ステージレポート
SS1: 09時17分 Port Talbot 1 (17.40km)
クルー陣はラリー・GBの開幕ステージに挑むため、ウェールズの郊外へと向かった。木曜日夜に降った大雨により、ステージは非常にスリッパリー。ステージ走行中には雨は降らなかったものの視界は悪く、ステージのスタートは早朝の霧に覆われた。SUBARUワールドラリーチームのドライバー勢は堅実にこのイベントの滑り出しを迎え、ペター・ソルベルグ、クリス・アトキンソンの両名は17kmのステージを走り終えてトップ6圏内につけた。ソルベルグはこのラリーでは最初からアタックしていくことを明言しており、その通りに実行してみせた。滑り出しは好調で、スプリットタイムの具合では総合トップも可能なペースであることが見てとれた。しかし、頻出するヘアピンの一カ所でエンジンが停止し、遅れを喫した。このアクシデントによるタイムロスはほんの数秒ではあったが、ベストタイムをマークするチャンスは阻まれた。アトキンソンは6番手タイムをマークし、「僕たちには、ステージはそれほど悪くはなかった。リスクは負わないようにしているが、少し慎重過ぎたかもしれない」と語った。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 9:08.7
SS2: 10時02分 Resolfen 1 (24.48km)
2本目のSSは、このラリーで最も速度域の高いステージで、森を進むと全開ストレートやリズミカルなコーナーが待ち受ける。フィニッシュ近くになるとレソルフェンの街に戻っていく道につながるため、さらにツイスティでテクニカルとなる。ここもクルーにとっては手強い場所となり、道には水が大量に残っている上に霧もさらに深くなっているほか、霧雨も降り、しかももともと泥が厚い場所でもある。ソルベルグはこのステージで、12分42秒1の4番手タイムをマークし、ラリーリーダーのマーカス・グロンホルム、ミッコ・ヒルボネン、マンフレッド・ストールに続く総合4位をキープした。アトキンソンはこのステージを13分4秒2でフィニッシュし、総合6位を堅守した。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 12:26.4
SS3: 10時54分 Rheola 1 (27.90km)
クルーは、フェリンデールでのサービスへ戻る前に、この日の最長ステージに挑んだ。ソルベルグはステージが始まる前にSUBARUインプレッサWRC2006のセッティングに微調整を行ったが、このコンディションに対し効果はてきめんに表れた。ソルベルグは15分43秒8のサードベストタイムをマークし、ストールをかわして総合3位に浮上。アトキンソンは16分3秒9の7番手タイムだった。アトキンソンはこの日前半のステージでのパフォーマンスには満足を見せたが、目指しているのはさらにその上。総合6位は維持したが、総合5位につけるヤリマティ・ラトバラを視野に入れている。グロンホルムは総合首位を維持し、クルー勢はサービスに向かうためフェリンデールへと戻った。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 15:34.5
Driver Quotes - Service A (SS3後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「この午前中の出来には、かなり満足している。最初のステージではヘアピンでエンジンがストールし10秒ほどのロスとなった。何が問題だったのかはわからない。SS2の路面は他のステージのものとは違い、ペースとトラクションをつかむのに苦戦したが、3本目ではよくなった。ステージを1番手から走行するマーカス(・グロンホルム)のアドバンテージはかなり大きいが、僕もあきらめはしない。マシンの動きはかなりよく、サービスでは状態をよくするためにほんの少し作業が必要なだけ。どのステージも非常にスリッパリーだ。想像できる通り、どこも泥だらけだ。午後、2回目の走行に挑む時には、かなりタフなコンディションになるだろうと見ている」
- クリス・アトキンソン:
- 「上々の滑り出しとは言えなかった。ハードにプッシュすることができず、特に最初の2本のステージでは難しかった。SS3の前半は良かったが、それからフィニッシュに向かうにつれてフロントのグリップがなくなり、マシンのフィーリングもそれほど良くはなかった。このサービスではいくつか変更を行って、マシンをもっと扱いやすいようにしていく」
SS4: 13時33分 Port Talbot 2 (17.40km)
