Rd.2 Corona Rally Mexico

Production Car World Rally Championship
 
9 to 11 March 2007

PREVIEW

SUBARU強豪勢が大挙メキシコに挑戦

7 March 2007
Copyright © STI 
FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第2戦「ラリー・メキシコ」(FIA世界ラリー選手権=WRC第4戦併催)は、3月9-11日に開催される。開幕戦となったスウェディッシュ・ラリーとは対照的なメキシコのコンディションはさらに過酷なものともなりそうで、本拠地レオン周辺の乾燥地帯にステージが設定される、今年最も暑くドライなイベントの一つだ。

昨年のラリー・メキシコでは、新井敏弘の優勝とナッサー・サレ・アルアティヤーの2位入賞、またP-WRCデビューのレチェック・クザイが4位、セルゲイ・ウスペンスキーが5位と、SUBARU/STI勢が充実した上々の成績を収めた。

ドライバーが2007年P-WRCのタイトル対象となるためには、P-WRC全8戦のうち6戦に参戦しなくてはならないが、この南米ラウンドから今季のP-WRC参戦を開始するコンペティターも多い。

SYMSチームのドライバー、キプロスのスピロス・パブリデはこのメキシコが今季初戦。経験豊富なチームにとっても、これがP-WRC初戦となる。昨年、P-WRCデビューとなったこのイベントで見事4位入賞を果たしたSUBARUラリーチームポーランドのレチェック・クザイも、このイベントから2007年の活動を始める。昨年のラリー・アメリカ(米国ラリー選手権=RANC)で衝撃的なタイトル獲得を果たしたトラヴィス・パストラーナも、このメキシコラウンドからP-WRCをスタート。日本に拠点を置くSUBARUインターナショナルラリーチームからのエントリーで、今年は日本の鎌田卓麻とのチームエントリーとしてマシンをシェアする。

今季、P-WRCに登録した17エントラントのうち、SUBARUインプレッサWRX STI spec C(=spec C)は、新井敏弘、ロリス・バルダッチ、スピロス・パブリデ、クリスチャン・ショーベリ、ナッサー・サレ・アルアティヤー、レチェック・クザイ、アレクサンドル・ドロシンスキー、ミルコ・バルダッチ、トラヴィス・パストラーナの9 台。2006年、このメキシコで圧倒勝利を飾ったベテランの新井と、経験豊富なニュージーランド人コ・ドライバー、トニー・サーカムのクルーは、今年も優勝筆頭候補。P-WRCデビューの、トラヴィス・パストラーナやスピロス・パブリデにとっては、この過酷なグラベルイベントは厳しいチャレンジとなるかもしれない。

ラリー・メキシコは2004年にWRC昇格を果たし、同年P-WRCも初開催が行われた。ラフな路面と気候で、3日間に渡る競技は常に厳しいイベントとなっている。

STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン

「トシ、ミルコ、ナッサー、クリスチャンなどグラベルスペシャリストが大挙してエントリーしており、激しいバトルが予想される。しかしながら、レチェックやトラヴィス、アレクサンドルの活躍も期待している。また、今回P-WRC外エントリーではあるが、ケン・ブロック(米国)の参戦も注目している。彼とRANCでのチームメイト、トラヴィス・パストラーナがP-WRCマシンをドライブするのは今回が初めて。普段、彼らはよりパワフルなプロダクションマシンのオープンクラス仕様を使っている。今回このイベントでは、グループNマシンのテクニックを学ぶことになるだろう。

メキシコは、標高が高いために独特な試練があり、ドライビングスタイルも他のグラベルラリーとは非常に異なる。空気が薄くなるためパワーは20-30%落ちるので、ドライビングラインをしっかりキープし、通常よりもドリフトを減らすドライビングが要求される。

月曜日に行ったテストにはほとんどのドライバーが参加し、とてもいい内容となった。ドライビングスタイルに合ったセッティングを模索することで午前中は苦労していたが、この点に関しては順調な成果を得たといういい報告を受けている。こうしたマシンのモディファイがどれだけ好タイムにつながるか、とても楽しみにしている。また、このイベントは常にサバイバルと忍耐が勝負の展開となっていることも忘れてはならない。単純にトラブルを起こさず、ポディウムを狙うために執拗にトップタイムを狙いすぎないことが鍵になると見ている」