ステージレポート
SS9: 08時38分 Kellaki - Foinikaria 1 (9.49km)
リマソルで10分サービスを受けた後、クルーは競技2日目の走行に挑むため再びトルードス山脈へと向かった。このステージの序盤は高速でリズミカルだが、多くのクルーが非常にルーズなグラベルと路面が特にスリッパリーであると伝えてきている。総合2位につけるセバスチャン・ローブは中盤で極端なワイドランをして5秒近くをロスしたが、ラリーリーダーのマーカス・グロンホルムにはトラブルはなく、このイベント5つめのステージウィンを獲得。ミッコ・ヒルボネンは、フォーカスのミスファイアリングが再発しながらも3番手タイムをマークした。SUBARUのペター・ソルベルグは5番手タイムで、総合順位でトップ10圏内にまで挽回。チームメイトのクリス・アトキンソンが6番手タイムと続いた。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 8:01.4
SS10: 09時16分 Akrounta - Apsiou 1 (7.99km)
アクロウンタからアプシオウの8kmステージは、アベレージ速度がわずか時速60km/hを超える程度と、このラリーでも低速SSの一つ。レグ1を撤退し、この日スーパーラリー規定の適用を受けて再スタートしたダニエル・ソルドは、ステージのスタート付近でクサラが転倒。しかしそのまま着地してフィニッシュまで走り切ったが、ステージウィナーのグロンホルムに45秒遅れのタイムとなった。グロンホルムはローブに対してのアドバンテージを増やし、その差は10.2秒にまで広がった。キプロスで堅実なパフォーマンスを見せているクリス・アトキンソンはそのペースを維持し、ここでペター・ソルベルグを抑えての5番手タイムをマークした。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 7:44.9
SS11: 10時34分 Foini − Koilinia 1 (30.33km)
フォイニの30kmステージでは、ローブがこの日最初のステージウィンを獲得。ここではグロンホルムがブレーキのオーバーヒートに悩まされ、総合首位争いは一層白熱化してきた。キプロスのラフな道は、ここでも非常にスリッパリーなコンディションを生み出し、SUBARUの両ドライバーやシトロエンのプライベーター、トニ・ガルデマイスターなど多くのドライバーがグリップ不足を伝えてきている。ヘニング・ソルベルグは、プジョーのエンジンから熱湯が漏れ、それがコックピット内のソルベルグとコ・ドライバーのカト・メンケウルドのところまで染み出すトラブルで、1分半以上をロスしている。ストバートチームにも受難のステージとなり、マシュー・ウィルソンがフロントバンパーをなくし、ルイ・ペレス・コンパンクはパワーステアリングがなくなった状態でステージを走行。コンパンクはコースオフを喫し、レグから撤退。この結果、ペター・ソルベルグが総合9位に浮上した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 26:20.8
SS12: 11時32分 Galatareia - Pentalia 1 (11.33km)
ヘニング・ソルベルグは、プジョーのコックピットが水浸しとなりながらこのステージをフィニッシュ。ドライビングスーツやブーツ、グローブをずぶ濡れにしながらの走行となり、湿ったステアリングやペダルでグリップを得ることに苦戦。この11kmのステージで、1分半以上ものタイムロスとなった。このアクシデントで、実弟のペターはヘニングをかわして総合8位に浮上した。ガルデマイスターは、痛恨のミスでラインを外し10秒のタイムロス。オーストラリアのクリス・アトキンソンは、堅実に6番手タイムでこのステージをフィニッシュ。総合5位を堅守した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 8:17.8
Driver Quotes - Service D (SS12後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「この午前中は走行順でかなり手こずった。砂利掃きで不利になる影響が大きく、我々はまさに後続のために砂利を掃いている状態。非常にスリッパリーなので、まだ十分なトラクションを得られていないが、いずれにしてもこれで走らなくてはならないので、できる限りエンジョイできるように努める」
- クリス・アトキンソン:
- 「この午前は大きなトラブルもなく、かなり堅実に展開した。ステージはかなりトリッキーでルーズ。とにかく、走り切ってポジションを維持しているだけでハッピー。リピート走行ではかなりタフになるので、マンフレッドの後ろを追いかけるのは難しいと思うが、プッシュは続けていくので、結果はどうなるかお楽しみだね!」
