SUBARU
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  Rd.11 OMV ADAC Rallye Deutschland
26 to 28 August 2005
Leg3
Event Bulletin
28 August 2005

スタート
44クルーがレグ3をスタート。うち12台が、スーパーラリー規定による再スタート組。

ルート
レグ3には、90km・6SSが、本拠地トリアーの東部に設定された。5本のステージはサーランドの牧場地帯を走行、残りのスーパーSS1本は、中世の街、セント・ウェンデルの街で行われた。

天気
快晴が続き、気温は11度から24度にまで上昇した。



SUBARUワールドラリーチームの概要
SUBARUのエース、ペター・ソルベルグは、ドイツの舗装路で繰り広げられた3日間の厳しい戦いの末、総合7位でラリー・ドイツのフィニッシュランプを越えた。この日の6本のステージで、ソルベルグは2日目に総合4位から13位にまで転落したロスしたタイムの挽回に徹した。可能な限りベストなリザルトを断固目指し、ソルベルグは最後までハードプッシュを続け、ラスト2本目ではベストタイムもマーク。フランス出身、ターマックを得意とするステファン・サラザンは、SS14ではシトロエン勢を脅かすタイムを出すなど順調な滑り出しを見せたが、後半でドライブシャフトの破損に見舞われ、総合8位でのフィニッシュとなった。クリス・アトキンソンは初参戦のターマックラリーをトラブルなしで走り切り、総合11位でフィニッシュした。



ステージレポート

SS14 08時18分 St Wendeler Land 1 (16.37km)
レグ3のスタートは、サーランドのステージ最初のSSから幕を開けた。オープンな公道を多用し、牧場地帯のそばを駆け抜けていく。SUBARUのステファン・サラザンは7番手からステージをスタートし見事な走りを披露。このイベントで11回目の1-2ベストを獲得したセバスチャン・ローブ、フランソワ・デュバルに続いての、サードベストタイムをマークした。クリス・アトキンソンは、早朝まだ湿り気が残るステージを3番手からスタート。ヘアピンで小さなスピンを起こしたがマシンにダメージはなく、13番手のタイムでステージを走り終えた。スリッパリーなコンディションには固すぎるタイヤを装着したペター・ソルベルグは、スタートから300m地点でスピン。SUBARUインプレッサWRC2005には大きなダメージはなかったが、20秒近くのタイムロスとなった。総合順位ではトップ4の位置は固まりつつあるが、フォードのロマン・クレスタと三菱のジャンルイジ・ガリの間では、依然熾烈な総合5位争いが繰り広げられている。このSSを終えた時点では、クレスタがその差を1秒広げ、2.4秒のアドバンテージを維持している。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 8:59.1

SS15 08時51分 Freisen / Westrich 1 (18.71km)
昨年の設定から若干の変更を受けたフレイセン/ウェストリックのステージで、ペター・ソルベルグがセカンドベストタイムをマーク。新設のナローなセクションで始まるトリッキーなスタート付近の左コーナーでは、フォードのダニエル・ソラがコースオフを喫した。コースをショートカットして復帰しようとしたソラだったが、溝に入り込みスタック。コース復帰までに7分近くを費やしてしまった。ソラは最終的にコースに戻ったが、マルコ・マルティンの直前で合流し、両者が接触。このハプニングではどちらにもダメージはなかったが、このSSフィニッシュ後、ソラはマルティンに謝罪した。ソラのアクシデントで、ソルベルグは総合8位とポイント圏内に浮上。トニ・ガルデマイスターも、ステージ序盤でスピン、コースオフを喫し、ここでもベストタイムをマークしたローブに30秒遅れでフィニッシュした。総合5位争いが激しくなってくる中で、ガリはクレスタに3秒抑えてのタイムをマーク、その差を0.4秒にまで縮めた。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 11:32.1

