Rd.13 Rally of Turkey
13 to 15 October 2006
事前情報
Event Bulletin
6 October 2006
来週、SUBARUワールドラリーチームは、2006年FIA世界ラリー選手権(WRC)全16戦の第13戦「ラリー・トルコ」に挑むため、再び地中海を訪れる。
このイベントの過酷な路面は、もうお馴染みだろう。アナトリアン山脈の高地を駆ける荒れた多彩なグラベルロードに設定されたステージは、大まかな面では2週間前に開催された前戦キプロスとも似ているが、非常に重要な相違点がある。まず、トルコでは、キプロスのような低速の速度域はない。次にステージはさらに多様化しており、ウォータースプラッシュが各所に配されるほか、見所のコーナーも多くスペクテイターにも人気だ。また、今年のトルコは開催時期も変わったため、コンディションも昨年とは大きく変わるだろう。昨年から4ヶ月遅れとなる晩夏の開催となったことで雨の可能性が格段に高くなり、山岳路では霧も予想される。
WRCに昇格して以来4回目の開催となるラリー・トルコは、今年もリゾート地・アンタルヤから40km南下したケメルを本拠地として繰り広げられる。イベントは、10月12日木曜日の夜(現地時間)、アンタルヤのチュンフリエット・スクエアで色鮮やかなセレモニアルスタートで幕を開けた後、翌日から3日間に渡り競技が行われる。
このラリーには351.01km・19SSが設定される。10月13日金曜日のレグ1はこのラリー最長レグとなり、アクデニス大学の校庭で行われる夜のスーパーSSを含む総走行距離152kmのステージを走行。レグ2では山岳ステージ7本にスーパーSS、日曜日のレグ3はラリーの最短レグとなる。優勝マシンがケメルのフィニッシュランプに上がるのは、10月15日日曜日13時06分(現地時間)の予定。
エントリー
SUBARUワールドラリーチームからは、2台のSUBARUインプレッサWRC 2006がエントリー。ペター・ソルベルグ(コ・ドライバー、フィル・ミルズ)と、クリス・アトキンソン(コ・ドライバー、グレン・マクニール)がドライブする。
ソルベルグのラリー・トルコ参戦は過去3回。うち2回でポディウムフィニッシュを決めている。トルコでのベストリザルトは、2005年の総合2位。アトキンソンは、昨年このラリーに初めて参戦、初参加のこのイベントで波乱のラリーを経験した。レグ1では石にヒットしてリアタイヤをもぎ取られ、レグ撤退。レグ2で再スタートを果たした後レグ3までラリーを走り切り、トルコのトリッキーなコンディションでの経験を積んだ。
ドライバー・コメント
ペター・ソルベルグ
「ラリー・トルコはいいラリー。ここのステージは大好きだし、我々のマシンやタイヤともとても相性がいい。これまでもここでは速さを見せつけてきたので、今回も全力をかけた走りをしていく。このラリー向けの自分のセッティングがバッチリ決まれば優勝を狙うと言いたいのだが、ここのところの我々の状況ではかなり難しい。だから目標はポディウムだが、チャンスがあればさらに上を目指すことがあってもおかしくはない。このスポーツではあらゆることがあっという間に変わっていくので、遅かれ早かれ、流れは我々の方に間違いなく向いてくる」
クリス・アトキンソン
「トルコはコンディションがとても多彩でトリッキーなラリー。前回は、雨、固く締まった道、ルーズ系、低速区間から全開セクションまで様々だった。今年もあらゆる事態を予測しているし、今回もコンディションが変わっていくだろう。本当に面白いラリーだ。キプロスからあまり間を置かずに開催される点でも、難しいラリーになると思う。キプロスではあまり過度な期待をせず、自分たちの可能性を現実的に見つめて結果を得た。来週はさらにすべてが安定していけたらいいと思う。キプロスでの同じ様なペースで行けば、トップ5でのフィニッシュが可能だと思う。乞うご期待だね」
マシン&挑戦
SUBARUワールドラリーチーム・スポーティングディレクター、ルイス・モヤ
「このラリーを一言で語るなら、”多様性”だろう。道は、場所によっては高速だが、他の場所ではラフになることもある。アクロポリス・ラリーとラリー・キプロスを合わせたような感じだ。ドライバーは常に慎重に構えていなくてはならない。特に丁寧にレーシングラインをキープする時は要注意だ。一度ラインを外れたら、そこにはルーズなグラベルがそこら中に散らばっており、たちまちスライドやスピンをしてしまう。どこにも石や、路肩には縁石があり、過去にはこの犠牲になった者もたくさんいる。
トルコではステージの高低差も大きく、あるステージでは海面レベルを走行し、またあるステージでは標高は1500mにも達する。高地のステージになれば気温が下がるのでドライバーには過ごしやすいが、空気が希薄になり低温のために冷却効果が下がるので、マシンにはあまり有り難くはない。つまり、このイベントの高地ステージは、キプロスと同じくらいブレーキとエンジンに厳しいのだと言える。
トルコでのペターとクリスのメインの目標は、両マシンがトップ6に入ること。もちろん、チャンスがあれば、さらに上のリザルトを狙ってベストを尽くす。前戦以来、我々のエンジニアリングチームはマシンパフォーマンスの作業を続けており、シシリーで5日間の開発テストも行った。着実に前進しており、出来る限り早くチームが完全にコンペティティブになるためにあらゆることを尽くしている」
ラリーの合間
キプロスから2週間、ソルベルグはモナコの自宅で、地元のジムでトレーニングを行ったり、家族との時間を楽しんだ。自宅にいる間のソルベルグの役目は、フランス系学校に通い始めた息子・オリバー君の見送りとお迎え。あいにくオリバー君とて、WRCドライバーのお抱え運転手を堪能できる機会はごくわずか。父・ソルベルグは、歩いて学校に行くのがお好みなのだ。
アトキンソンは、キプロス後そのまま英国に戻り、バンブリーにあるチームの本部で数日を過ごした。アトキンソンとマクニールは地元のサーキットでカートの耐久レースを敢行した後、開発テストのためにシシリーへと飛んだ。2人は、テストを3日間担当した。