ステージレポート
SS1: 09時43分 Xyliatos - Kapouras 1 (8.09km)
木曜日夜、リマソルのシーフロント・プロムナードで賑やかなセレモニアルスタートを迎えた後、キプロス・ラリーの競技は金曜日朝、サイリアトス-カポラスの街の間を走る8kmのステージから始まった。このラフでダスティなステージでは、フォードのマーカス・グロンホルムがベストタイムをマーク。ローブがセカンド、WRC復帰を果たしたトニ・ガルデマイスターが3番手タイムだった。SUBARUのクリス・アトキンソンは5番手タイムと、今年最も過酷なこのイベントで力強い滑り出しを決めた。ハリ・ロバンペラは、フライングフィニッシュでエンジンがストップ、早すぎる幕切れを迎えてしまった。ロバンペラはシュコダをリスタートさせることができず、レグから撤退となった。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 7:43.3
SS2: 10時04分 Kapouras - Asinou 1 (10.17km)
レッドブル・シュコダの波乱のスタートはSS2でも続き、セカンドドライバーのアンドレアス・エイグナーが、このステージのフィニッシュで電気系と思われるトラブルでストップ。チームメイトのロバンペラ同様、エイグナーもレグから撤退となった。SUBARUのペター・ソルベルグは、この日2本目のステージで気合いの入ったパフォーマンスを見せ、グロンホルム、ローブに続くサードベストタイムをマーク。しかし、このステージでのジャンピングスタートにより、10秒のペナルティが課せられた。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 9:14.1
SS3: 10時37分 Asinou - Nikitari 1 (25.61km)
アシノウからカアニキタリの灼熱のステージはルーズグラベルに覆われ、多くのドライバーが特にスリッパリーなコンディションと宙に舞う大量のダストを伝えてきている。特にグロンホルムは、この25kmのSSでフロントガラスのワイパーが不調となり苦戦が伝えられた。視野を制限されながらもグロンホルムは3連続ステージウィンを獲得し、ローブとの総合差を8秒以上に広げた。ダニエル・ソルドはクサラのエンジンが一時的にストップしタイムロス。ソルベルグもスリッパリーなコースでグリップを得ることが難しく苦戦。それでも、チームメイトのアトキンソンに2位遅れての総合8位に食い込んだ。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 26:52.4
SS4: 12時05分 Kato Amiantos - Platres 1 (11.87km)
ペター・ソルベルグが、グロンホルムのステージウィン連覇を阻止する快走を見せて、この日最初のステージウィンを獲得。このタイムで、ソルベルグは総合順位を一つ上げて7位に浮上した。しかし、ペターの実兄、ヘニングはステージ終盤2kmでドライブシャフトの破損に見舞われ、苦難のステージとなった。トニ・ガルデマイスターもトラブルに見舞われ、トランスミッションが断続的にしか機能しなくなった。このアクシデントで、ガルデマイスターはヒルボネンに総合3位奪取を許した。このステージの後、クルーは30分サービスに入るため、リマソルへと戻った。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 9:33.4
Driver Quotes - Service A (SS4後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「この午前中は浮き沈みが激しかった。マシンの冷却がうまくいけば動きもかなりよく、スプリットを見ても、あちこちの温度が上昇する前のステージの序盤では速度も出ていた。ショートステージではベストタイムをマークしたが、他のステージではオーバーヒートやトラクション不足で苦戦した」
- クリス・アトキンソン:
- 「この午前は大きなトラブルもなく、順調なスタートを切ることができた。ステージはルーズでラフ、マシンの中にたくさん土が入ってきた。暑さはかなり厳しく、ロングステージでは特にひどいが、その対策に十分なトレーニングを積んできたんだ!午後のステージでは路面は少し掃けていると思うが、さらにラフになるので、マシンとタイヤには厳しい。僕たちのプランは安全に走行して3日間安定したペースで走り、様子を見る」
SS5: 15時03分 Xyliatos - Kapouras 2 (8.09km)
午前中に活躍を見せていたトニ・ガルデマイスターだったが、その走りを午後まで持続することができず、SSスタート直後にマシンのタイヤが破裂。ラバーの破片とグラベルによりクサラは深刻なダメージを負い、ステージウィナーのグロンホルムに2分以上もの遅れをとった。ガルデマイスターのアクシデントで、ストールが総合4位に浮上。SUBARUのソルベルグもチームメイトのアトキンソンをかわして総合5位に上がった。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 7:26.5
SS6: 15時24分 Kapouras - Asinou 2 (10.17km)
新たに道路補修が施されたカポウラスのステージでは、ローブがこの日最初のステージウィンを獲得。ラリーリーダーのグロンホルムとの差を詰めたが、それでもレグ1のステージはあと2本というところで、両者のギャップは依然16秒残っている。ペター・ソルベルグは4番手タイムをマークし総合4位につけるストールとの差を詰めたが、クリス・アトキンソンはこのスリッパリーなコースで、総合7位に順位を落としている。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 8:56.4
SS7: 15時57分 Asinou − Nikitari 2 (25.61km)
この日ラスト2本目のステージではSUBARUに不運が舞い込み、この25kmのステージでのスタート付近でペター・ソルベルグのマシンにギアセレクションのトラブルが発生。ソルベルグはこのステージをギア一つのみで走らなくてはならず、ステージウィナーのローブに5分以上もの大幅な遅れをとった。シトロエンのプライベーター、ソルドはエンジン系と見られるトラブルでレグから撤退。ソルベルグとソルドのアクシデントで、ペターの実兄・ヘニングとクリス・アトキンソンは、それぞれ5位、6位に上がった。ローブはグロンホルムに対しての猛追を続け、2連続ステージウィンを獲得した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 26:07.1
SS8: 17時25分 Kato Amiantos - Platres 2 (11.87km)
このステージでもキプロスの悪名高いラフグラベルに、多くのクルーが犠牲になった。シトロエンのプライベーター、ポンスは道の中央にあった石にヒット。ステージ後半はステアリングアームが破損した状態での走行となり、ステージウィナーのローブのタイムに1分以上の遅れを喫した。ソルベルグは、この日最後のステージでも2速だけでの走行となり、さらに2分をロス。実兄のヘニングもフロントガラスから差し込む日光で視界を失い、ステージ上でストップ。マシンをコースサイドに落とし、レグから撤退となった。マシュー・ウィルソンはステージを走り切ったものの、電気系のトラブルによりサービスへ戻るロードセクションでストップした。SUBARUのクリス・アトキンソンはトラブルフリーでこの11kmステージを走り切り、総合5位でこの日を終えた。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 9:26.8
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「我々にはマシンを完全にコンペティティブに仕上げるために、まだ多くの作業が残っているため、このラリーに挑むに当たり、非常にタフな戦いになるだろうと思っていた。両ドライバーとも素晴らしいパフォーマンスを見せ、ペターはトップ3タイムを連取した他、SS4ではステージウィンも獲得、クリスはこの日の終わりには総合5位につけた」
ペター・ソルベルグ
「いい一日ではなかった。何が起こったのか、よく分からないのだが、しかし午後の3本目のステージではギアボックスにトラブルが発生し、最後の2本はギア一つだけで走らなくてはならなかった。非常に難しい走りだったし、このラリーで成果を出すことが非常に厳しくなってきた」
クリス・アトキンソン
「僕たちはOK。ステージの2回目の走行はかなりラフで、大きな石がたくさんコースに出てきていた。それをとにかく避けて、ノートラブルで乗り切った。タイムは予想していたものではなかったが、終わりよければ全てよし。このステージで総合5位はベストの結果だと思うし、明日にもつながる。トライは続けていくよ」