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FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)最終戦となる第8戦「ウェールズ・ラリー・GB」(FIA世界ラリー選手権=WRC最終戦第16戦併催)は11月30日、競技初日を迎え、霧と雨で始まったこの日、午後になると強風も吹き荒れる悪コンディションとなった。この乱調の中、ペースダウンを余儀なくされるドライバーも多く、最終ステージでは先行車のライトを頼りにしての走行となる事態となった。
この日は3本のステージを2回ループする6SSの設定。インプレッサ勢では、パトリック・フロディン、イフゲニー・ヴェルツノフ、ミルコ・バルダッチ、レチェック・クザイ、トラヴィス・パストラーナ、スピロス・パブリデ、ロリス・バルダッチが参戦した。
ドライバー陣は、開幕SSから、ステージを相手にしてのまさに格闘を繰り広げることとなった。ウェールズのステージに初めて挑むトラヴィス・パストラーナは大スピンを喫した他パンクにも見舞われ、大幅なタイムロス。しかしこの他のドライバーにとっても事態は安易に進まず、難コンディションに苦しめられたこのSS1の終わりには、誰もがため息をつく状態。霧も大きな障害となり、多くのコンペティターが悪視界のためにペースダウンとなった。
午前中のステージが進むにつれ状況はますます悪化し、ステージには大量の水が流れ込み、霧は一層深くなった。日中のサービスに戻る頃には、飛び交うコメントといえば、このコンディション以上に厳しいラリーがあったかどうかという内容となっていた。
午後になると雨は若干弱まりを見せた。しかし、1号車がSS4をスタートする頃になるとまた強くなり始め、さらに高地セクションでは霧も再び発生し、レグが終わる頃には大荒れの模様となった。
STIグループNプロジェクト・ジェネラルマネージャー、ジョージ・ドナルドソン
「1時間に40-50mmと激しい豪雨と、少なくともこの日3本のステージでは全く視界が確保できない霧の中を走行するという、信じられないような1日となった。フロントガラスが一面曇ったままや、激しいパンクに見舞われたマシンも多く、視界が確保できない者は、後続車が追い抜くのを待ってその後に続いていくと決める者もいた。また、地面があまりに柔らかかったために、タイヤ交換中、ジャッキからマシンが落ちてしまうハプニングもあった。史上、もっともドラマの多かった1日だったと言えるだろう。
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この日を終えてのリザルトは、やや予想外でもあったが、デビッド・ヒギンズとパトリック・フロディンが5位、7位と苦戦しており、明日のポジションアップを期待したい。同じく苦戦を強いられたイフゲニー・ヴェルツノフはパンクに見舞われ、タイムロスを喫した。彼は最終的にポイント圏内から1分半遅れの11位とかなり後退したが、ポイント獲得を目指していく。レチェック・クザイにとっては、思い出に残したくない1日となったようだ。
一方、トラヴィス・パストラーナも2回ほどパンクを喫したが、非常に印象深いタイムをマークした。6分の大量タイムロスを喫しているが、それがなければ5位辺りにはつけていただろう。このイベントは、テクニカル面で最も難しいラリーの一つでもある上に、彼にとってはこのラリー初参戦だ。本当に荒れたコンディションだが、もちろん貴重な経験を積んでいるともいえ、今後に生かすことができるはずだ。
さらに後方では、スピロス・パブリデが、かなり悔しい1日を過ごし、序盤でサスペンションを曲げた上に、もちろん雨と霧にも苦しめられた。しかし、この日一番の悲劇は、午前中にトランスミッションのトラブルに見舞われたミルコ・バルダッチだろう。最初の2SSでギアが5速に入ったままとなったが、それでもP-WRC5位につけていた。その後、SS3ではパンクに見舞われ、さらに後退。午後にもパンクに見舞われ、大きく後退することとなった。明日のステージも、今日と同じくらいタフになると予測される。間違いなく興味深いレグとなるだろう」