ステージレポート
SS10: 08時33分 Kemer 1 (20.50km)
レグ2最初のステージのコンディションは、快晴でドライ。しかしここ48時間に降った大雨で、24kmのケメルのステージは、特に森を抜ける木の陰の区間など場所によってはウェット&マディのまま。この日の幕開けでは、ペター・ソルベルグがペースセッターとなり、マーカス・グロンホルムに2.2秒差、サードベストのミッコ・ヒルボネンには9秒差をつけて、レグ1から4連続ステージウィンを達成した。マンフレッド・ストールは、プジョーでの自信不足によりスローダウン、総合10位に後退した。クリス・アトキンソンもマシンの新しいセッティングがステージとマッチせずタイムロス、総合8位に後退した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 14:54.9
SS11: 09時21分 Silyon (27.36km)
グロンホルムがベストタイムをマーク。ヒルボネンがセカンド、ペター・ソルベルグが3番手タイムだった。シトロエンの代役ドライバー、コリン・マクレーは選んだタイヤがコンディションに合わず、総合順位で7位に後退。同じくクサラをドライブするシェビー・ポンスが6位に上がった。ヘニング・ソルベルグは、フィニッシュ手前10kmで巨大な石にヒットしたが、走行を続けることができてラッキーだったと語った。このステージの後、クルーは30分サービスに入るため、74kmのリエゾンを経てケメルへと戻った。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 20:55.9
Driver Quotes - Service E (SS11後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「本当にハッピーな気分。マシンがパーフェクトな形になるまではまだ先は長いが、少し変更を行い、それが大きな向上につながった。2本目のステージではフロントのグリップを失い始めたので、同じスピードとトラクションを維持することができなかった。でも2本目にも満足している。このラリーでは、現状以上を期待してはいかない」
- クリス・アトキンソン:
- 「今日はあまりいいスタートではなかった。午前中にいくつか小さな変更を行ったが、それで少しタイムロスした。低速のコーナーで少し苦戦している。サービスで何ができるか、検討する。何か変更を行って、それがうまくいくといいけれど」
SS12: 12時04分 Kemer 2 (20.50km)
この日最初のリピートステージでは、お馴染みのグロンホルム、ソルベルグ、ヒルボネンがトップ3タイムをマークした。グロンホルムは2.6秒差をつけてのベストタイムで、総合首位を40秒差にまで広げた。ソルベルグはヒルボネンに対し30秒差を残している。トップ20での唯一の動きは、ステージ中盤でストールを喫したコスティ・カタヤマキをかわしたポンスの5位浮上。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 14:26.7
SS13: 12時52分 Silyon 2 (27.36km)
シリオンのステージ・リピート走行では、ミッコ・ヒルボネンがフォードのチームメイト、グロンホルムを0.5秒ちぎってのベストタイムをマーク。ペター・ソルベルグはサードベストで、兄のヘニングが4番手タイム、アトキンソンがトップ5タイムをマークした。カタヤマキとマクレーはタイムが伸びず、総合順位では両者ともアトキンソンの後ろに下がった。ハリ・ロバンペラも、依然苦戦が続いている。ベテランのフライングフィンは、タイヤチョイスが当たらず、40秒の遅れを喫している。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 21:21.4
Driver Quotes - Sservice F (SS13後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「今日の午前は、出だしは非常にいい感じだったが、今はマーカスに対して少し遅れを取っている。この午後はトラクションはよくなり、ペースもそれほど離れてはいないが、今タイムを取り戻すのは難しい。このラリーを2位で走り切ることができれば、かなり満足だ」
- クリス・アトキンソン:
- 「午後はかなりいい走りをすることができて、この2本のステージでは順位を上げることもできた。特に2本目(SS13)は、よかった。いいタイムが出ているので、プッシュを続けて上位に上がるようがんばっていく。今は5位のすぐ後ろの6位につけているので、完璧な内容だ」
SS14: 16時00分 Chimera 1 (16.91km)
この日2回目の30分サービスでリフレッシュしたクルーは、この日最後のループとなる3本のステージへと向かった。16kmのチメラのセクションは、このラリーで最も過酷なSSの一つである上に、再び降り始めた雨や、ラスト3kmを覆った嵐による氷と半解けの雪のために、さらに困難なコンディションとなった。ヘニング・ソルベルグは、スロットルのトラブルを抱えコースオフ、50秒をロスした。その他、多くのドライバーが、アイスや中盤付近の特にマディなセクションで次々とコースオフ。しかしSUBARU勢は、このウェットで難しいコンディションの中、理想的な展開を見せた。ソルベルグは、SUBARUインプレッサWRC2006で、セカンドベストのグロンホルムよりも9.2秒速いタイムでフィニッシュラインを越えた。クリス・アトキンソンがサードベストで、総合5位に浮上した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 12:22.5
SS15: 16時58分 Phaselis 2 (29.28km)
このラリー最長ステージでは、ペター・ソルベルグの頼もしいパフォーマンスに突然の幕切れが訪れた。スタートから4km地点で、ソルベルグのSUBARUインプレッサWRC2006がコース上の巨大な石に衝突、道をそれてコース脇の溝にはまった。ソルベルグとコ・ドライバーのフィル・ミルズは懸命に努力をしたがマシンを動かすことはできず、ソルベルグにはレグから撤退する以外の選択肢はなかった。ソルベルグのアクシデントのニュースは他のコンペティターにも伝わり、ヒルボネンとグロンホルムはペースを抑えに入ったため、ステージタイムの上位には新たな名前が登場してきた。この29kmのステージのベストタイムはダニエル・ソルドがマーク。同じくシトロエンのカタヤマキがセカンドベストだった。
Fastest Time: ダニエル・ソルド(シトロエン) 24:52.3
SS16: 19時11分 Akdeniz University SSS2 (5.20km)
この日最後のステージは、アンタルヤのスペクテイターステージ。ヘッドライトが照らす中、何千人もの観客の前でクルーは5.2kmのコースが2レーン設定されたスーパーSSでデュアルトライアルのバトルに挑んだ。ベストタイムはミッコ・ヒルボネンがマーク。マクレーがわずか0.2秒差でセカンドベスト、カタヤマキが3番手タイムだった。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 4:06.5
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「今日の対照的な展開は信じられない。今日はペターの4連続目のステージウィンで素晴らしいスタートを切り、午後にもベストタイムをマークしたペターは、首位との差をどんどんと詰めていた。それなのに、最後から2番目のステージでは石にヒットし、彼の戦いは終わってしまった。クリスはいい一日を過ごし、コンペティティブなタイムもマークして、今日の時点で4位に浮上した。ここではポジティブな内容を得て励みとしていく。マシンの開発にはまだ作業が山積みになっているが、間違いなく正しい方向へと向かっている」
ペター・ソルベルグ
「コーナーに入って、マシンが路上の石にヒットした。ステージから溝にはじき飛ばされた。ラリー序盤では、あれだけポジティブな内容で展開していたのに、この終わり方は信じられない。再びトップで争いができたことは素晴らしいフィーリングだったし、全員が取り組んできた懸命な作業が速さに結びついたことを見せることができたのは、とてもよかった。まだやることはたくさんあるが、我々は復活しつつある」
クリス・アトキンソン
「山岳ステージ最後の2本のコンディションは、非常に難しかった。堅実な走りで、雪やアイス、泥に取られないように慎重に努めた。ここではヒーローになる必要はないが、順位を上げて4位に浮上することができた。明日はこのアプローチを続けて、さらにタイムやポジションのアップを目指していく」