ステージレポート
SS21: 07時03分 Atkins 1 (4.42km)
ソルベルグがベストタイムをマーク。しかし、グロンホルム、ヒルボネンのフォード勢も後に続き、ソルベルグはヒルボネンとの総合差をわずかしか縮められず、そのギャップは31.1秒となっている。グロンホルムはセカンドベストをマークしたが、ドライバーズ選手権のタイトル争いへ生き残るチャンスのためには、上位陣に何らかのドラマが必要となりそうだ。3番手タイムをマークしたヒルボネンは、昨晩の雨でコースは場所によってまだ湿っておりスリッパリーだと伝えた。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 3:06.1
SS22: 07時33分 Helena North 1 (29.93km)
マシンのスプリットタイムを確認しながらお互いに競り合いを展開するヒルボネンとソルベルグは、ヘレナノースの29.93kmステージでも接戦。ステージウィンはヒルボネンが獲得したが、ソルベルグもわずか0.8秒差で続き、ヒルボネンの総合首位リードは30秒近く残っている。やや湿り気が残るスリッパリーな路面では数人のコンペティターが犠牲となり、特にフォードのプライベーター、ルイ・ペレス・コンパンクはコースオフしてタイムロス。この際、低木に突っ込んでいる。コンパンクの後にステージを走行しているクリス・アトキンソンは、スタートから7km地点で、ブラインドクレスト直後に現れたステージ上に横たわる木に遭遇。アトキンソンはハンドルを切り損ね、コースサイドの別の木に跳ね返りマシンのリアにダメージを負った。外観に大きな損傷を追ったアトキンソンは自前で押し戻し、このセクションを7番手タイムでフィニッシュした。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 17:06.0
SS23: 08時14分 Helena South 1 (17.31km)
日中サービス前最後のステージでは、ソルベルグがステージ中盤の巨大な石にマシンをヒット、ヒヤリとする場面が見られた。ソルベルグ車はこの衝撃でコースオフしたが、メカニカルのダメージはなかった。それでもソルベルグは、ステージウィナーのヒルボネンに5秒遅れのサードベストタイムでこのステージをフィニッシュした。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 8:57.8
Driver Quotes - Service H (SS23後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「今日の午前は前向きに取り組んで、ミッコを捕らえることができると信じるしかなかったが、最初のステージではそれほどタイムを縮めることができず、非常に難しい状況だと感じられた。2位もそれほど悪いリザルトではないので、今となってはハード過ぎる攻めを行うポイントがなくなった。我々が勝つためには、彼が大きなミスをするのを待つしかない」
- クリス・アトキンソン:
- 「昨晩マシンにいくつか変更を行ったが、それでもまだ必要なだけのマシンに対する自信が得られていない。自信がないまま、ハードにプッシュして初日のようなスピードを出すことは難しい。今日の2本目のステージでは、ステージ上の木を避けようとコースオフしてタイムロス、マシンにダメージを負った。それほどひどくはなかったので、それほどの遅れにはならなかった」
SS24: 11時03分 Atkins 2 (4.42km)
林道ステージ最後のループに戻ると、多くのコンペティターが現在のポジションキープのためにペースダウンを始めた。ソルベルグのウィニングタイムは、この日1回目の走行でアトキンソンがマークしたベストレコードに5秒遅れ。ラリーリーダーとの間にある36秒のギャップに、ソルベルグは2位でこのラリーをフィニッシュできれば満足だと語った。26歳のヒルボネンはサードベストタイムをマークし、自身初のWRCイベント勝利に向けて邁進している。グロンホルムはセカンドベストタイムで5位にまで挽回したが、上位にトラブルが起きない限りこれ以上のポジションアップは絶望的となってきた。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 3:01.3
SS25: 11時33分 Helena North 2 (29.93km)
ほぼ幕切れが見えてきたラスト2番目のSS、ヘレナ・ノースのロングステージ・再走回では、ソルベルグ、ヒルボネン、グロンホルムが落ち着いた走行を見せた。ソルベルグがこの日3回目のステージウィンを獲得。わずか0.2秒差で、ヒルボネン、グロンホルムが続いた。クリス・アトキンソンは4番手タイムをマーク、マンフレッド・ストールがトップ5タイムに食い込んだ。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 16:59.1
SS26: 12時14分 Helena South 2 (17.31km)
パースでの開催最後のラリー・オーストラリア、最終ステージではトップ10にドラマはなかった。フォーカスWRCのミッコ・ヒルボネンは最速タイムでフィニッシュラインを通過、自身初のWRC勝利を獲得した。ペター・ソルベルグが総合2位でフィニッシュ。4月のラリー・アルゼンチン以来のベストリザルトを飾った。ポディウム最後のポジションを獲得したのは、マンフレッド・ストール。マーカス・グロンホルムは5位まで順位を挽回したが、ドライバーズ選手権でセバスチャン・ローブの首位を阻止するには至らず、今シーズン2戦を残して、ローブの2006年タイトルが確定した。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 8:55.9
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「この週末はかなりの出来となった!このラリーでは、両ドライバー共がラリーリーダーに立ち、合計9回のステージウィンを獲得し、総合2位も達成した。ここ数ヶ月非常に厳しい内容のラリーを送ってきたSUBARUチームにとって、大きな岐路を迎えた。マシンのパフォーマンスは一朝一夕で変えられるものではない。ここまで長い間、懸命な作業を続けてきた結果だ」
ペター・ソルベルグ
「2位獲得をとても喜んでいる。今シーズンは非常にタフでチームも昼夜を問わずハードな作業を続けてきた。まだやることは残っているので、マシン向上を目指して行くが、今日はチームやメカニック全員に感謝したい。みんなが大きな踏ん張りを見せた」
クリス・アトキンソン
「望んでいたリザルトではないが、長く続きはしなかったものの期待していたペースを出せた。金曜日にラリーをリードできたことは、もちろんうれしい。小さなミスはしたが、自分のスピードは期待の持てる内容。リードをずっと維持できたとは思わないが、ポディウムは狙えたと思う。だからリザルトとしては残念だが、内容は充実していたし、さらにマシンの修得を続けていく」