|
プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第1戦インフォメーション
新井がPCWRC開幕戦で優勝を飾る! SUBARU IMPREZA WRX STi spec Cはデビューウィンを達成!!
SUBARUはグループN総合で1-2-3フィニッシュ
Leg3
Event News
13 February 2005
2005年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権開幕戦スウェディッシュ・ラリーは、2月13日、最終日となるレグ3が行われ、日本の新井敏弘がPCWRC勝利を獲得した。また、イタリアのファビオ・フリジエロも3位に入賞。グループN全体でも、フィンランドの若手、ユッカ・ケトマキがグループN勝利を収め、新井も2位に入るなど、新型SUBARU IMPREZA WRX STi spec Cは、世界戦デビューでそのパフォーマンスを見せつけ、完全なるデビューウィンを達成。グループN3位には、03年型SUBARU IMPREZAを駆ったベテラン、スティグ・ブロンクビストが入り、SUBARUはグループN1-2-3フィニッシュという偉業も達成した。
今シーズンのPCWRC開幕戦の最終日は曇りがちで湿った空が広がり、冷たい北風がサービスパークに吹きすさんだ。
この日の午前、PCWRC首位でスタートした新井は、残りのステージを走り切ることに専念、力を抜いての走行を続けた。
新井との間に大きな差がついていたアキ・テイスコネンも、比較的リラックスしてステージに挑み、この日最初の3ステージが終わった時点で、後ろに続くアンジェロ・メデギーニとの間に13分もの大差をつけた。この段階で、テイスコネンが負うプレッシャーはなく、とにかくミスを避けることが最優先となった。
この日、PCWRC勢で注目となったのは、アンジェロ・メデギーニとファビオ・フリジェロの熾烈なPCWRC3位争いだった。前日から白熱したバトルを繰り広げているフリジエロは、各ステージタイムで1秒以下の僅差という接戦でメデギーニに食らいつき、前半の3ステージが終わった時点で、メデギーニとの差は30.6秒と、レグ2終了時とまったく同じギャップで両者譲らない争いとなった。このサービスでフリジエロは「スウェーデンでのラリーを満喫している。ここまでの3位争いは、本当に素晴らしい。メデギーニをキャッチするために、全力を尽くしている。後半の3ステージには、きっと追いつける。思い切りプッシュしていくよ」とコメント。
新井、テイスコネンがPCWRCで見せる活躍と同様、グループN総合では、SUBARU IMPREZA WRX STi spec Cのユッカ・ケトマキが前日までの速さを維持。グループN2位につける新井との間にも大きな差を保ち、独走状態を築いた。「このステージでは、厳しい戦いになると思っていたが、かなり余裕を持ってキロ当たり2秒は離していける。このマシンは最高だよ!」とケトマキが手ごたえに興奮を表した。
この日後半にステージに向けて、悪化していく天気にドライバー勢には緊張が走った。
新井のコ・ドライバー、トニー・サーカムは、最終セクションのステージに対し「SS18は今年の新設ステージ。高速から始まり、農場を抜けるトリッキーでテクニカルなセクションを越えていく。とても満喫したステージだ」と語った。
しかし、このSS18で、アキ・テイスコネンに惨事が降りかかる。予想外のメカニカル・トラブルに見舞われたテイスコネンは、ここで走行不可能となってしまった。この週末、初めてのWRCイベント参戦で、見事なパフォーマンスを見せてきただけに、痛恨のリタイアとなった。
テイスコネンの突然のリタイアで、3位争いを展開していたメデギーニとフリジエロは、これで両者共にポディウムフィニッシュの見込みが出てきた。それでも最後までプッシュを緩めなかったフリジエロは、最終ステージではメデギーニを6.5秒も引き離す速さを見せたが、依然24.7秒のマージンが残り、フリジエロはPCWRC 3位でイベントを終えた。
新井は、午後のステージもトラブルのない走行を続けたが、最後まで慎重さは保ち、確実にPCWRC勝利を達成。今シーズンの開幕戦に最高の滑り出しを見せた新井は、ようやくつかんだスウェディッシュ勝利に喜びを表した。ニュージーランドと並んでの得意なイベントの一つであるだけに、ここでの勝利は価値が高いものとなった。今季初勝利を獲得した新井は「本当にハッピー。とにかく勝利を獲得してうれしい。コンディションは非常に悪く、怖い思いをしたこともあった! スウェーデンで勝てたことは、本当にうれしいよ」
PCWRC 3位を獲得したファビオ・フリジエロは「素晴らしいラリーだった。これまでで、最も満喫できたラリーだった。2005シーズンの滑り出しとしては、パーフェクトな内容だ」
STI グループNプロジェクトマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「大変な週末になった。SUBARU IMPREZA WRX STi spec Cがこれだけ完全な形でデビューウィンを飾ったことは、ここにいる全員に報いる結果。新型マシンのデビューに向けて、壮大な労力が費やされてきた。シーズンのこの先も、さらに強さを見せつけて行きたい。トシも、この勝利に大変な喜びを見せている。スタートからこのイベントをリードし勝利に結びつけたことは、トシにとって重要な内容。彼の素晴らしい成果には、私も本当にうれしく思う。
アキのマシンに関しては、何が問題なのか分かっていない。すぐに解明できること願っている。彼は、上位争いに加わる実力を存分に見せつけたので、この先のイベントでの活躍を期待している。シリーズでは何でも起こりえることは分かっているが、彼がフィニッシュできなかったのは、非常に残念だ。
勝利はSUBARU勢が勝ち取ったが、三菱のクサビエ・ポンスの存在は最も大きな脅威の一人。トシとの差は31分も離れたが、それでもPCWRC 4位で、5ポイントを獲得している。シーズンの終わりには、これが非常に重要な差になることもあるので、要注意だ」
今シーズン、PCWRCを含むWRCではスーパーラリー・ルールが変わり、今回はリタイア後に再スタートの適用を受けたドライバーが3人、順位に残った。ポンスもその一人で、ペナルティタイムが加算されての走行続行となったものの、最終的にはシリーズ4位でフィニッシュしている。
PCWRCの次戦は、2ヵ月後に行われる、ラリー・ニュージーランド(4月7-10日)の予定。
|