SS13: 14時25分 Kellaki - Foinikaria 2 (9.49km)
リマソルでの30分サービスを受けた後、クルーは午前のステージのリピート走行に挑むため、再びトルードスへと向かった。午前中の走行で路面はかなり轍が掘れ、ロードコンディションは非常に過酷。ヘニング・ソルベルグの水漏れトラブルは続き、集中力を欠いたことでソルベルグは、このステージでこの日の自己ベストとなるサードベストタイムをマークした実弟のペターにさらに遅れを取った。ローブとグロンホルムはこのステージでもトップ2タイムを分け合い、ここではローブがグロンホルムを0.6秒先行した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 8:01.7
SS14: 15時03分 Akrounta - Apsiou 2 (7.99km)
首位争いにドラマチックな展開が起きた。グロンホルムが最初のタイムスプリット前でスピンを喫し、ローブがグロンホルムをかわして首位に浮上。グロンホルムはローブのベストタイムに8.9秒遅れでこのステージをフィニッシュ、ローブが総合タイムで1秒リードした。ミッコ・ヒルボネンがサードベスト、ペター・ソルベルグ、マンフレッド・ストールが続いた。クリス・アトキンソンは7番手タイムで、総合5位のポジションを堅守した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 7:35.4
SS15: 16時21分 Foini − Koilinia 2 (30.33km)
SS15ではSUBARUにさらなる不運が舞い込み、クリス・アトキンソンがスタートから16km地点でブレーキ中にストールし、膨らんで溝にはまった。この衝撃で右リアタイヤが曲がり、周囲にはコース復帰にマシンを押し出す観客もなく、レグから撤退を余儀なくされた。アトキンソンの不運で、ガルデマイスターとポンスがそれぞれ総合5位、6位に浮上。マシュー・ウィルソンもこのステージでアクシデント。ここでギアセレクションのトラブルが発生し、スタートから4.5km地点のコーナーを曲がることができず、レグから撤退となった。上位では、セバスチャン・ローブがここでグロンホルムを16秒以上も引き離し、総合首位差をさらに広げた。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 25:56.1
SS16: 17時19分 Galatareia - Pentalia 2 (11.33km)
レグ2最後のステージでは、ペター・ソルベルグがさらに猛チャージを見せた。このステージで4番手タイムをマークしたソルベルグは、総合順位を7位に上げた。兄・ヘニングが後に続いているが、ここでもマシンに水が流れ込みながらの走行を強いられている。この日6回目のステージウィンを獲得したローブは、グロンホルムとの差を20秒以上に広げた。ミッコ・ヒルボネンはサードベストタイムをマークし、総合3位の座を固めている。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 8:09.7
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「今日は、いわゆるキプロス・ラリーらしい日だった。ステージはとても暑くてラフ。ドライバーとマシンにとっては、まさに耐久勝負だった。我々は、ドライバーをできる限り上位に上げるために全力を尽くしたが、競技開催中にギャップを詰め切るには、さらに手をかける必要がある。両ドライバーとも素晴らしい根気強さを見せて、ステージによっては上位陣にもひけをとらないバトルを演じることができた。SS15でクリスに起こったことはアンラッキーで、総合5位から後退してしまったが、我々は両マシンが明日、走行に復帰して今シーズンの残りイベントに向けて貴重なデータを収集していく」
ペター・ソルベルグ
「昨日よりはいい一日だったが、依然としてトラクション不足とスタートポジションの関係でアタックすることが難しい。今日の午後のステージは、これまでに見た中でも最もラフな状態だったが、フィニッシュまでプッシュを続け、ファンに楽しんでもらうことに務める」
クリス・アトキンソン
「基本的にはかなりいい一日だった。SS15までは、余裕を持ってポジションを維持したが、ブレーキにトラブルがあってコースオフしてしまった。なぜそうなってしまったのか分からないのでデータを見てみるが、これで溝にはまりこんでしまった。マシンの状態はOKのよう。木にひっかかった右リアにダメージがあるだけ。明日、競技に復帰していけるようであることを願う」