ツール・ド・コルスでの大勝利から数日。555スバル・ワールドラリーチームはすでに、24日(金)に始まる、FIA世界ラリー選手権第13戦39th Rallye Catalunya(以下カタルニアラリー)に向け、最終準備段階に入っている。
地中海ターマック3連戦を締めくくるカタルニアラリーは、今シーズン最終戦前の一戦。熱狂的な観客とスムーズなターマックステージで知られる高速ラリーは、多くのドライバーにも好まれている。日曜日のツール・ド・コルスで優勝を飾ったペター・ソルベルグは、ドライバーズポイント同点2位、首位にわずか3ポイント差に迫った。シーズン最終戦も間近に迫り、依然として6人のドライバーがシーズン優勝を狙える位置につけており、カタルニアはタイトルの行方を左右する大事な一戦となる。
例年の春季開催からスペインの秋、10月開催に時期を移した今年のカタルニアラリーは、不安定な天候と先週末のコルシカのような滑りやすい路面が予想される。さらに、今シーズンはルートがよりコンパクトになった。昨年タラゴナ付近にあったステージはすべて使用されず、サービスは拠点となる海岸リゾート地、ヨレット・デ・マールから北東80km行ったヴィック1カ所のみ。そのヴィックを囲むように設置された山岳ロードで争われる。
レグ1は、10月24日(金)朝6:45(現地時間)に、ヨレット・デ・マールからスタート。SS(スペシャルステージ)の走行距離は146kmと、今ラリー最長レグだ。3日間で11カ所のステージを2回ずつ、22のSS(走行距離381km)を走行する。表彰式は、26日(日)の15:09(現地時間)に行われる。(日本との時差マイナス7時間)
■エントリー
555スバル・ワールドラリーチームからは、トミ・マキネンとペター・ソルベルグが、SUBARUインプレッサWRC2003でエントリーする。両者とも、SUBARUのマニュファクチャラーズポイント獲得に貢献する。
今回でカタルニアラリー10度目の出場となるマキネンは、1997年の優勝を含め、1994年以来4度ポディウムに立っている。対照的に、ソルベルグにとっては3度目のカタルニアラリー。昨年は、2度目にして5位でフィニッシュしている。
■ドライバーのコメント
ペター・ソルベルグ
「コルシカの優勝から、まだ気持は高まったままだ。早くカタルニアで走りたい。最近、マシンもタイヤもすごく良くなり、コルシカでの感触から、かなりやれるという自信がついた。がんばれば不可能なことはないとよく言うけど、先週僕らはそれを証明したでしょう! カタルニアでは、たとえ雨が降らなくても、2走目はグラベルや泥がたくさん乗っていて滑りやすい。でも、滑りやすいコンディションでの自分のドライビングスタイルについては心配していないから、大丈夫だ。もちろん、コルシカと同じようなウェットコンディションになれば最高だとは思っているけど、雨が降らなくても好成績が出せる可能性は十分あるよ。タイトル争いがおもしろくなってきた。シーズンももうすぐ終わりだから、最善を尽くして戦い続ける」
トミ・マキネン
「コルシカではいろいろ学んだし、終盤のタイヤとサスペンションセットアップはとても良かった。だから、カタルニアではスタートから飛ばしていく自信がある。ただ、ほかのターマックラリーと同じように、パフォーマンスを発揮できるかどうかは、天気にも多少左右される。そのため、最終的な戦略は当日まで決められない。カタルニアは私の得意なラリーだが、昨年とはルートが大きく変わっている。これまで走ったことがなく誰も知らない道が多い。慣れているドライバーが有利になることはあまりなく、皆が公平な立場で戦うことになるだろう」
■カタルニアラリーの展望/車のセットアップ
555スバル・ワールドラリーチーム代表、デイビッド・ラップワース
「先週優勝して、チーム全体がカタルニアを前に大きな自信をつけた。この自信の裏には多くの理由があるが、まず、湿ったコンディション、またはウェットコンディションで、高いパフォーマンスを実証できたことだ。おかげで、私たちには切り札があるという自信とともに、次の2戦を迎えることができる。マシン、タイヤ、ドライバーともに、このようなコンディションで能力を完璧に発揮できるとわかっているから心強い。もう1つの理由は、レグ1のドライコンディションで、まずまずの結果が出せたことだ。ドライバーは2人とも、マシンとタイヤに満足しているし、カタルニアがどんなコンディションになろうとも、必ず上位に食い込むことができる」
「マシンのセットアップに大きな変更はない。コルシカでわかったことを考慮に入れて調整はするが、それもいくつかに限られている。コルシカのあとにテストをする時間はないため、不安を抱えずカタルニアに行けるのはいいことだ。車高を少しだけ下げるかもしれないが、それもカットするコーナーの数による。全般的にカタルニアのほうが路面はスムーズだが、ステージによってはコーナーカットがとても多いから、注意が必要だ」
「シーズンの残りに関して言うと、P.ソルベルグは難しいコンディションでこそ、最高の力を発揮するという私の考えが、コルシカでさらに確固たるものになった。グレートブリテンは、コルシカのステージコンディションとは異なっているが、コンディションの予測が難しく、とても滑りやすいという点では似ている。つまり、私たちのタイヤとマシンが強いコンディションだ。そう考えると、ウェットでマッドな典型的グレートブリテンラリーとなれば、P.ソルベルグの十八番だ。見通しは明るいよ」

