んで再びギャラリーステージへと戻り、これをリピートしてデイ1を終える。デイ2は7.2kmのニューステージとギャラリーステージを中心に、6ステージがドライバーたちを待ち受けた。
オープニングステージはランサーの奴田原文雄がベストタイムを記録したが、SS2でタイヤバーストにより1分以上のタイムロス。代わってトップに立ったのが、グラベルラリーを得意とするベテランの大嶋治夫だった。SS2、3を連続で制してリードを広げていくが、一方でライバルたちにはトラブルが待ち構えていた。SS3ではシリーズリーダーの勝田範彦もブレーキ不調を訴えることになり、他にはリタイアに追い込まれるクルーもあった。
サービスでトラブルを修復した勝田だったが、午後に入っても大嶋との差は縮まらない。それでもSS7では大嶋につぐ2位にまで上がってきた。また、ラリー序盤に遅れた奴田原もSSごとに順位を上げていき、大嶋、勝田、奴田原の順でデイ1を終えていた。
デイ2に用意されたSSはおよそ37km。大嶋との差が40秒以上あったため、「追い上げるのは難しかったので、奴田原さんのタイムだけを気にしていた」と2位キープを目標に据えてデイ2をスタートした勝田。結局、奴田原の追い上げにはあったものの、「タイトル獲得を考えれば、奴田原さんの前でゴールできたのは大きい」と、勝田は2位でゴールしてみせた。