Rd. 1 Rallye Automobile Monte Carlo
20 to 22 January 2006
事前情報
Event Bulletin
13 January 2006
SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)は、魅惑の地・モナコ公国で2006 FIA世界ラリー選手権(WRC)の開幕を迎える。1月20日・金曜日から始まる伝統的なイベント、ラリー・モンテカルロは、SWRTの最新型マシン、SUBARUインプレッサWRC2006の実戦デビューとなる。2006年も、ペター・ソルベルグ、ステファン・サラザン、そして クリス・アトキンソンが、SWRTのドライバーとして続投する。
2006シーズンは、チームにもドライバーにとっても、様々なチャレンジに挑む年となる。新しい技術規則により、コンピュータ制御システムがいくつも除外され、さらにシーズン期間は12月までと例年よりも長い。全16戦で構成される2006年のWRCは、WRCイベントの中でも最も名声高く、そしてクラシカルなラリー・モンテカルロの3日間からその戦いが始まる。魅惑とハイソな雰囲気に演出されるこのラリーは今年のWRCイベントでも最も人気を集めるイベントの一つだが、しかし、一瞬のミスさえも許しはしないツイスティなコースは、ドライバーにとっては最も手強いラリーのひとつとも言える。
モンテカルロを覆う南アルプスを駆け抜けるルートは、片側が断崖絶壁、もう片側が切り立った岩壁という場所も度々現れる。ツイスティな舗装コースとしては特異的に、スタートは摩耗の激しいドライでも、山を登れば路面は氷と雪に覆われる。こうした多彩なコンディションの中、グリップレベルは極めてトリッキーとなり、タイヤ選択でも常に折衷案が必要。ドライバーは、ステージの中で最もシェアを占めるパターンを判断し、それに合わせて決めていくしかない。コンディションとタイヤがうまくマッチすれば超高速のパフォーマンスを披露することができるが、それにしくじればコンペティティブなペースを追いかけて行かなくてはならず、このラリーの要となるポイントだ。
第74回を迎えるラリー・モンテカルロは、1月19日木曜日18時30分(現地時間)、プレイス・ド・カジノで伝統のセレモニアルスタートから始まる。ラリーは366.39km・18 SSで構成される。最初のレグには、1997年以来となる名ステージ、セント・サーバー・サー・ティンネ−ベウリが復活。2本の新設ステージも登場し、最終日の日曜日にはかのチェリニ峠のステージも行われる。ポディウムフィニッシュは、1月22日日曜日、15時25分から、プリンス・パレスの前で行われる。
エントリー
このラリー・モンテカルロでは、SUBARUインプレッサWRC2006がデビュー。ペター・ソルベルグ、ステファン・サラザンがこの新型マシンを駆り、マニュファクチャラーズ選手権ポイントのノミネート対象となる。このラリー・モンテカルロへの参戦は、サラザンにとってSWRTからとしては2度目、ソルベルグは6度目となる。
オーストラリアのクリス・アトキンソンは、SUBARUインプレッサWRC2005で、初めてのラリー・モンテカルロ参戦を果たす。
ドライバー・コメント
ペター・ソルベルグ
「モンテカルロではポディウムも可能だと期待しているが、いいマシンとドライバーが大挙するこのラリーは非常にタフ。マーカス(・グロンホルム)とセバスチャン(・ローブ)がメインライバルとなるだろうが、くまなく準備をしてきているので、彼らと競り合えると期待している。チームは準備のために懸命な作業を続けてきたし、すべてにおいてとてもいいプランを練ってきた。モンテカルロでは、いつものように天気次第によるところが大きい。寒くてウェット、雪になれば、僕たちにとってはベストコンディションだ」
ステファン・サラザン
「今回はこのチームからは2度目のラリー・モンテカルロ参戦となるが、今では経験も積んできたので昨年よりもリラックスしている。チームのこともマシンのこともよく知っているので、自然に状況的には良くなっている。昨年はターマックでいい走りができていたし、素晴らしいマシンも与えられたので、いいイベントにすることもいい結果を得ることもできると思う。雪になるのか、凍るのか、それとも普通のターマックになるのか、誰にも予想することはできずタイヤ選択はとても難しくなるので、非常にエキサイティングなラリーだ。どんな場合でも、手堅くポイントを獲得していきたい。トップ4も狙えると思うよ」