SS16 09時34分 Birkenfelder Land 1 (13.68km)
結果の行方も見え始めてきた、この日午前に設定された3SS・最後のステージ。ラリーをリードするシトロエン勢は、ややペースダウンに入り始めた模様だ。このラリーのスタート以来、初めてシトロエンがベストタイムを許し、プジョーのエストニア人ドライバー、マルコ・マルティンが、このステージではファステストタイムをマーク。クレスタがセカンド、ガリがサードベストだった。このステージは接戦を極め、1.5秒にトップ6がひしめいた。ナローでツイスティなステージは、牧場エリアに設定され、このラリーでも最も大きなコーナーカットも待ち受けている。シュコダ勢で唯一残っているドライバー、ヤン・コペッキーは、フィニッシュ手前2kmでファビアがコースオフ。左リアにダメージを負い、リタイアとなった。ソルベルグが5番手タイム、サラザンは10番手タイムだった。この13.68kmを通してクレスタとガリの間には、わずかに0.2秒しか差がつかなかったため、クレスタが0.6秒差でかろうじて5位を死守している。このステージの後、クルーはこのラリー終盤3ステージに向けての30分サービスに入るため、ボスタルジーへと戻った。
Fastest Time: マルコ・マルティン(プジョー) 7:55.6


Driver Quotes - ServiceE(SS16後)
ペター・ソルベルグ:
「ステージをスタートして3,4コーナー抜けた辺りで、タイヤがまだ冷えていたため大スピンを喫した。15秒ほどスタックしたが、コースには復帰した。今日はこれまでになくコースにグラベルがさらに多く出ていていて、特に最初のステージ(SS14)はひどかった。2本目のステージでは、フィニッシュ近くで2回ほどコースオフしたが、マシンのフィーリングは突進したくなるくらいよく、これ以上何ができるかと考えている。とにかくハードにプッシュしている」
ステファン・サラザン:
「この午前の滑り出しはよく、ソラとの差をスプリットを見ながら余裕があることを確認はしたが、少しプッシュした。2本目のステージ(SS15)ではミスをして、ジャンクションに突っ込み、少しタイムをロスした。最後のステージ(SS16)は、後ろのマシンとのギャップがとても大きいので、強くプッシュしてリスクを負う理由はなかった」
クリス・アトキンソン:
「この午前ではマシンのセッティングを少し変えて、最初のステージにはマッチしたようだ。フロントエンドのグリップが強すぎて、ヘアピンでは少しタイムロスをした。続く2本では、丁寧な走行を維持して、タイムには満足している。この段階ではリスクを負う理由はないので、折りを見て非常に慎重に走行している」

SS17 11時22分 St Wendeler Land 2 (16.37km)
ガリが、セント・ウェンデルランドのステージ・2回目の走行を制し、ラリー・トルコ以来のステージウィンを獲得。サービス後に迎えた最初のステージで、三菱のガリは、クレスタに5.4秒差をつけてのベストタイムをマークし、ついに総合5位奪取に成功した。ソルベルグは、ガリにわずか1.4秒差のセカンドベストタイムをマーク。シトロエン勢は、ペース維持を続け、デュバルが6番手、ローブは8番手でフィニッシュした。総合順位でトップ2と3位のグロンホルムの差は、わずかに縮まったものの、それでもデュバルは、グロンホルムに1分半近くものギャップを残している。午前中の3本のステージで見事なタイムを叩き出したサラザンだったが、猛チャージがメカニカルトラブルを誘因し、ヘアピンの出口で右フロントのドライブシャフトを破損。3輪駆動での走行を続けたサラザンは、ベストから26秒落ちでこのステージをフィニッシュした。
Fastest Time: ジャンルイジ・ガリ(三菱) 8:57.3

SS18 11時55分 Freisen / Westrich 2 (18.71km)
このイベント、本格的な競技ステージとしては最後のSSで、ペター・ソルベルグがラリー・ドイツ初めてのステージウィンを獲得。ソルベルグのパフォーマンスと、サラザンのメカニカルトラブルが重なり、両者の総合順位は入れ替わり、ソルベルグが総合7位に浮上した。ガリはさらにクレスタを引き離し、総合5位と6位の差は6秒近くにまで広がった。今季8勝目が目前に迫ったラリーリーダーのローブは、ソルベルグに2秒差の5番手タイムだった。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 11:28.9

SS19 12時50分 St Wendel Spectator Stage (6.24km)
このラリー最後のステージは、ボスタルジーのサービスパーク東部にあるセント・ウェンデルの街で土曜日に行われたスーパーSSの再走。ローブがこのイベント13回目のステージウィンを獲得し、2005シーズンの8勝目を飾った。ローブは、チームメイトのデュバルに37秒差を付けて優勝を獲得。総合3位にはグロンホルム、マルティンが4位に入った。三菱のガリは、SS17でクレスタから奪取した総合5位の座を守り切り、ソルベルグは総合7位でフィニッシュし、チャンピオンシップポイント2を獲得した。サラザンも総合8位と、ポイント圏内最後のポジションでフィニッシュした。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 3:21.9



