ステージレポート
SS11: 07時26分 Emina (8.18km)
クルーは、6時にオーバーナイト・パルクフェルメを出発。青空の下、ドライの道を走り始めた。帯広のスーパーSSを除き、土曜日のステージはすべて帯広から北東に70-120km離れた郊外に設定される。総合9位につけていたマシュー・ウィルソンは、SS11へ向かう70kmのロードセクション途中でターボブーストのトラブルに見舞われ、スタートまでに解消できず、ステージウィナーのマーカス・グロンホルムに1分50秒の遅れを取った。このアクシデントで、ウィルソンは総合10位に後退している。またクリス・アトキンソンにも動きがあり、このSSで4番手タイムをマーク、ダニエル・ソルドをかわして総合5位に浮上した。ステージ中盤でスピン、エンジンストールに見舞われた新井敏弘は、10秒のタイムロスを喫している。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 5:42.1
SS12: 08時28分 Rikubetsu 3 (2.73km)
陸別のショートステージ、3回目のステージでは、ターボブーストなしでの走行が続くウィルソンが依然苦戦。19歳のウィルソンはステージウィナーのグルンホルムに44秒遅れ、総合順位では11位に後退となった。それ以外では大きな動きはなく、トップ20の順位に変動はなかった。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 2:07.4
SS13: 08時53分 Niueo 1 (20.75km)
ニウエオのステージで最も大きな動きを見せたのは、4番手タイムをマークしたクリス・アトキンソン。総合4位のマンフレッド・ストールを追うアトキンソンは、この20kmステージでストールとの差を33秒から9秒に縮めた。この他上位陣では、ローブとグロンホルムが互角の争いを続けており、ここではローブがベストタイムをマーク。グロンホルムとの総合差を6.3秒に縮めた。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 12:10.6
SS14: 09時25分 Sipirkakim 1 (22.43km)
スタートライン付近でスピンを喫したグロンホルムが20秒以上のタイムロスを喫し、このステージでベストタイムをマークしたセバスチャン・ローブにこのラリーの首位を許した。グロンホルムは、17.4秒差の2位に後退。クリス・アトキンソンの猛チャージは続き、わずかにラインを外してリアスポイラーを失いながらもサードベストタイムをマーク。ストールは4番手タイムだったが、総合4位は死守。しかしアトキンソンに対するアドバンテージは2.5秒に減っている。依然としてターボブーストなしの状態に苦戦するウィルソンは我慢の走行が続き、ステージ上でアトキンソンに道を譲っている。運悪くウィルソンの気遣いは、マシンをディッチにはめることとなり、ウィルソンはレグから撤退となった。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 12:17.0
SS15: 10時35分 Menan (16.25km)
ローブがこのステージでベストタイムをマーク。グロンホルムはスタート近くでコースオフし10秒近くをロスしたため、ローブが総合首位の差をさらに広げた。クリス・アトキンソンはサードベストで、ストールをかわし総合4位に浮上。ペター・ソルベルグはブレーキトラブルを伝えてきており、このステージを首位から33秒遅れでのフィニッシュとなり、総合順位ではチームメイトの新井敏弘に続く8位に後退している。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 10:17.3
Driver Quotes - Service D(SS15後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「午前中は我慢の走行が続いた。2つほどトラブルがあり、まずはタイヤチョイスが少し固すぎたこと、それからセンターデフがハンドリングにかなり影響した。少し変更を行い、午後にどこまでできるか様子を見てみる」
- クリス・アトキンソン:
- 「総合的に、午前中はいい出来だった。もちろん、上位陣には少し遅れを取ったが、プッシュは続けているし、もうじきペースが上がっていくことを期待している。SS14ではあるコーナーで少し膨らみすぎてコースオフ、ディッチにはまり抜け出すためにパワーダウンしなくてはならなかった。マシンの片側は、すっかり違った姿になっているよ!でも、もちろんトライは続けているが、間違いなく簡単にはいかないね!」
- 新井敏弘:
