| 事前情報 |
Event Bulletin
1 February 2004
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プレビュー
FIA世界ラリー選手権(WRC)は、華やかなモンテカルロから一転、雪に覆われたスウェディッシュ・ラリーで2戦目を迎える。WRCで唯一の本格的なウィンター・ラリーであるこのラリーは、スウェーデンの学園都市・カールスタッドを拠点として2月5日木曜日にスタートする。
マイナス30度も珍しくないスウェディッシュ・ラリーとはいえ、19ステージすべてが完全に雪の路面というわけではない。ここ数年の同イベントは天候が穏やかで、踏み固められた雪、氷、凍ったグラベルのミックス路面になることも多かった。そのため今年のスウェディッシュ・ラリーは、より雪の多い北へ移動して開催される。
ラリー・モンテカルロと同じように、スウェディッシュ・ラリーも特殊な経験が物を言うイベントだ。他のWRCイベントとは違い、雪に覆われるスウェディッシュ・ラリーのSSでは、グラベルやターマックのSSとは全く異なったアプローチをしなくてはならない。なお、イベントが始まった1950年から、北欧出身のドライバー以外は不利と言われ続けている。
スウェディッシュ・ラリーのエキスパートは、スタッド・タイヤを履いて超高速スピードで駆け抜け、コーナーへの進入には雪壁にマシンを当てる特殊テクニックを使いこなす。昨年のスウェディッシュ・ラリーでのステージ平均速度は118km/h。122km/hのフィンランドに次ぐ、WRCで2番目に高速なラリーだ。SUBARUドライバーはこの雪上ラリーを戦う為に、スタッド(炭化タングステン製スパイク)を埋め込んだ幅狭ピレリ・タイヤを使用する。氷雪を咬むと理想のトラクションを得られるタイヤだ。
5日夜にカールスタッドで行われるセレモニアル・スタートの後、ラリーは金曜日の朝、カールスタッドから北へ85kmにあるハグフォースツのサービスエリアを中心に本格的な競技が始まる。レグ1は、イベント最長ステージのグランバーゲット(52km)を含む5SSが行われる。土曜日のレグ2は8SS、日曜日のレグ3は6SS。そして日曜日16時38分(現地時間)に、優勝車がカールスタッドのフィニッシュランプに上がる。
エントリー
SWRTからは、2台がエントリーする。ワールド・チャンピオンのペター・ソルベルグは、6回目のスウェディッシュ・ラリー。昨年はポイント圏内でフィニッシュ。、ウィンター・ラリーでの経験も多いノルウェー出身のソルベルグは、スウェディッシュ・ラリーでの自己最上位である6位の更新を狙う。2台目のSUBARUインプレッサWRCをドライブするのは、フィンランド出身のミッコ・ヒルボネン。昨年初めて参加したスウェディッシュ・ラリーでは、11位でフィニッシュ。トップ10でフィニッシュすることと、SUBARUインプレッサWRCでの経験を積むことが目標だ。
ドライバー・コメント
ペター・ソルベルグ
「もうラリー・モンテカルロのことを考えるのは止めたよ。とにかくポイントを獲得できたことはよかったけど、今は100%スウェディッシュ・ラリーに専念しているし、心から待ち望んでいる。自分の国に一番近いイベントだから、モンテカルロに来てくれた人よりもさらに多くのノルウェーのファンが観戦に来ると思うよ! きっと面白くなると思う。スウェーデンでのテストはとてもうまくいったし、昨年うまく走れなかった原因も分かっている。今はまだ言えないけどね。このラリーのためのタイヤも改善されているし、マシンのセッティングも変えた。いいイベントになると思うよ」
ミッコ・ヒルボネン
「ラリー・モンテカルロは、いい経験になった。あのイベントでいろいろなことを学んだし、チームの顔ぶれや動きも覚えた。SUBARUのサービスでの雰囲気はとてもいい感じだったし、間違いなく今までよりもやりやすい。今は、マシンを学ぶことにすべての時間を費やしている。氷や雪、ターマックの上ではどうやって操るかなど細かい点をね。そして、自分への自信につなげている。自信をつけるというのは、自分がマシンの一部になることであり、僕は確実にそうなりつつあるのを実感している。いい感じだよ。昨年のスウェディッシュ・ラリーでは11位でフィニッシュしたし、僕が雪のドライビングを覚えたフィンランドにも近いので、乞うご期待。リザルトのことはあまり考えてはいないけど、でもプッシュして、できる限りのことをしてチームのために少しでもポイントが取れるようにがんばる」
マシン&挑戦
555 SUBARU ワールドラリーチーム チーム代表:デビッド・ラップワース
「スウェディッシュ・ラリーは、冬のイベントとしての想像を遙かに越える高速ラリーだ。スウェーデン人とフィンランド人が有利と言われているが、過去を振り返ればトップ・ラリー・ドライバーは、この特殊なコンディションでも速く走っている。カルロス・サインツがSUBARUで初めてスウェディッシュ・ラリーに参戦した時は、どのステージでもトップ3に食い込んでいたし、昨年のセバスチャン・ローブもかなり早い段階でベスト・タイムを出している。とはいえ、ペター・ソルベルグとミッコ・ヒルボネンが、このタイプの路面の走行を得意としているスカンジナビアン・ドライバーであるのは、メリットの一つとも言える。
ミッコに対しては、モンテカルロと同じアプローチで進めていく。今は、彼にとっては経験を得ることと、自分が走った分だけの経験を確実に実にすることがすべてだ。彼には、安定して速く走れるドライバーになってもらいたい。だからこそ我々は、ミッコがこの二つをうまく修得できるように努めている。ペターの方針は、ドライバーズ・ポイントとマニュファクチャラー・ポイントを取ることだ。
マシンは、スウェーデンでテストを行ったSUBARUインプレッサWRC2003を使用する。1月に事前テストを行っており、セットアップとタイヤでいい改善結果を得ることができた。ここ数日、カールスタッドでは完全に雪のコンディションになっている。このような状況では、ピレリ・タイヤは素晴らしい威力を発揮する。いい結果が出ることを期待している」
ラリーの合間
ペター・ソルベルグは多忙な一週間を送った。月曜日にモンテカルロからスペインへ飛び、555 SUBARUテストチームと合流、SUBARUインプレッサWRC2004のテストを始めた。火曜日は一日中テストを行い、初めて新車のシートに座った。翌朝5時30分に起きて、ノルウェーに帰国。週末は睡眠とスウェディッシュ・ラリーの準備に専念し、十分に休養を取る。
ミッコ・ヒルボネンも忙しく過ごしていた。火曜日と水曜日には、従兄弟とユバスキラの新しいアパートの作業を行った。二人は部屋の半分をウッドパネルで飾り、半分を白に塗装した。テーマは”男のリラックス・ルーム”。ヒルボネンは、その後の月曜日にスウェーデンへ出発、チームに合流しラリーの準備を始める。
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