ステージ
今イベントの最短のレグ3。スペシャルステージ(SS)は、サービスのあるリマソルの北東を走る6カ所。サービスを挟んで3つのSSのリピートでSS総走行距離は82.86km。
天候
路面のコンディションはドライで路面が荒れて埃がひどかった。後半に局地的なにわか雨が降ったが、暑く晴れた1日だった。朝の気温は摂氏21度、午後には34度に上昇した。
レグ3の555スバル・ワールドラリーチーム
555スバル・ワールドラリーチームにとってすばらしい1日となった。ペター・ソルベルグは、全くミスのないパフォーマンスを見せ、WRC2度目の優勝を飾った。SS6カ所のうち5カ所でトップタイムをマークし、2位に4分14秒の差をつける文句なしの勝利だった。P.ソルベルグはドライバーズポイント10ポイントを獲得し29ポイントとした。またチーム優勝を36勝とした。
■ステージレポート
SS13:Vavatsinia - Mandra Kambiou 1:08:53スタート:走行距離19.00km
2度目の優勝を賭けて最終レグに臨むP.ソルベルグは、出だしから攻めてスバル勢として今ラリー8度目のステージトップタイムをマークした。総合トップのP.ソルベルグを追うプジョーのH.ロバンペラは、3番手に約15秒の差をつけての2番手タイム。シトロエンのC.マクレー、S.ローブ、C.サインツが続いた。
ステージトップタイム:ペター・ソルベルグ(スバル)17:00.3
SS14:Macheras - Agioi Vavatsinias 1:09:36スタート:走行距離12.94km
昨年SS15だったこのステージは、ツイスティで急な登りのセクションと中速の下りセクションがあり、路肩に大きな丸石や岩があることで知られている。P.ソルベルグは、しっかりとラインを取り2番手タイムのH.ロバンペラを8.1秒引き離すトップタイムをマーク。総合2位のH.ロバンペラとの差をさらに広げた。シトロエンのC.マクレー、S.ローブ、C.サインツがこの2人に続いた。
ステージトップタイム:ペター・ソルベルグ(スバル)11:26.5
SS15:Kellaki - Foinikaria 1:10:19スタート:走行距離9.49km
P.ソルベルグが2番手に9.4秒差で、またもステージトップタイムをマークした。右カーブをカットし過ぎてステアリングを曲げてしまうアクシデントがあったが、大きな影響はなかった。C.サインツ、H.ロバンペラ、C.マクレーが続き5番手タイムを出したM.ヒルボネンは総合6位につけ、WRC初のポイント獲得の可能性が見えてきた。このステージを終了して残りのSS走行距離は41.43km、総合トップのP.ソルベルグと2位のH.ロバンペッラの総合タイム差は47.6秒となった。S.ローブは電気系のトラブルで27.6秒のロス。8番手タイムに留まったが、総合タイムでは4位のC.マクレーと27.3秒差で3位をキープし、リマソルのサービスに向かった。
ステージトップタイム:ペター・ソルベルグ(スバル)8:29.2
SS15後のサービス
ペター・ソルベルグ談
「計画通りにいっていて良い気分だ。かなり良いタイムが出せて、差を広げることができた。ただ1つの問題と言えば、SS15でコーナーをカットし過ぎてステアリングを曲げてしまったことだ。でも、マシンの調子も良いしレグ1からずっと大きな問題は何1つ起きていない。このあとの3ステージも十分注意して走るつもりだ。優勝を意識しないでドライビングに集中し、岩をヒットしたりスピンしたりしないように走る」
SS16:Vavatsinia - Mandra Kambiou 2:12:37スタート:走行距離19.00km
スバルのP.ソルベルグとプジョーのH.ロバンペラの総合トップ争いに注目が集まるなか、H.ロバンペラはステージ前半で左フロントドライブシャフトを破損し、1分半以上のタイムロスとなった。総合3位のS.ローブとのタイム差は2分あるものの、最終ステージ終了までサービスはなくHロバンペラは総合2位さえ危うくなった。一方のP.ソルベルグはステージトップタイムをマークし、H.ロバンペラとの総合タイム差を2分12.7秒に広げた。シトロエン勢は安定した走りを続け、C.サインツが2番手タイム、C.マクレーとS.ローブが共に3番手タイムを出した。
ステージトップタイム:ペター・ソルベルグ(スバル)16:45.3
SS17:Macheras - Agioi Vavatsinias 2:13:20スタート:走行距離12.94km
前ステージでH.ロバンペラとの総合タイム差を大きく広げたP.ソルベルグは、少しペースダウンしての4番手タイムで総合トップをキープした。総合2位のH.ロバンペラはスタート前に破損した左フロントドライブシャフトを取り外し、後輪のみで走行して7番手タイムだった。このステージでH.ロバンペラは58.9秒のタイムロスをし、総合3位のS.ローブとのタイム差は1分6.6秒に縮まった。
ステージトップタイム:カルロス・サインツ(シトロエン)11:32.8
SS18:Kellaki - Foinikaria 2
14:03スタート:走行距離9.49km
SS15のリピートとなるこのステージで、P.ソルベルグがSS15の自己タイムより0.5秒速く、2番手に1.6秒差のステージトップタイムをマークした。スバルはチームとして今ラリー11度目のステージトップタイム、P.ソルベルグは自身2度目のWRC優勝を果した。最後まで後輪駆動のみで走行したH.ロバンペラは、わずか2.8秒差でなんとか総合2位を守った。S.ローブは3番手タイムで総合3位。
ステージトップタイム:ペター・ソルベルグ(スバル)8:28.7
■チームコメント
555スバル・ワールドラリーチーム代表
デイビッド・ラップワース
「キプロスラリーのようなラリーに強くなるため、1年間大変な努力をしてきた。厳しい戦いではあったが、マシンの信頼性と速さの両方を発揮することができた。
また、ペター(P.ソルベルグ)とフィル(F.ミルズ)は、計算されたすばらしいパフォーマンスを見せてくれた。マシン改良も成功したし、シーズン後半に向けて準備は万端だ」
ペター・ソルベルグ
「スバルとピレリにとってすばらしい結果だ。3日間すごく楽しかった。僕たちはキプロスラリーのようなロードコンディションに強いんだ。皆ずっと一生懸命やってきたから、完ぺきな3日間になった。僕を優勝に導いてくれたすべての人たちに感謝したい」