クリス・アトキンソン
「初めてのラリー・モンテカルロ参戦、ここのコースに挑戦するのを心から楽しみにしている。このイベント参戦にあたっては、感覚をつかむためにステージのビデオを何度も観てきた。僕たちが乗るのは昨年型のマシンなので、新しいラリーで新しいマシンに慣れる必要はなく、準備も多少は楽になる。もちろん、マニュファクチャラーズ選手権のポイントノミネートはペターとステファンだけれど、僕たちもポイントを狙って行きたい。全体的な目標は、このスペシャリストイベントで、出来る限りの走行経験を積むことだよ」
マシン&挑戦
SUBARUワールドラリーチーム チーム パフォーマンス・ディレクター:デビッド・ラップワース
「モンテカルロで肝となるのは、コンディションの変化。天気だけでなく、コースの状態に関しても言えることだ。ハイグリップのカラカラに乾いたコースでスタートしても、1日の終わりには氷や雪の上を走っていることもあり得る。こうした幅の広いバリエーションでは、セッティングやタイヤ選択において、妥協したり大きな賭けに出ることも多い。一般的に通常の選択としては、ドライブの予測がつく、ある程度折衷した舗装セッティングで走ることが多い。
新型SUBARUインプレッサWRC2006は、このモンテカルロで実戦デビューを迎える。これまで行ってきた舗装でのテストは上々で、スタートに向けての状態としては非常に満足している。今年は誰にとっても大きな転換の年となり、このラリーで誰が一番速いのかは、最も大きな注目点だ。ドライバーズ選手権自体は影響はないだろう。ローブ、グロンホルム、ソルベルグというトップ3ドライバーは健在だしそれぞれがいいチームに所属しているので、シリーズ争いはこれまでになく熱いものとなるだろう。また、毎年のようにその他にも誰かしら争いに加わってくる。我々の目標は、ペターがドライバーズタイトルを獲得することだ。
ペターはもちろん、どのラリーでも勝てる射程圏内にいるが、我々の視野は常に選手権に向いている。どのイベントも勝利を目指してスタートするが、タイトルを犠牲にするようなポイントの狙い方はしない。モンテカルロでも、もし勝機があるなら狙っていくが、天気の状況次第では、ポイントを獲得するための戦略を立てていく。モンテカルロで全てを無駄にしたりはしない!
ステファンにとっては、SWRTから2度目のモンテカルロ参戦。今ではリザルトを獲得するだけの充分な経験を積んでおり、順調に走行すればポディウムも狙える。チャンピオンシップにはトップ3のドライバーが立ちはだかっているが、ステファンはその後に続く、好リザルトを獲得できるドライバーとして5本の指に入る一人だ。スノーやアイスでの経験はまだ少ないが、彼に向いたコンディションになればいい走りができる。
クリスは生まれて初めてのラリー・モンテカルロ参戦となるが、彼に修行段階だと指示するのは、これが最後のイベントとなるだろう。今ではすべてのラリーで経験を積み、今年は2005年に培ったことを生かしていく年となる。彼もチームも、いい結果を期待している」
ラリーの合間
ペター・ソルベルグは、パニラ夫人、4歳になる息子・オリバー君、そしてノルウェーの山間部に住む家族と共に休暇を過ごし、モータースポーツ談義に明け暮れた。クリスマスには下着やたくさんの靴下、黒のシマシマシャツ、そしてピチピチの魚が贈られた。のんびりと休暇を楽しんだ後は、スウェーデンで2日間、新型マシンのテストに参加した。
ステファン・サラザンは、フランスで家族と共にリラックスしたクリスマスを過ごしたが、友人と共にバイク乗りに出かけた時には、さすがに熱中。サラザンはいろいろとクリスマスプレゼントをもらってとても喜んでいるが、具体的に何をもらったかは思い出せないそうだ。生まれたばかりの息子・パブロ君も初めてのクリスマスを楽しんだ。パブロ君からクリスマスの贈り物はなかったが、サラザンいわく「パブロがいてくれること自体が、大きなプレゼントだよ」
クリス・アトキンソンは、2005シーズンの最終戦、ラリー・オーストラリア終了後、新年までオーストラリアに滞在。誕生日やクリスマス、新年をゴールドコーストの実家で過ごし、昨年あまり会う機会がなかった家族や友達と楽しんだ。アトキンソンが一番うれしかったクリスマスプレゼントは、アメリカの偉大なスーパークロスライダー、ジェレミー・マクグラスの本で、現在愛読中とのこと。大晦日は、翌日早朝に英国へ戻る予定となっていたため、静かに過ごした。