ステージレポート
SS1: 07時58分, Perge 1 (22.43km)
レッキから続く強い雨と嵐は、ケメル周辺に大被害をもたらし、レグ1のスタートでは天候により様々な問題が続出。主催者は、SS1,SS2のキャンセルを決めた。風と雨がひどすぎることから、アクシデント発生時に医療用ヘリコプターが、適正な対応やステージ上の着陸を確保することができないため。クルーは、水浸しのSS1とSS2をリエゾンとして通過し、SS3へと向かった。
Fastest Time: キャンセル
SS2: 08時41分 Myra 1 (24.15km)
クルーは水浸しのSS2をロードセクションとして通過、直接SS3へと向かった。
Fastest Time: キャンセル
SS3: 09時24分 Kumluca 1 (9.90km)
依然強い雨は降り続くが、主催者はSS3の走行上の安全が確保できたと判断、9kmのクムルカがこのラリー最初の競技ステージとなった。深い水たまりと極めてスリッパリーなマディ路面のため、クルーからは最悪のコンディションが伝えられた。ドライグラベルで準備したドライバーたちのペースノートは、金曜日のSS3ではほとんど姿を変えていた。フォードのマーカス・グロンホルムがベストタイムをマーク、SUBARUのペター・ソルベルグがセカンドベスト、フォードのプライベーター、コスティ・カタヤマキが3番手タイムだった。WRCドライバー勢ではハリ・ロバンペラが最初にトラブルに見舞われ、右コーナーでシュコダの右サスペンションにひどいダメージを負い、ステージから引き上げた。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 7:42.7
Driver Quotes - Service A (SS3後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「とにかくマディ!ベストは尽くしたが、泥で本当に難しかった。走行順が早いことでアドバンテージになるだろうと思っていたが、選んだタイヤがまったく合わなかった。このサービスでは、次のセクションで泥でももっとトラクションを稼げるよう、タイヤカットで対応してみる」
- クリス・アトキンソン:
- 「この午前中は、慎重に慎重に走った。どこに泥があるかまったく分からないので、全然プッシュしなかった。路面には石がたくさん出ていたので、気を付けてドライブし、どのコーナーでもよく見ながら走った」
SS4: 12時22分 Perge 2 (22.43km)
ケメルでの30分サービスの後、クルーは午前中に設定された3本のステージのリピート走行のため山岳部に戻った。しかし、このセクションでも悪天候によりイベントスケジュールが中断。67台が走行した時点でSS4は、コース上の泥量が多すぎるため、クラーク・オブ・ザ・コースによりすべてキャンセルとなった。
Fastest Time: キャンセル
SS5: 13時05分 Myra 2 (24.15km)
路面コンディションがあまりに悪いため、主催者はこのステージ前半の走行を断念。本来の中盤付近に新たなスタートラインが設定された。こうしている間に雨は止み、ステージ路面はすぐに乾き始めた。ステージを一番手から走行しているグロンホルムがベストタイムをマーク。チームメイトのミッコ・ヒルボネンがセカンドベスト、シトロエンのプライベーター、シェビー・ポンスが3番手タイムだった。ペター・ソルベルグのマシンは、特に轍の深いセクションでラジエターいっぱいに泥が詰まってしまい、フィニッシュラインを通過した時にはオーバーヒートを発生していると伝えてきた。このトラブルにも関わらず、ソルベルグは4番手タイムをマークし、総合2位の座を維持した。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 8:54.0
SS6: 13時48分 Kumluca 1 (9.90km)
雨が止み空が明るくなり始めたため、クムルカのステージ・再走回では、ステージコンディションが劇的に好転した。フォードのグロンホルムとヒルボネンがファステスト、セカンドベストをマーク。負傷したセバスチャン・ローブの代役として参戦しているコリン・マクレーが3番手タイムだった。クリス・アトキンソンが、SUBARUインプレッサWRC2006で4番手タイムをマークし、SS5前のサービスでセッティング変更を行ったハンドリングに満足していると語った。ペター・ソルベルグと実兄のヘニングが同タイムをマークして5番手タイムをシェア。このSSのフィニッシュの後、クルーはこの日2回目の30分サービスに入るため、ケメルへと戻った。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 7:21.3
SS7: 16時11分 Tekirova (5.50km)
新設ステージ・テキロヴァのショートSSではペター・ソルベルグがベストタイムをマーク、このイベント初のステージウィンを獲得した。SS6後のサービスで、ソルベルグはこの日のスタート時のセッティングに戻し、これがミックスコンディションにマッチした。シュコダでプライベートエントリーしているフランソワ・デュバルがセカンドベスト、ヘニング・ソルベルグがサードベストで、ノルウェーのファンを盛り上げた。路面は依然としてマディで場所によっては極めてスリッパリーな状態だが、日差しで路面が乾き、コンディションは少しずつ良くなっている。クリス・アトキンソンは、フロントガラスのワイパーが断続的に不調になるトラブルを伝えてきたが、それでもクリーンな走行で6番手タイムをマークした。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 4:46.5
SS8: 17時09分 Phaselis 1 (29.28km)
このラリー最長のステージでは、ペター・ソルベルグがセカンドベストのヘニング・ソルベルグに2秒差をつけて再びベストタイムをマーク。グロンホルムがサードベストでラリーリーダーの座を守ったが、ソルベルグはヒルボネンとの総合差をさらに広げ、総合2位を一層固めた。乾きつつあるコンディションに対する的確なタイヤチョイスは困難を極め、上位陣でも多くのドライバーが選択を誤ってタイムロスを喫している。ドライになってきたコンディションで調子を狂わせたマクレーは、タイヤカットを抑えたソルベルグに35秒遅れ、ダニエル・ソルドはマディな路面に対しコンパウンドが固すぎたため、1分以上の遅れとなった。クリス・アトキンソンは5番手タイムをマークして、マクレーをかわし総合6位に浮上した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 24.17.1
SS9: 19時22分 Akdeniz University SSS1 (5.20km)
この日最後のステージは、アンタルヤのスペクテイターステージ。ヘッドライトが照らす中、何千人もの観客の前でクルーは5.2kmのコースが2レーン設定されたスーパーSSでデュアルトライアルのバトルに挑んだ。トップ10のタイムは4秒以下の僅差となったが、ベストタイムはペター・ソルベルグがマークし、この日3連続ステージウィンを達成した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 4:12.6
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「ステージの走行距離は短くなってしまったが、チームにとってはいい日だった。ペターは総合2位につけ、3連続ステージウィンをもたらし、たくさんのスタッフが続けてきた懸命な作業とピレリのサポートに応えてくれた。クリスもいいタイムを出し、さらにポジションを上げていくだろうと自信を持っている。マシンにはまだ手をかけるところがたくさん残っていることは自覚しなくてはならないが、明日は本格的な争いに戻ることも、もちろん楽しみにしている」
ペター・ソルベルグ
「我々にはとてもいい一日だった。開発は間違いなく正しい方向性に向かっており、マシン性能はどんどんと向上している。さらにプッシュを続けて行かなくてはならず、満足のいく速度を維持していくためにはまだ先は長いが、今日を終えて、とてもいいフィーリングを感じている」
クリス・アトキンソン
「今日はコンディションのこともあり、かなり堅実なアプローチで攻めた。序盤で行ったセッティングの変更で、ラフなところでのマシンのハンドリングが少し扱いやすくなり、プラン通りのドライビングができて満足。上位陣とのタイムは必ず詰めることができると思うし、ポジションも上げていきたい」