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PCWRC
Cyprus Rally
 20 to 22 Jun. 2003
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新井敏弘、3連勝チャレンジに意気揚々。
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19 Jun. 2003

前戦アルゼンチンから地球を半周し、PCWRC第4戦は地中海のリゾートアイランド、キプロス島での開催となる。シリーズ第4戦となるキプロスには、アルゼンチン以来約1ヶ月ぶりに世界各国から集まった21のPCWRCチームが顔を揃えた。

スバル勢では、新型インプレッサを投入した第2戦ニュージーランドと、続くアルゼンチンで快勝したスバルプロダクションラリーチーム(SPRT)の新井敏弘、アルゼンチン戦をスキップしたスティグ・ブロンキスト(スウェーデン)とマーチン・ロウ(英国)の2名、そして、カナダのパトリック・リチャードの計4名がエントリー。ライバル勢は、シリーズポイントで新井に3ポイント差で続くカラムジット・シン(マレーシア、プロトン)、ダニエル・ソラ(スペイン・三菱ランサー)、マルコス・リガト(アルゼンチン、三菱ランサー)など、トップドライバーが全員集合だ。

ニッポン期待の新井にとって、ポイントリーダーを維持するためには、このキプロスラリーではなんとしても高ポイントを加算しておきたいところ。逆に言うと、他のライバル達は、このラリーで新井を抑え逆転のチャンスとしたい。今年のチャンピオンシップで最も白熱が予想される天王山である。ビーナス生誕の地と言われるキプロス島で、勝利の女神が誰の頭上に王冠をもたらすか、注目の一戦となる。

ラリーは、19日(木)に南海岸の中心地リマソルからセレモニアルスタートし、20日からの3日間で、合計18ステージ、約340kmのコンペティションを繰り広げる。この時期のキプロス島は、射るような日差しが照りつける真夏。気温は日中には40℃にもなる。しかし、地中海からの涼風が島全体を撫でる朝夕はむしろさわやかで過ごしやすく、ヨーロッパのリゾートアイランドらしい気候である。

さて、2連勝で士気も高い新井敏弘は、ラリーに先立つ6月13日に早くもキプロス入りし、環境順応のためのフィジカルトレーニングを行って、体力的に厳しいこのラリーに備えてきた。16日からは、コ・ドライバーのトニー・サーカムとともに入念なレッキを行い、19日午後にはオフィシャルのシェイクダウンには参加せずに、チームが用意したプライベートテストを実施した。

レグ3のステージに近い占有路で行われたテストでは、アルゼンチン以降仕様変更したサスペンションシステムのセットアップと、暑さ対策の確認などを行なった。サスペンションは、熱害予防のためフロントのリザーバータンクの位置を変更している。また、「僕は暑いラリーは嫌いじゃないんですけどね」と言っていた新井だが、チームが準備したクーリングスーツ(保冷材を縫いこんだベスト)を試していた。約4.5kmのラフロードを約2時間にわたって走りこみ、チームは事前準備を完了した。

チーム代表の伊藤健は、「このラリーは、シリーズ屈指のラフラリーです。クルマを壊さないことが肝心で、連勝しているからといって油断することなく、ポイント獲得が優先だと新井には伝えています」と語った。新井は、「ここは特殊なラリーですが、過去3回来ているし、2001年にはWRカーでよい成績も残しているので、好きなラリーのひとつです。データも持っているので、ここ専用のセッティングを作ることができました。エンジン特性もマッチしているし、サスペンションも狙い通りに機能しています。でも、パンクやクルマへのダメージでポイントを逃すことは避けたいので、 序盤はコースや周りの様子を良く見ながら走るつもりです。目標はポディウムフィニッシュですが、もちろんチャンスがあれば優勝を狙いますよ」と、慎重ながら力強いコメントを残した。

新井によると、コースは昨年に比べてよりラフになっているとのこと。冬の間の多雨がコースを横切る溝を作っており、グレーダーで整地しているため路面は固くしまっているが、所により上下の大きなうねりとなっている箇所もある。また、例年通りツイスティなステージが多いので、アベレージスピードは低く、河原のような石がゴロゴロしている区間もあるとのこと。

19日は、PCWRCの公式スケジュールは夕刻のセレモニアルスタートのみ。20日からのコンペティションに備え、新井はペースノートの確認と、コンセントレーションの充溢に集中する。




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