ステージレポート
SS14: 07時47分 Brechfa 1 (28.89km)
この週末に予報されていた嵐が、土曜日夜から日曜日早朝にかけてついにラリーを襲い、2006シーズン最後の日となるラリー・GB最終日のコンディションはさらにタフなものとなった。ドライバーが28.89kmのブレックファのステージに挑む頃には雨は止んだが、このラリーの最長ステージは、場所によっては依然として超スリッパリー&マディ。気合いを入れてこのステージに挑んだソルベルグは、16分25秒8のベストタイムをマーク。セカンドベストのダニエル・ソルドに7.7秒、マンフレッド・ストールには16.1秒も先行する猛チャージを見せた。ソルベルグが一日中このペースを維持することができれば、ストールをかわして総合2位を奪取するチャンスも残っている。アトキンソンは、総合7位につけるフランソワ・デュバルに対してのアドバンテージをわずか7.8秒残してこの日のスタートを迎えたため、依然として油断は許されない状態。このオープニングステージでは16分41秒6のタイムでデュバルを16.8秒先行、大きく引き離した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 16:25.8
SS15: 08時44分 Trawscoed 1 (27.11km)
前SSのブレックファから続く同じ森の道を使用するため、性格が類似しているステージ。ほとんどはドライコンディションだったが、夜の間の強風で道には大きな木の枝が飛び散っていた。ストールを猛追していたソルベルグだったが、コースオフを喫しその差を20秒広げることとなってしまった。「このSSのスタート前にリアタイヤがパンクし、コーナーにバックで進入しスピンしてしまった」と説明するソルベルグは、16分54秒6のタイムだった。SUBARUワールドラリーチームの2台目のSUBARUインプレッサWRC2006をドライブするアトキンソンは16分32秒3のサードベストタイムをマークし、総合6位の座を固めた。アトキンソンは、「ステージはとてもトリッキーでハードなプッシュは難しいが、それでも計画通りフランソワ・デュバルを引き離している」と語った。それどころか、総合5位につけるチェビー・ポンスはこのステージでスピンを喫しており、アトキンソンとの差が詰まっている。あと2ステージを残して、ポンスとアトキンソンとの差は24.7秒。
Fastest Time: ダニエル・ソルド(シトロエン) 16:9.3
SS16: 11時46分 Brechfa 1 (28.89km)
フェリンデールでこのイベント最後のサービスを受けた後、ドライバー陣はイベント最長ステージのブレックファ・2回目の走行に挑んだ。ステージは1回目の走行からかなり乾いたが、ドライバーにとっては危険が潜んでいることに変わりはなかった。気合いを入れた走りを見せたソルベルグがこのステージを16分33秒1で走り切り、後続を6.5秒引き離してのステージウィンを獲得。ストールとの差を17.7秒詰め、前ステージでのタイムロスがなければ総合2位も狙える速さであることを見せつけた。アトキンソンは、このステージを16分43秒3でフィニッシュ。「マシンが走った後のステージは本当につるつるで、1回目よりもかなりスリッパリーだった」と語った。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 16:33.1
SS17: 12時43分 Trawscoed 2 (27.11km)
このイベント最後のステージでは再び小雨が降り始め、ドライバー勢はますます最終タイムコントロールに到着するまでは気が休まらない状態となった。このステージではSUBARUインプレッサWRC2006のソルベルグが、ラリーウィナーのマーカス・グロンホルムにちょうど4秒先行しての16分22秒2で走り抜け、再びステージウィンを獲得。これでソルベルグは総合3位でのフィニッシュを固めた。ソルベルグのポディウムフィニッシュは今季4回目。クリス・アトキンソンは16分33秒6の4番手タイムで総合6位と、参戦わずか2回目のラリー・GBで堅実なリザルトを獲得した。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 16:22.2
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「チームにとっては喜憂の混ざった週末となった。ラリーのある面では、両ドライバー共がウィニングペースを見せてきたが、いくつかのささいなトラブルで、それを優勝につなげることができなかった。しかし、1台がポディウムフィニッシュを果たしたことは喜ばしいことであり、クリスも少しアンラッキーだったためにポジションアップはならなかったが、6位で終えた。この週末を通して我々がステージで見せてきたペースは、来年の我々の強さの前兆であり、1月、モンテカルロから始まる来シーズンのスタートを、大変楽しみにしている。また、長年に渡るピレリの多大なる尽力と、我々がインプレッサで獲得したWRC46勝、6回の選手権タイトルに貢献してくれたタイヤの働きに、心から感謝したい」
ペター・ソルベルグ
「とても厳しい日だったが、我々がマークしたステージタイムはとてもコンペティティブなものであり、大変励みになる内容だった。最初のステージでは、かなりの好タイムをマークしたが、2本目のステージで喫したパンクとスピンで、マンフレッド・ストールをかわすことが不可能となってしまった。その後はまた調子を取り戻したが、2位とのギャップは大きすぎたので、総合3位に落ち着くしかなかった。今シーズン最後のラリーでのこのリザルトに満足していないわけではない。チームやピレリにとってもいい結果であり、これまで多くのラリーを共に戦ってきたピレリには、心から感謝したい。午後のステージは満喫できたし、僕たちのペースは、我々が来年、さらに調子を上げていくことを見せつけるもの。かなり速くなると思う」
クリス・アトキンソン
「今日の午前の2本ではは堅実な走りで攻めて、今日の一番の目標である総合6位の座を固めた。リザルトは理想的な内容ではないが、とてもタフなイベントであったし、僕たちの目標はラリーを走り切ることだったので、それは達成した。ポイント圏内でフィニッシュできたことは、厳しい1年の終わり方としてはいいものだし、これで、2007シーズンのスタートに向けて強いマシンを作っていくことに目を向けることができる。チームはこの上なく懸命な作業を続けてきており、来年は勝利を重ねることで彼らに報いたい」