サービスを出発し、リピート走行のループに挑んだSUBARUワールドラリーチームのドライバーは、ソルベルグ、アトキンソンが共に1つずつポジションアップとなった。サービスで、ミッコ・ヒルボネンのフォーカスに、SS1のコースアウト時によるロールケージのダメージが発見された。ヒルボネンはリタイアを余儀なくされ、ソルベルグは総合2位、アトキンソンは5位に繰り上がった。両名とも、このポート・タルボのステージでは、1回目の走行からタイムを縮めてきた。ソルベルグは9分12秒3でセカンドベストをマークし、総合3位につけるストールに4.5秒の差をつけての2位を守った。アトキンソンは9分20秒7でこのステージをフィニッシュ。総合4位につけるヤリマティ・ラトバラまで13.8秒と迫った。アトキンソンは、このステージではトラブルなしと伝えている。
Fastest Time: マンフレッド・ストール(プジョー) 9:10.9
SS5: 14時18分 Resolfen 2 (24.48km)
レソルフェンのステージ2回目の走行では、SUBARUワールドラリーチームのドライバー勢が、午後に見せてきたチャージを続けた。ソルベルグは、ラリーリーダーのグロンホルムと同一のベストタイムをマーク。グロンホルムとの間には34.4秒の差があるが、ソルベルグはあきらめはしないと語った。「マーカスをうち負かすためにできることはなんでも試していく」アトキンソンも、このステージのフィニッシュでは、満足気味。アトキンソンは12分52秒2で4番手タイムをマーク。これで、ラトバラとの差をさらに3秒詰めた。「今は少しずつ良くなってきた」とアトキンソン。「午後にはマシンが分かり始めてきた。サービスではいくつかファインチューニングを行って、次のステージでもさらに状況をよくすることができるか、様子を見てみる」
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード)/ペター・ソルベルグ(SUBARU):12: 41.8
SS6: 15時10分 Rheola 2 (27.90km)
ペター・ソルベルグがリオラのステージを激走しベストタイムをマーク、ラリー・GB初日を最高の形で締めくくった。ソルベルグはグロンホルムとの差を8秒詰め、25.8秒と迫った。「本当にいい走りだった」とソルベルグ。「タイヤが本当にいい働きをして、マシンのバランスも良かった。明日もこの速さを持続できることを願う。これで、すべてが本格的に動き出した」アトキンソンは、チームメイトほどの活躍を見せることができなかった。マシンが急に停止するまでは、好タイムペースで走っていたアトキンソン。マシンを再始動させることはできたが、35秒ほどのタイムロスとなった。このアクシデントで、ダニエル・ソルド、チェビー・ポンスに続いての総合7位まで後退となった。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 15:39.3
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「かなり典型的なラリー・GBの展開となり、非常にスリッパリーな、超高速ステージとなった。ペターが2位につけたことを、非常に嬉しく思っている。今日を終えて首位との差はわずか25秒であり、折り返し地点が非常に楽しみになってきた。もちろんマーカス・グロンホルムにプレッシャーを与えようと試みていたが、どんなリザルトがついてくるかはお楽しみだ。クリスにとっては、やや厳しい日となり、午前中はマシンのフィーリングで少々問題があり、午後には電気系トラブルが発生した。しかし、両マシンともがポイント圏内につけていることは、非常に頼もしい」
ペター・ソルベルグ
「今日は本当に本当に、ハードにトライしたのだと言わせてほしい。しかし、勝利をつかむには、これしか方法がないのだと思う。それでもかなり順調に進んでいるようだし、とてもポジティブな気分でいる。午前最初のステージでエンジンストールにより10秒タイムロスしてしまったのはとても残念だったが、最後のステージでは充分タイムを取り戻したし、走りも満喫した。誰に対してもこれだけの差をつける走りができたのは本当に久しぶりなので、とても士気が高まっている。明日もこの調子を続けられることを願っている。とても面白い一日になると思うよ」
クリス・アトキンソン
「難しい一日だった。セッティングが決まるまでに苦労して、全開でプッシュできるだけの充分な自信を得ることができなかった。今日は4位で終えることも可能だったと思うが、電気系のトラブルは1分近くのタイムロスとなってしまったようだし、これでプランが崩れた。明日は様子を見てみるしかなく、どこまで行けるかを予想するのは難しいが、間違いなくベストは尽くしていく」