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PCWRC
Cyprus Rally
 20 to 22 Jun. 2003
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プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第4戦インフォメーション
インプレッサの新井敏弘、レグ2もトップ。
ロウ、ブロンキストを従え、新型インプレッサが1〜3位を占める

Leg2
Event News
21 Jun. 2003

キプロスラリー2日目は、SS8本合計158.35kmでコンペティションが行われ、前日に続く30℃を超す猛暑の中、新型インプレッサWRX STi・グループNを駆る新井敏弘がPCWRCラリーリーダーを守りきり、総合でも9位に入った。

この日最初のステージ、SS1は15.00km。前日の最終サービスでステアリング系のパーツをリフレッシュした新井は、「あまりプッシュせず、ステージ毎に大事に走る」方針通り、ステージをスタート。しかし、5km時点以降再びパワーステアリングが機能せず、重いハンドルとの格闘となった。そして、1ヶ所でオーバーシュートしてしまう。ヒットしたわけではなくクルマへのダメージはないものの、リバースギアを使ってコースに戻ったため10数秒をロスし、7番手タイムでステージを終えることになった。このラリーでは予期せぬ高温のため、どのチームもパワーステアリングのトラブルに悩まされている。

いよいよラリーは激しさを増してきた。15.61kmのSS6ではWRカーのトップドライバーがメカニカルトラブルによりあいついで脱落。サバイバルゲームの様相だ。PCWRCをリードする新井もノートラブルというわけにはいかなかった。さらに重くなったステアリングによって、SS6をスタートしてまもなく、左サイドを石にヒット。しかし、大事には至らず、このステージはトップのダニエル・ソラに5秒遅れの2番手となった。前日築いたマージンのおかげでPCWRCリーダーの座は守っている。

17.98kmのSS7は、コース幅が広く砂質のグラベルであったためステアリングは比較的軽く、無理せずトップタイムのリガトに1.5秒遅れの2番手で終了。総合では2位マーチン・ロウへのアドバンテー ジを1分19秒4に広げた。

サービスパークに戻った新井は、「倒れるかと思ったよ。歯を食いしばるからこめかみは痛いし、上腕筋のほかに腹筋も背筋も痛い。グリップの高い路面では、ターンインが重く、戻ろうとするトルクステアを 踏ん張るのに大変。トニーはあいかわらずクールで、頑張れ、としか言わないんだ」とコメント。いよいよ新井得意の体力戦に突入した感がある。20分間のサービスでは、ルーティンジョブのほかパワーステアリングのオイルを交換し、ステージに向かっていった。SS6でヒットした左サイド部のダメージは小さく、ハンドリングにも影響はない。

続くSS8から10は、サービスなしの連続ステージ。新井車のパワーステアリングはオイル交換しても大きな影響はなく、すぐにパワーアシスト機能せずの状態となる。連続するステージでは、クールダウンの時間も少なく、ロングステージのSS9(30.32km)ではあわやコースアウトという場面もあった。草むらを走行してコースに戻れたが、草むらの向こうは崖であった。新井は、「ハードブレーキングの後、フロント荷重が高いときにステアリングが特に重い。SS9はギャップでハンドルを取られている時に立て直すのが遅れてコースアウトしそうになった。結構大変なんですよ」とコメント。SS10を終えてサービスパークに戻った新井は、タイムコントロール前でスバルワールドラリーチームのペター・ソルベルグに出会った。

「トシもラリーリーダーを守ってるんだよね。お互い頑張ろう。腕が痛い?いや、トシは腕の力は半端じゃないから大丈夫だよ」(ソルベルグ)にジョークで交わされてしまった。
SS9では昨年のPCWRCチャンピオンのカラムジット・シンがリタイヤ。強敵ダニエル・ソラもここでデフを壊して戦線を離れた。午後5時を過ぎてもリマソル一帯は35℃前後の猛暑。サービスアウトするSPRTの伊藤代表は、「きちんとペースを守って、確実に走り抜くように」と新井にアドバイスしていた。

サービスアウトのタイムコントロールで、デイビッド・サットン・カーズの2台のインプレッサが揃って遅れ、それぞれロウが30秒、ブロンキストが10秒のペナルティを課せられることとなった。

新井車は、残る2ステージも状況は変わらず。SS11とSS12のトップタイムをマークしたのは、マルコス・リガト(三菱ランサー)で、新井は既にマージンを稼いでいるため、無理なプッシュを避けて4番手、5番手であった。総合結果では2位のマーチン・ロウとの差を2分5秒6に拡大し、ラリーリーダーのポジションを死守した。3位には、前日に続きスティグ・ブロンキストが入り、新型インプレッサが1〜3位を独占してレグ2を終えた。

■新井敏弘のコメント
「今日も一日重いステアリングとの格闘でした。全身でハンドル操作しなければならないので、思い通りにクルマを動かせず、フラストレーションがたまりました。無理してアクセルを踏んでいないこともあるのですが、おかげでエンジンへの負担は軽かったかな。2分のマージンがあるからといって、明日も気が抜けません。コンセントレーションを欠くと、クルマがどこかへ行ってしまいますし、クルマを壊してしまうかもしれません。とにかく集中して残りステージをクリアします。」

■ トニー・サーカムのコメント
「長く大変な一日でした、8本のSS合計時間が約3時間なんて、ヘタすれば1ラリー分です。ヘトヘトに疲れました。でもトシはハンドルに悪戦苦闘していたので、もっと疲れていると思います。」





1 新井敏弘 SUBARU IMPREZA WRX STi 4:18:35.5  
2 M.ロウ SUBARU IMPREZA WRX STi +2:05.6  
3 S.ブロンキスト SUBARU IMPREZA WRX STi +3:51.8  
4 J.クリーグ Mitsubishi Lancer Evo 6 +8:28.1  
5 M.リガト Mitsubishi Lancer Evo 7 +13:56.0  
6 B.コルソール Mitsubishi Lancer Evo 7 +24:58.1  
7 R.エラーニ Mitsubishi Lancer Evo 6 +53:53.6  
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