チームのコメント

SUBARUワールドラリーチーム代表:デビッド・ラップワース
「喜びよりも辛さが多く、非常に長く厳しい週末になった。土曜日のギアトラブル以降、ペターはポディウム争いから遠ざかってしまったが、上位目指して見事な挽回を演じるという強さを見せ、今日の終盤にはベストタイムもマークするなど、好材料もあった。ステファンとクリスのペースにも、非常に心強さを感じている。2人とも経験が少ない中で、いいスピードを見せた。クリスにとっては、初めてのターマック・ラリーでの3日間となり、このラリーを通して見せた急成長は、将来を予感させる。ステファンは、プジョーやシトロエン勢にもひけを取らないタイムを出すことができ、この経験を持ってすれば今年残っているターマック2戦でいい結果が出せる自信がある。次は、SUBARU−ピレリコンビが、これまでにも圧制を誇ってきたラリー・GB。チームの母国イベントでの勝利を目指し、我々のモチベーションは非常に高まっている」


ペター・ソルベルグ
「ステファンは相応の速さを見せていたので、ステファンと僕はポジション争いはしてはいなかった。彼にドライブシャフトのトラブルが発生したのは本当にアンラッキーだったが、その分、僕がポイントを獲得させてもらった。全体的には、ステージはよりナローでツイスティで、マシンにも僕にも向いていたので、今日の調子はベターだった。プッシュを続け、いくつかトライアルも行い、さらにデータを蓄積することを続けた。これからラリー・GBまでには、やることが山積みだ。ここでは、4回目の勝利を何としてでも獲得したいからね!」

ステファン・サラザン
「リザルトとしては、あまりよくなかったが、3日間を通しての自分のペースには大満足。今日のドライブシャフトの破損と、それで順位が落ちたことはとても残念。今ではトップ陣とどうやって立ち向かえばいいかが分かったし、同じマシンを使っているペターよりもいいタイムを出せたこともうれしい。プッシュすれば、もっと速さを出せることも分かっている。マシンの内容にも満足だし、ドライブしやすいので、より自信を持ってプッシュしたりスピードを上げて行ける。コルシカとスペインでは、いい結果を出せるはず。今から楽しみにしているよ」

クリス・アトキンソン
「これまでターマック・ラリーには参戦したことはなかったが、今年の中でも上出来なラリーとなった。3日間を通じて着実に向上できたので、今後にも期待している。初めはトップ勢にkm当たり3秒近くも離されていたが、今日は0.4秒とその差は小さくなっている。この進歩にはもちろん満足しているし、スタート前に掲げた目標を達成できた。今年残っているターマックラリーに向けて活用できる材料を、たくさん得ることができた」

1 Sebatian LOEB Citroen 3:27:13.2 
2 Francois DUVAL Citroen +37.4 
3 Marcus GRONHORM Peugeot +2:04.8 
4 Markko MARTIN Peugeot +4:09.4 
5 Gianluigi GALLI Mitsubishi +5:03.6 
6 Roman KRESTA Ford +5:12.3 
7 Petter SOLBERG SUBARU +7:48.1 
8 Stephane SARRAZIN SUBARU +8:34.1 
9 Xavier PONS Citroen* +9:09.2 
10 Harri ROVANPERA Mitsubishi +9:11.6 
11 Chris ATKINSON SUBARU* +10:33.0 
* 非マニュファクチャラーエントリー

次回のイベント
2005 FIA世界ラリー選手権全16戦中の第12戦は、3週間後、英国で行われる。ウェールズの州都・カーディフを本拠地とするこのラリーは、ウェールズ南部の森林を駆け抜けるマディなグラベルステージで有名。ラリーは9月15日金曜日、西ウェールズで始まり、南部のマーガム城跡でフィニッシュを迎える。2005年に新しく導入されるのは、土曜日と日曜日にカーディフのミレニアム・スタジアムで行われるスーパーSS。クルーは3日間で17SSを戦う。
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