|
プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第3戦インフォメーション
新井敏弘、連勝に向けて前進。レグ2をトップで終了。
Leg2
Event News
10 May 2003
アルゼンチンラリーのコンペティション2日目は、薄い曇り空の朝を迎えた。この季節は雨が多い時期だが、今年は好天に恵まれ、このウィークエンドも降雨の心配はなさそうだ。そんなこともあってか、ラリー会場には多くの観客が詰め掛けている。レグ2は土曜日ということもあって主要なSSには観客が鈴なりとなり、主催者は朝から競技の安全運営のためギャラリーに警告を伝えていた。しかし、それはコントロールの限界を超えており、ついに主催者は決断を下した。この日1本目のSS14は、WRカーが3台通過した時点で競技をストップ。キャンセルされることとなった。続くSS15もあふれんばかりの観客によって、先行10台が走行した時点で中断。これにより、PCWRC部門は一台も走ることなくWRカーとの「妥当な均衡値」タイムが採用され、全車にそのタイムが適応されることとなった。
SS16もこれらの混乱のため、スタートが1時間50分以上も遅れた。2番手タイムでSS16を終了し、サービスパークに戻った新井は、「ひとつしか走っていないので、クルマには全然問題はない。ハンドリング変化もないので、今のところ安心しています。でも今のステージは、前を走っているWRカーのダストがひどく、前が見にくかったですね。」とのこと。SS15のタイム平準化で、総合順位が12位から14位に落ちたが、SS16で再び挽回して12位に戻った。もちろんPCWRCではトップのままだ。
地元アルゼンチンでは、新井の人気は高い。SSでもサービスパークでも「アライ、アライ」の歓声が良く聞かれている。ラリーの事前に行ったプライベートテストでは、どこで聞きつけたか多くの観客がギ
ャラリーとして新井のテストを見守った。また、地元TV局の取材も入る騒ぎで、新井自身がドキマギする事態に。車載カメラでの映像取材もあり、このラリーウィークに「新井特集」として15分ほどの特別番組が繰り返し放映されている。
午前のスケジュールが大幅変更となったため、その後の予定も変更されることとなった。2時間近く遅れたまま予定を進行していくと、最後の2ステージが夜間ステージとなってしまい、ナイトラリーの装備をしていないマシン、クルー、そして観客にとっても危険なため、キャンセルされることとなった。その分は最終日のオリジナルスケジュールの前にSS20再走とSS22を走行するとのこと。
SS17は新井がベストタイム、SS18は路面が悪くペースを抑えたため4番手となった。SS18のトップを取ったのはニオール・マクシア(ランサー・エボリューション)で、抑えた新井に19秒の差をつけてフィニッシュしたが、SS19は新井が再びトップタイムを取って、トータルで2位のマクシアに1分53秒差をつけてラリーをリードした。
この日最終のSS20は、またしても新井がトップタイムをマーク。マクシアとの差を2分11秒に広げて、レグ2を終えた。また、上位のWRカーがリタイヤしたため、総合順位も11位へと浮
上。総合トップ10フィニッシュの可能性もでてきた。PCWRC車両は、新井を含め8台が残っている。
11日の最終日はSSが3つから5つに増え、距離合計も105kmに増えた。新井は、「今日は午前中2時間も待たされてしまい、ちょっと参りました。しかし、リードをキープしているので、明日は今日と同程度のスピードを維持しながらクルマを壊さないよう気をつけます。」とコメント。コ・ドライバーのトニー・サーカムは、「トシは、クレバーなドライバーです。本日も抑えたほうが良いなぁと思うところはちゃんとセーブしているし、ここはアクセルを踏んでいけると思ったらそうしている。だからトラブルやアクシデントに関しては、私は楽観しています。」と語っていた。
|