Rd.1 Uddeholm Swedish Rally

Production Car World Rally Championship
 
8 to 11 February 2007

PREVIEW

2007 P-WRC、スウェディッシュ・ラリーで開幕
強豪のエントリーにシリーズ初戦から波乱の予感

7 February 2007
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2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)は、2月9日、カールスタッドを拠点に開催される「スウェディッシュ・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第2戦)で開幕。雪とアイスに覆われたステージに向けて、多くのSUBARU勢が優勝候補として名を連ねている。昨年はモンテカルロで開幕を迎えたP-WRCだが、今年は再び、このスノーラリーがオープニングラウンドを務めることとなった。相変わらず凍てつくような気温で、積雪は20-30cm程度。週末はやや雪不足が懸念されている。イベント中のステージ上の気温は-8から-10度と予想され、コンペティターにとっては、例年よりも寒さが和らぐコンディションとなりそうだ。

イベントスタートに先駆け、STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャーのジョージ・ドナルドソンが、P-WRC勢のためにコンディションの類似したコースを使ってのテストを設定。今年のシリーズ幕開けも例年通り月曜日にテストを行い、ラリーで予想されるコンディションでの腕慣らしを行う。

SUBARU勢からは、'06年P-WRCチャンピオンのナッサー・サレ・アルアティヤー、'05年P-WRCチャンピオンの新井敏弘が参加。その他、ミルコとロリス(弟)のバルダッチ兄弟が今年はSUBARUインプレッサWRX STI spec C(以下spec C)でP-WRCに参戦。ワークスドライバー経験のあるクリスチャン・ショーベリも、ホームイベントでの活躍が期待されている。

また、同じく強豪として注目を集めるフィンランドのアントン・アレン(名ドライバー、マルク・アレンの息子)は、先週行われたアークティック・ラリーで素晴らしいパフォーマンスを発揮したばかり。オスカー・スヴェルンドはP-WRCにフル参戦登録は行わないが、母国イベントということでポイント獲得のためにASNノミネートエントリー。トミ・マキネン・レーシングの準備したspec Cをドライブする。また、ロシアのアレクサンドル・ドロシンスキーは今年もセルゲイ・ウスペンスキーとイベントをシェアしながらのチームエントリーを行う。今年P-WRC登録を行ったパトリック・フロディンは、このスウェーデンではWRカーで参戦。P-WRCの初戦は4週間後のメキシコからとなる。

プレイベントテスト情報:

月曜日に行われたP-WRC勢プレイベントテストは、週末に予測されるコンディションに類似した絶好のコースで行われた。非常に速度域が高くアイスに覆われ、ラリーで設定されるステージそのもの。チャンピオンのナッサー・サレ・アルアティヤーは上々の内容でテストを終えた。アルアティヤーは、「もちろん勝利を目指していきたいが、僕の強さは暑く乾燥したコンディション向け。アントン・アレンやユホ・ハンニネン、オスカー・スヴェルンド、トシ・アライといったスペシャリストたちに立ち向かえるような手応えはない。ハードプッシュをしていくが、勝利は期待していない。僕のシーズンはメキシコから本格的なスタートを迎える。ここでなら自分らしい実力を発揮できるし、好ポイントでのフィニッシュを狙える」と語った。

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新井敏弘は、今シーズンからタイヤをピレリからミシュランにスイッチ。新タイヤでの初戦をここで迎え、プレイベントテストでもタイヤテストに時間を費やした。経過は上々で、セッティングにも大満足だと伝えている。テスト中も非常にアグレッシブなドライビングでテストコースを走り込んだ。スタート直後からプッシュをかけていくと見られる新井に、勝利が期待される。フルアタック以外に新井が目指すものはない。

クリスチャン・ショーベリもこの日のテストを順調に終え、クルマの性能をきっちりと把握した。クルマに慣れることにまず時間をかけたショーベリは、素晴らしい手応えをつかんだようだ。ショーベリは、「テインのサスペンションエンジニアと、いくつか調整を行った。クルマにはとても満足。ハンドリングは素晴らしい」と語った。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン

「SUBARU勢は非常に意欲的にテスト内容をこなした。テストの条件を全て備えた、素晴らしいコースだった。クルマに慣れる必要があるクリスチャン・ショーベリは、様々なセッティングで耐久チェックを行うために合計150kmは走り込んだと思う。クルマにも、新しいチームとの作業にも大変満足している。特に今年は、長年恵まれていなかったシリーズへのフル参戦が実現し、本人もとても楽しみにしている。タイトルを狙えるドライバーなので、選手権争いのコツを早く取り戻してくれることを願う。1、2勝を挙げるよりも、毎戦で確実にポイントを獲得していくことがより重要だ。

トシ・アライはいつも通りに作業をこなし、元チャンピオンとして非常にリラックスしてハッピーな笑顔を見せてくれた。スウェーデンの道をとても気に入っており、再び31号車のアライの活躍をここで見られることを楽しみにしている。ナッサー・サレ・アルアティヤーは、ペナルティによりあと一歩のところでポディウムを逃したダカール・ラリーから戻ったばかり。砂漠でのポディウムクラスのパフォーマンスが、スウェーデンに挑む。ここでポディウムが実現できれば、とても素晴らしい。彼のチャレンジを楽しみにしている。

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アレクサンダー・ドロシンスキーは、今年もセルゲイ・ウスペンスキーとチームを組んでのシェア参戦となり、お互い数戦ずつエントリーすることになる。アレックスは、昨年のニュージーランドでのP-WRC 3位入賞に非常に満足しているが、個人的にはさらに良いパフォーマンスを目指している。ロシア出身なのでスノーラリーやスウェーデンのコンディションにも慣れている。このイベントには初参戦だが、ニュージーランドよりもさらに優れたパフォーマンスを期待している。

レイトエントリーを行ったアントン・アレンもこのラリーに参戦。また、ASN推薦によるジョーカー参戦のオスカー・スヴェルンドもSUBARUマシンをドライブする。

ミルコ・バルダッチ、ロリス・バルダッチは、今年は兄弟で参戦。若手有望株のロリスは著しい成長を見せており、ミルコの速さも周知の通り。昨年はトップ争いに食い込んでいた。今年は優勝を実現できることを期待している。間違いなくチャンピオン獲得のポテンシャルを持つドライバーだ。その他、レシェック・クサイ、米国チャンピオンのトラヴィス・パストラーナはメキシコから参戦を始める」

今週末のスウェディッシュ・ラリーでは、今年のP-WRCが史上最もコンペティティブな争いとなることが目の当たりにされる最初の機会となるだろう。