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メキシコで第2戦を終えた2007年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)は、南米に舞台を移す。シーズンで最も過酷なイベントの一つ、「ラリー・アルゼンチン」が5月3-6日(現地時間)に開催される。
厳しい路面を高速で駆け抜けることで知られるステージでは激しいサバイバル戦が展開され、まさにドライバーの手腕が問われるラリーと呼ぶにふさわしいイベント。開催地域のリバープレートからは若手ドライバーが優勝を目指して大挙参戦してくるが、カーブレーカーとして名高いこのイベントを制するにはかなりの経験が必要だ。
SUBARU勢からは、2004年のP-WRCチャンピオン、ナイオール・マクシェアが2年前のタイトル獲得以来のシーズン復帰を果たす。2005年、2006年のP-WRCチャンピオン、新井敏弘とナッサー・サレ・アルアティヤーもアルゼンチンにエントリーしており、トップ争いの展開が期待される。アルアティヤーは、2005年のこのイベントで自身初のP-WRC勝利をマークしており、昨年も連覇を達成。ベテランの新井も、このタフラリーでの活躍が大いに期待される一人だ。
その他の強豪では、昨年数々のイベントで見事な活躍を見せたことで話題のスウェーデン人ドライバー、パトリック・フロディンがいる。現在のシリーズリーダー、クリスチャン・ショーベリも、活躍が期待される。またミルコ・バルダッチ、ポーランドのレチェック・クザイにも、アルゼンチンでトップリザルトを獲得するチャンスがある。
P-WRCイベント参戦わずか2回目の米国人ドライバー、トラヴィス・パストラーナも、メキシコでのデビュー戦での活躍が再現できれば、好タイムが期待される。その他、SUBARU勢ではアレクサンドル・ドロシンスキー、スピロス・パブリデ、ミルコ・バルダッチの実弟、ロリスがエントリーしている。
プレイベントテスト情報:
P-WRCイベントでは恒例となったプレイベントテストが、ラリースタート前の月曜日に行われた。STIグループNプロジェクトジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソンの手配によって行われた今年のラリー・アルゼンチンのテストには、実に21台とP-WRCにエントリーしているほぼ全車が顔を揃えた。そのうち12台がSUBARU勢だった。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「参加台数が多く、どのドライバーもいいテストを行うことが欠かせないことから、今回のテストでは道を2本用意して2つのエリアに分けて、ドライバーがコースを選べるようにした。テストコースのコンディションは最高で、ラ・ファルダの山頂にあるヴィラでは素晴らしいランチをいただくこともできた。それぞれのコースにはツイスティ、バンピー、ナローなセクションの他、エンジンテストに好都合の高速セクションもあり、どのドライバーからもいいテストができたとの報告を受けた」
テスト当日は風もなく、気温は23度。テストコースの標高は1600mだった。
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新井敏弘は、トラブルなしで順調にテストを消化。ナッサー・サレ・アルアティヤーも、スムーズにテストを終えた。ここ数戦でトラブルに見舞われていたカタールのアルアティヤーは、今季は厳しい滑り出しを迎えているが、ここでその流れを変えたいところ。新しいマシンを投入するイベントに向けて、このテストではSUBARUインプレッサWRX STI spec Cでサスペンションセッティングの調整に時間を費やした。
ミルコ・バルダッチは、ショックアブソーバーとマシンセッティングをチェックし、昼にはメニューを終了。その後、エンジンの載せ換えとリビルドを完了させるためにマシンを引き上げた。一方、キプロス出身のスピロス・パブリデは新しいエンジンとフルリビルドを行ったマシンでテストを開始。「テストの内容には、とても満足。アルゼンチンのコンディションに合わせた、サスペンションセッティングを煮詰めることができた」と語った。
このテストで最も忙しくメニューをこなしていたクリスチャン・ショーベリは「今月序盤にギリシャで行った開発テストで得たテストデータがあるので、それに加えて、コンディションに合わせた理想的なセッティングを煮詰めるために1日を費やした」と語った。
アレクサンドル・ドロシンスキーは、マシンセッティングを合わせることを課題にテストを開始。サスペンションエンジニアと共にハードな作業をこなし、最終的に理想的なセッティングを見つけることができたようだ。
ドライバビリティと最高のトラクションを得ることの双方のバランスが獲れたセッティングを見つけることは、実にトリッキーな作業。コンペティターはこの点に最も気を配って、アルゼンチンで待つ過酷なステージに挑んでいく。