- 「この午前中はあまりよくはなかった。ブレーキトラブルが原因でスピンしてエンジンストールに見舞われた。かなり慎重にマシンをドライブしなくてはならなかった。バランスを取るためにいくつか変更を行ったので、少しはよくなったようだ」
SS16: 14時48分 Rikubetsu 4 (2.73km)
30分サービスを終え、クルーは陸別のショートステージ・4回目となる最後の走行へと向かった。グロンホルムがファステスト・ドライバー、ヒルボネンがセカンド、ソルベルグが3番手だった。既にSS2、SS6、SS12で走行しているため、路面は場所によって轍がひどく、大きな石がレーシングラインに露出してきた。新井敏弘はこの難しいコンディションの犠牲となり、大きな石にマシンをヒットしコースオフ、木の中へ突入した。しかし新井もうまく反応し、そのままステージ上に戻ってステージを走り切った。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 12:09.0
SS17: 15時13分 Niueo 2 (20.75km)
ニウエオのステージ、リピート走行では、上位陣にトラブルはなかった。ローブがベストタイムをマーク、グロンホルムが5秒差でセカンドベスト、ソルベルグが3番手タイムだった。このステージの後、新井敏弘はSS16のアクシデントで、気づかない内にWRCカメラマンにも接触していたことを知らされた。このカメラマンは足を負傷し治療に向かったが、新井にラリーを続けるようにとメッセージを残した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 11:35.9
SS18: 15時45分 Sipirkakim 2 (22.43km)
グロンホルムがこの日4回目のステージウィンを獲得したが、20km以上のステージでわずか2秒差のタイムをマークしたのが、SUBARUのペター・ソルベルグだった。セカンドベストは、このラリーここまでの自己ベストフィニッシュ。苦戦のレグ1で2分以上をロスしたソルベルグは、総合順位でも10位から7位にまで挽回。6位につけるダニエル・ソルドも視野に入ってきた。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 12:09.0
SS19: 16時55分 Menan Short (9.17km)
レグ2最後の実質的な競技ステージはグロンホルムがベストタイムをマークしたが、ここでもグロンホルムに最も迫ったのはソルベルグだった。メナンのショートステージで、ソルベルグはソルドとの差を6秒以内に縮めた。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 5:33.5
SS20: 18時45分 Obihiro 3 (1.30km)
レグ2最後の2SSは、北愛国のスーパーSS、3回目、4回目の走行。何千人ものファンを前に、クルーは2台併走でSS20を走行、その後レーンを換えて同じコースをSS21として走行した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ (シトロエン) 1:13.1
SS21: 18時55分 Obihiro 4 (1.30km)
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Fastest Time: セバスチャン・ローブ (シトロエン) 1:12.6
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「今日は、クリスが見せた総合4位に躍り出る強さと、ペターが午後にマークした2回のセカンドベストタイムで大いに励まされた。トシ・アライもいいドライブを見せ、SUBARUインプレッサWRCの挙動経験をさらに積んだ。もちろん、ドライバーに我慢のラリーを強いたテクニカルトラブルについては残念に思う。我々のマシンが安定してパフォーマンスを見せ、我々が完全にコンペティティブに戦えるために、作業は山積みだ」
ペター・ソルベルグ
「マーカスとセバスチャンに割って入ることができたのはうれしいが、一方で序盤に大量のタイムロスをしているので、非常にタフだった。マシンにはいくつか変更を行い、それでかなり改善されたので、コンペティティブに走ることができた。明日はできればソルドを捉えていきたいが、多くは考えていない。すべてはファンのために走っているのだからね」
クリス・アトキンソン
「いい一日だった。光る活躍を見せることもできたし、これでストールに対してもギャップを作ることができて、思うとおりに展開できた。午前はチャンスがあった時には際どいこともあったが、午後はかなりイージーに攻めた。タイヤチョイスが当たったのも自信となった。明日はペースを見極めて、それに応じてドライブしていく」