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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)第4戦「アクロポリス・ラリー」(FIA世界ラリー選手権=WRC第8戦)は6月1日、レグ1が行われ、過酷なギリシャのステージでの競技初日を終え、新井敏弘がP-WRC首位につけた。
今年のアクロポリス・ラリーは、木曜日夜(現地時間)に、ギリシャの首都アテネ近郊にあるアテネ馬術センターに特設された3.3kmのスーパーSSで開幕ステージが行われ、デュアルトライアルでアタックするエキサイティングな幕開けを迎えた。SUBARU勢の上位陣では、ナッサー・サレ・アルアティヤーが首位から1.2秒遅れのサードベストタイムをマーク。さらにコンマ3秒差でパトリック・フローディンが4番手につけた。クリスチャン・ショーベリが6番手、新井敏弘が8番手、SUBARUチームロシアのニューカマー、イフゲニー・ヴェルツノフ(10番手)、鎌田卓麻(11番手)が続いた。
ラリーの本格的な競技は、6月1日午前に総計55km・4本のステージで始まった。日中サービスを挟み、クルーはこの日最初の3本のステージのリピート走行に挑んだ。レグ1の総ステージ走行距離は109kmとなった。
新井敏弘は、超スリッパリーコンディションとなった最初の2SSを慎重に攻めた。そこからいわゆるギリシャらしい初めてのラフなステージとなった3本目は「特に慎重」なアプローチを見せた。午後になると調子を上げ、首位に浮上した。「安全にドライビングして、一切パンクに合わない範囲でできる限り速く攻めている。マシンは完璧」と2005年チャンピオンの新井はコメント。
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その他、ポイント圏内争いを展開したSUBARU勢では、ミルコ・バルダッチがSS4のフィニッシュ手前約8km地点でパンク。しかし、このステージは走り切った。滑り出しは遅すぎたと感じていたナッサー・サレ・アルアティヤーの感触は、SS2では3位から13位にまで後退したことで現れてしまった。しかしすぐに調子を取り戻し、SS4では4番手タイムで6位に浮上した。しかし午後に入るとSS6でパンクにより、12位に後退。その後トップ3タイムをマークして、この日を9位で終えた。「序盤の超スリッパリーなステージでは、自分のペースにがっかり。でも後半にはペースが上がって、少しはハッピーになった」とアルアティヤーはコメント。
レチェック・クザイは序盤、低速のコーナーで転倒したが、マシンをコースに戻し続行。「おそらく慎重になり過ぎてのミスだったと思う。もっとスピードを上げていたら、転倒はしなかっただろう」とクザイはコメント。クリスチャン・ショーベリはSS4でステアリングを曲げ、ステージ上で修復をしなくてはならなかったために大量タイムロスを喫した。これで12分半近くを失い、13位に後退。午後にはタイヤのトラブルにも見舞われ、かなり厳しい滑り出しとなった。
序盤首位につけていたパトリック・フローディンは、SS3で大転倒。ドライバーとコ・ドライバーはいずれも無事だったが、大アクシデントに落胆を見せた。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、
ジョージ・ドナルドソン
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「アクロポリス・ラリーの初日は、すさまじい展開となった。しかし、ギリシャではいつものことなので、驚くべきことでもない。このイベントは、パンクや小さなミスと石との戦いで勝負が決まる。SUBARUドライバーにも、初日の午前からこの点に苦戦したクルーが多かった。しかし、午後にはいずれも何らかの形で復調を見せた。SUBARU勢は、どんなトラブルにも屈しない。しかし、ナッサー、レチェック、クリスチャン、ミルコ、パトリックが、いずれもパンクや小さなミスに見舞われた。パトリックは特に大きなアクシデントに見舞われたが、彼もコ・ドライバーのマリア・アンダーソンも無事だったことは幸いだ。
この混乱戦の中、SUBARUのトップに立ったのはトシ・アライだった。豊富な経験を生かして、4.6秒のリードを築いた。明日もこのペースを維持して首位を守ってくれることを期待する。ミルコ・バルダッチもまだトップ争いに残っているが、序盤に喫した2分のタイムロスを詰めて行かなくてはならない。昨年は初日を終えたところで、首位のドライバーは7分以上のタイムペナルティを受け、それを巻き返して勝利を獲得した。それを考えれば、ミルコ・バルダッチやナッサー・サレ・アルアティヤーも、まだ上位を狙える位置にいる」
明日のステージも、今日と同じようにタフなコンディションになると見られている。